堅展実業

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堅展実業株式会社
Kenten Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒100-0011
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー5A-1
設立 1982年9月
業種 卸売業
法人番号 2010001015762 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 樋田恵一[1]
資本金 1,000万円[2]
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堅展実業株式会社(けんてんじつぎょう)は、東京都千代田区に本社を置く食料品卸売会社、酒類メーカー。

概要

樋田耕作により1964年に創業[3]、主に食品原材料や酒類の輸出入を取り扱う[4]。1997年に二代目社長となった樋田恵一によりウイスキー事業を本格化させ、北海道厚岸郡厚岸町に自社蒸溜所「厚岸蒸溜所」を建設しクラフトウイスキーの製造を行っている[5]。

ウイスキー事業

厚岸蒸溜所
地域:日本
所在地 日本の旗 日本 北海道厚岸郡厚岸町宮園4-109-2
座標 北緯43度4分33.0秒 東経144度49分14.7秒 / 北緯43.075833度 東経144.820750度 / 43.075833; 144.820750座標: 北緯43度4分33.0秒 東経144度49分14.7秒 / 北緯43.075833度 東経144.820750度 / 43.075833; 144.820750
所有者 堅展実業
創設 2016年 (2016)
創設者 樋田恵一
現況 稼働中
水源 ホマカイ川の上水[6]
蒸留器数 初留器1基・再留器1基[6]
生産量 年間10万リットル
ウェブサイト 【厚岸蒸溜所】

2016年から北海道厚岸町内に蒸溜所を建設したことを皮切りに、ウイスキー製造事業を展開。

食品原材料等の輸入卸に続く新事業として樋田恵一がウイスキーを好んでいたこともあり[1]、当初国産ウイスキーの輸出を展開していたもののウイスキーブームにより原酒が手に入らない状況となり[7]、自社でのウイスキー製造への転換を図ることとなる[5]。

恵一が特にスコットランドアイラ島産のウイスキーを好んでいたことから、「アイラモルトのようなウイスキーを造る」といったコンセプトで[5]、アイラ島の環境に近い場所を求め2011年頃から道東エリアで実地調査に着手[8]、磯っぽいスモーキーフレーバーに必要な海藻類を含んだピートや海霧が発生する環境があり[2]、冷涼かつ湿潤で水の硬度も近く牡蠣が特産となっている厚岸町に着目[5]、大学からの水質調査データの提供や上下水道が利用可能な町有地の貸与を受け計画に着手[8]、また創業者が北海道で50年以上植林活動をしている縁もあり北海道での建設に至った[1]。

2010年から蒸溜所計画を開始し、2013年に国内2箇所の蒸溜所で製造された原酒を用いて試験熟成を行い、2015年に着工[2]、ラガヴーリンを規範としてスコットランドのフォーサイス社にポットスチルをはじめとした製造設備を発注[5]、2960平米の敷地内に408平米の蒸留棟と180平米の熟成庫2棟を建設し2016年10月より蒸留を開始し[2]、原料はスコットランド産麦芽を中心に北海道産・厚岸産の二条大麦も用い[6]、尾幌川上流の支流・ホマカイ川の水を用いて仕込み年間生産量約10万リットル規模で稼働し2017年には第2熟成庫が竣工[2]。所長・チーフブレンダーには雪印メグミルク出身で[9]、堅展実業とは以前から得意先として面識がありヨーグルト製造などに携わっていた立崎勝幸が就任、ベンチャーウイスキーで製造技術を学んだ後一般的なウイスキー工場よりも厳格な品質管理を行う方針で指導を行っており[5]、国内のウイスキー蒸留所では初めてHACCP認証を取得[10]、また蒸溜所スタッフには酒類業界の出身者を登用せず独自の製造法を試行錯誤することを重視している[5]。2022年5月には製麦棟も稼働し自社での大麦乾燥も行う[11]。

2018年に最初の製品「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1」、2020年2月には初のシングルモルト「厚岸ウイスキー サロルンカムイ」[12]、同年10月には初のフルボトル「厚岸シングルモルトウイスキー寒露」を発売[13]。2020年「寒露」から2026年「秋分」にかけての「二十四節気シリーズ」をはじめ[14]、厚岸町内限定販売のブレンデッドウイスキー「牡蠣の子守唄」を販売するほか[15]、2026年から「十二支シリーズ」を展開予定[16]。

2022年には「厚岸ブレンデッドウイスキー処暑」がワールド・ウイスキー・アワード2022の「ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー」部門にて世界最高賞を受賞[17]。

モルトウイスキー生産に加えグレーンウイスキーの製造拠点として冷涼な厚岸では穀類の栽培が困難なことからトウモロコシ・大麦の生産地である富良野市での工場建設も検討しており[18]、2021年に「山部熟成庫」を建設し試験熟成を開始[4]。2025年春季時点では試験熟成に成功し当初の富良野市内での操業の代替案として[19]、2027年度を目標に中富良野町内に第2蒸溜所の建設を計画[20]、厚岸と同等の年20万リットル程度の生産を想定する[8]。

脚注

  1. 1 2 3 立地企業インタビュー 堅展実業株式会社 - 北海道企業立地サポートサイト
  2. 1 2 3 4 5 【67号 特集1】厚岸蒸溜所の3年目の挑戦  ー夢は“厚岸オールスター”でのウイスキー造りー - 北海道中小企業家同友会
  3. ↑ 堅展実業(株) - 東京都貿易業者名簿1969年(東京都経済局商工部貿易課)86頁
  4. 1 2 蒸溜所データ 厚岸蒸溜所 - ジャパニーズウィスキーインフォメーションセンター
  5. 1 2 3 4 5 6 7 佐藤秀典, 徐寧教, 三富悠紀「戦略転換への既存事業の歴史の影響 : 日本のウイスキービジネスの事例」『赤門マネジメント・レビュー』第21巻第3号、グローバルビジネスリサーチセンター、2022年6月、89-104頁、CRID 1390855511119078400、doi:10.14955/amr.0211122a、ISSN 1348-5504。
  6. 1 2 3 堅展実業 厚岸蒸溜所 - 土屋守「最新版ウイスキー完全バイブル」(ナツメ社 2022年)38頁
  7. ↑ 広がる 地ウイスキー 全国に蒸溜所地域も潤す - 北海道新聞2016年2月21日朝刊
  8. 1 2 3 PREMIUM INTERVIEW 道産大麦100%のウイスキー目指す 堅展実業株式会社代表取締役 樋田恵一氏 - 道新BIZ(北海道新聞社)
  9. ↑ 北の酒物語 堅展実業厚岸蒸溜所(厚岸町) - 読売新聞
  10. ↑ 厚岸蒸溜所が国内ウイスキー蒸溜所初のHACCPを取得 - Japanese Whisky Dictionary -国産ウイスキー辞典-
  11. ↑ 厚岸ウイスキーの二十四節気シリーズから新商品発売 - 財界さっぽろ2023年12月号
  12. ↑ なぜ牡蠣のまちでウイスキー? 厚岸蒸溜所を訪ねてみた - 北海道ファンマガジン
  13. ↑ 堅展実業、北海道・厚岸蒸留所でフルボトルウイスキー - 日本経済新聞
  14. ↑ 厚岸ウイスキー二十四節気シリーズ ラストの「秋分」が8月下旬発売 - 北海道新聞
  15. ↑ 厚岸町限定【厚岸ブレンデッドウイスキー 牡蠣の子守唄2025】をリリース - PR TIMES
  16. ↑ 大いに盛り上がった第2回「厚岸NIGHT in 札幌2026」 - 道新サービスセンターリカーストア
  17. ↑ ワールド・ウイスキー・アワード 2022 最終結果 - WHISKY Magazine
  18. ↑ 「道内蒸留」高まる価値 - HOKKAIDO LOVE!(Internet Archive)
  19. ↑ 【堅展実業/厚岸蒸溜所】富良野地区にて熟成中のウイスキー原酒、2025年度中の製品化を予定 - 堅展実業(PR TIMES)
  20. ↑ 堅展実業の中富良野蒸留所、27年度にも操業 - 北海道新聞

外部リンク