坂口昌弘
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坂口昌弘(さかぐち まさひろ)は、日本の短詩型評論家(特に俳句・短歌の評論)。現在、NPO法人日本詩歌句協会の副会長を務める。
来歴
和歌山県[1]生まれ。桐蔭高校を経て、大阪大学に入学。理科系であったが、犬養孝の万葉集の講義を受講し、「万葉集」や上代文学に関心を持つ。平成15年に第5回俳句界評論賞(後の山本健吉評論賞)を受賞し、その後、俳句関係の月刊総合誌や結社誌で多くの評論を書く。俳人論・俳句作品論を通じて、日本文化・文学と中国文化・文学との関係に関心を持つ。『万葉集』と俳句になぜ有季定型があるのか、その理由を論じる。なぜ短歌が57577なのか、俳句が575なのか、5音と7音が聖なる奇数であるのかを古代中国の陰陽五行説と関係付けて論じている。芭蕉・高濱虚子・正岡子規・夏目漱石に荘子の思想の影響が大きいことを論じ、『俳句論史のエッセンス』に纏めている。また水原秋櫻子が新興俳句を始めたという説が間違いであることを文献証拠をあげて論じる。
平成22年に雑誌連載をまとめた『ライバル俳句史』で第12回加藤郁乎賞を受賞する。「高濱虚子vs河東碧梧桐」、「水原秋桜子と山口誓子」、「石田波郷vs能村登四郎」など、二人の俳人を30組60人、比較して、作品と俳句観の共通点と差異点を明らかにする。
平成30年に雑誌連載をまとめた『ヴァーサス日本文化精神史』で第10回文學の森賞大賞を受賞する。俳句だけでなく、文化全般の例えば、「釈迦vsイエス・キリスト」、「空海vs親鸞」、「孔子vs荘子」のように、日本文学に影響を与えた宗教・科学の思想家の比較検討を行う。「小林秀雄vs山本健吉」、「南方熊楠vs折口信夫」「小林秀雄vs山本健吉」といった文学に影響を与えた評論家・思想家を比較検討する。
令和6年には雑誌連載をまとめた『秀句を生むテーマ』で第16回文學の森賞準大賞を受賞する。俳句の秀句・名句が、「桜」「月」「光」「命」「死」「神」「魂」といったテーマが季語を使って、どのように表現してきたかを論じる。
『蛇笏賞の軌跡―名句集はいかにして生まれたか』では、俳壇では最高峰の権威と評価されている蛇笏賞受賞句集の評価理由を解明し、名句・秀句と評価されている作品の内容を徹底的に解明する。
著書
受賞歴
選考委員歴
- 俳句界評論賞(第15回)
- 山本健吉評論賞(第16回 - 18回、第24回 - 第27回)
- 加藤郁乎記念賞(第1回 - 5回)
- 加藤郁乎俳句賞(第1回 - )
- 日本詩歌句随筆評論大賞随筆評論部門(第8回 - )