『父帰る』(ちち かえる)は、大正6年(1917年)に発表された菊池寛の戯曲。全一幕。3度映画化、また舞台化もされており、同作についても本項で詳述する。

第四次『新思潮』大正6年1月刊行の号に発表された。同人誌であったから一般には知られなかったが、3年後の大正9年 (1920) に二代目市川猿之助によって舞台化されるとこれが絶賛され、以後本作は菊池寛を代表する作品となった。
明治40年頃のことである。かつて家族を顧みずに家出した父が、20年ぶりに落ちぶれ果てた姿で戻って来た。
母と次男と娘はこれを温かく迎えたが、貧困と闘いつつ一家を支え、弟妹を中学まで出した長男・賢一郎は、決して父を許さなかった。父は家を去る。しかし哀願する母の叫びに賢一郎は翻意、弟を連れて狂ったように父を追う。
1927年3月29日公開。製作は松竹キネマ。監督は野村芳亭。
1935年10月8日公開。タイトルは『父帰る 母の心』。製作は第一映画、配給は松竹キネマ。監督は寺門静吉。
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