広電本社前停留場

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広電本社前停留場
停留場全景(2018年12月)
ひろでんほんしゃまえ
Hiroden-honsha-mae
◄U06 日赤病院前 (0.5 km)
(0.2 km) 御幸橋 U08►
所在地 広島市中区千田町三丁目
北緯34度22分38.95秒 東経132度27分29.29秒 / 北緯34.3774861度 東経132.4581361度 / 34.3774861; 132.4581361座標: 北緯34度22分38.95秒 東経132度27分29.29秒 / 北緯34.3774861度 東経132.4581361度 / 34.3774861; 132.4581361
駅番号 U07
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宇品線
キロ程 2.2 km(紙屋町起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,995人/日
-2025年-
開業年月日 1912年(大正元年)11月23日
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広電本社前停留場(ひろでんほんしゃまえていりゅうじょう、広電本社前電停)は、広島県広島市中区千田町三丁目にある広島電鉄宇品線の停留場である。駅番号はU07。

停留場名はその東に位置する広島電鉄本社に由来する[1]。一部の案内では「広電前」と略記されることがある[2]。

歴史

当停留場は1912年、宇品線が前身の広島電気軌道の路線として紙屋町停留場から御幸橋停留場までの区間で営業を開始した際に開設された。停留場のある千田町には当時自社の発電所が設けられていたため、開設時の停留場名は発電所前停留場(はつでんしょまえていりゅうじょう)であった[3]。

その後1917年(大正6年)に広島電気軌道は広島瓦斯と合併し広島瓦斯電軌となり、千田町には同社の瓦斯電軌運輸部が置かれた[3]。1927年頃には停留場名も電鉄前停留場(でんてつまえていりゅうじょう)に改称されている[4][5]。いっぽう千田町発電所については広島電気からの受電が開始されたために予備発電所となり、その後老朽化も進んでいたことから1934年(昭和9年)に操業を停止、翌年10月には廃止が届け出られて変電所に改められた[3][6]。

太平洋戦争下の1942年(昭和17年)には広島瓦斯電軌から運輸部門が独立して広島電鉄が設立され、その本社は当地に置かれた[3]。しかし1945年8月6日の広島市への原子爆弾投下により、宇品線をはじめ広島電鉄の市内電車は全線が不通となる[4]。本社屋も被害を受けたが、郊外の楽々園遊園地にその機能を移しつつ復旧を進めた結果、千田町変電所の再稼働により8月中には当停留場から向宇品停留場までの区間が運行を再開、翌月には紙屋町方面の路線も運行を再開した[3][4]。千田町に本社機能が戻されたのは被爆から1年後のことである[3]。

停留場名は1958年、広島電鉄が自社の略称をそれまでの「電鉄」から「広電」に改めたことに呼応して広電本社前停留場に改称された[3]。2012年には前身となる広島電気鉄道の創立、市内電車の開業から100周年を迎えたことを記念して、停留場の上屋がヨーロッパ風に改装された[7][8]。

年表

電鉄前への改称時期を1916年以前とする資料もある。ただし『広島電鉄開業100年・創立70年史』では1918年(大正7年)当時の停留場名を「発電所前」としている[13]。

停留場構造

2012年当時のホーム上屋と駅名標

宇品線はほぼすべての区間で道路上に軌道が敷かれた併用軌道で、当停留場も道路上にホームが設けられている。ホームは低床式で2面あり、2本の線路を挟み込むように向かい合って配置されている[1][2](相対式ホーム)。路線の起点から見て左側に広島港(宇品)方面へ向かう下りホーム、右側に紙屋町・本線方面へ向かう上りホームがある[1]。ホーム長は3両・5両連接車に対応している。

御幸橋停留場寄りに渡り線、日赤病院前停留場寄りに千田車庫への引込み線と渡り線があり[1]、御幸橋停留場寄りにある渡り線は当停留場で折り返しとなる7号線系統の電車が使用する[2]。折り返し作業はかつて係員の誘導によって行われていたが、2006年ごろに折り返し設備の自動信号化がなされている[14]。

停留場の上屋は2012年の電車開業100周年に合わせてヨーロッパ風のデザインに改められ[8]、併せて「トランヴェール・エクスプレス」という愛称が与えられたが[15]、2018年のリニューアルで愛称の表記は消滅している[7]。

運行系統

当停留場には広島電鉄で運行されている系統のうち1号線、3号線、7号線、それに0号線が乗り入れる。広島電鉄が定める乗換え指定電停の一つであり[16]、当停留場が始発あるいは終着である3・0号線と1・7号線との乗り継ぎを行うことができる[10]。

昼間は本通方面へ約6分間隔(本通から約12分)、八丁堀・広島駅方面へ約10分間隔、十日市町・横川駅方面へ約12分間隔、広島港方面へ約12分間隔(皆実町六丁目まで約5分)で運行されている[17]。

かつて、紙屋町方面から千田車庫に入る1・3号線系統の電車は広電前行きとして運行され千田車庫入口のすぐ内側で乗客を降ろしていたが、2001年11月以降は直接車庫に入る場合は日赤病院前行きとして運行されている[18]。

当停留場発着の宮島線直通系統は、広電宮島口方面行きは広島駅前発着および宮島線内運行と同様に2号線として、当停留場方面行きは0号線として運行されているが、宮島口方面行きは2023年7月24日のダイヤ改正で西広島行きに短縮され、3号線に統合された。

のりば 系統 方面
下り 1号線 1号線
7号線 7号線
皆実町六丁目・広島港(宇品)方面
循環線 循環線 皆実町六丁目・比治山下方面(内回り)
上り 1号線 1号線 紙屋町・稲荷町・広島駅方面
3号線 3号線 紙屋町・十日市町・広電西広島(己斐)方面
7号線 7号線 紙屋町・十日市町・横川駅方面
循環線 循環線 紙屋町・稲荷町・的場町方面(外回り)

利用状況

各年度の「移動等円滑化取組報告書(軌道停留場)」[19]によると、近年の1日平均乗降人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗降人員
2019年(令和 元年) 3,125
2020年(令和2年) 2,549
2021年(令和3年) 2,654
2022年(令和4年) 2,980
2023年(令和5年) 2,520
2024年(令和6年) 2,156
2025年(令和7年) 2,995

停留場周辺

本社前にあったレストラン「トランヴェール・エクスプレス」

付近はおおむね中層住宅街で[1]、小さな商店なども立ち並ぶ。東にしばらく歩くと京橋川、西にしばらく歩くと元安川に出る。南西には広島県情報プラザ(館内に広島県立図書館と広島県立文書館)、健康科学館などの文化施設が集まる。

東には広島電鉄の本社と千田車庫が隣接する[1]。本社ビル前にあったマダムジョイ千田店(現・マックスバリュ千田店)の敷地には電車開業100周年に合わせて広島電鉄70形電車が置かれ、改装のうえレストラン「トランヴェール・エクスプレス」として営業を行っていた[7]。レストランは100周年記念事業の終了により2013年3月に閉店した。その後、70形電車はTHE OUTLETS HIROSHIMAに移転した[20][21]。

バス路線

千田通り沿いに「広電本社前」バス停があり、広島バスが停車する[22]。

隣の停留場

広島電鉄
宇品線
日赤病院前停留場 (U06) - 広電本社前停留場 (U07) - 御幸橋停留場 (U08)

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、11,80頁。ISBN 978-4-06-295157-9。
  2. 1 2 3 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103,109頁。ISBN 978-4-7942-1711-0。
  3. 1 2 3 4 5 6 7 『広電が走る街 今昔』77-79頁
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  5. ↑ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、37頁。ISBN 978-4-10-790029-6。
  6. ↑ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』44頁
  7. 1 2 3 4 『レストラン電車「トランヴェール・エクスプレス(仮称)」等のオープン、広電本社前電停上屋のヨーロッパ風デザイン化』(PDF)(プレスリリース)広島電鉄、2012年5月31日。オリジナルの2016年6月16日時点におけるアーカイブ。2016年9月15日閲覧。
  8. 1 2 『広島電鉄開業100年・創立70年史』333頁
  9. ↑ 服部重敬『路面電車新時代 LRTへの軌跡』山海堂、2006年5月1日、256頁。ISBN 4-381-01816-8。
  10. 1 2 『乗換制度変更のお知らせ』(プレスリリース)広島電鉄、2003年7月31日。オリジナルの2015年7月10日時点におけるアーカイブ。2016年9月15日閲覧。
  11. ↑ “広電サービス向上計画”. 広島電鉄. 2016年10月9日閲覧。
  12. ↑ 『2025年8月3日(日) 駅前大橋ルート開業に伴う 広電電車ダイヤ改正および停留場の変更について』(プレスリリース)広島電鉄、2025年7月8日、6頁。2025年7月10日閲覧。
  13. ↑ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』49頁
  14. ↑ 『新株式発行および株式売出しならびに株式分割に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)広島電鉄、2005年8月22日。オリジナルの2015年10月16日時点におけるアーカイブ。2016年9月15日閲覧。 4ページの設備投資計画の中に広電本社前停留場自動折り返し装置の記載がある。
  15. ↑ “レストラン電車「トランヴェール・エクスプレス」オープン”. 鉄道ファン(railf.jp). 鉄道ニュース. 交友社 (2012年7月16日). 2019年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月25日閲覧。
  16. ↑ “電車のご利用方法:乗換え制度”. 広島電鉄. 2016年9月15日閲覧。
  17. ↑ 電車情報:トップページ|広島電鉄
  18. ↑ 『11月1日、ダイヤが変わります』(プレスリリース)広島電鉄。オリジナルの2001年12月20日時点におけるアーカイブ。2016年9月15日閲覧。
  19. ↑ 企業・IR情報:移動等円滑化に関する取り組み - 広島電鉄
  20. ↑ 名取紀之 (2013年3月26日). “消えるドルトムント市電のレストラン。”. 編集長敬白. 鉄道ホビダス. 2016年9月15日閲覧。
  21. ↑ 『トランヴェール・エクスプレス営業終了のお知らせ』(プレスリリース)広島電鉄、2013年4月1日。オリジナルの2015年4月30日時点におけるアーカイブ。2017年8月8日閲覧。
  22. ↑ 路線バス 広島バス株式会社
  23. ↑ バス情報 路線バス 広電バス
  24. ↑ 広島市内路線バスのご案内 広島交通
  25. ↑ バスの利便性・持続性向上に向け、3地区で実証運行を開始します(2026年9月10日)|広島市公式ウェブサイト

参考文献

  • 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05986-4。 
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 

関連項目

外部リンク