玉川峡

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玉川峡(たまがわきょう)は、和歌山県橋本市と伊都郡九度山町にまたがる、紀の川水系の丹生川上流域にある峡谷。奇岩や滝が連なる景観で知られ、1958年(昭和33年)4月1日に「玉川峡(丹生の滝・三ツ滝を含む)」の名称で和歌山県の名勝に指定された[1][2]。高野山町石道玉川峡県立自然公園の一部をなす[3]。

地理と景観

玉川峡は、九度山町丹生川の上流に位置し、同町の雨の森付近から橋本市北宿にかけての峡谷を指す。県の文化財解説では、雨の森、千石橋、三ツ滝、亀石、猿飛石、碧渕、丹生の滝などが主な景観要素として挙げられている[1]。

丹生の滝は橋本市と九度山町の境界付近にあり、橋本市の観光案内では落差25メートル、幅3メートル(通常時は約1メートル)とされる[4]。

自然環境と利用

川沿いでは春の桜や新緑、秋の紅葉など季節ごとに異なる景観が見られ、周辺はホタルの生息地としても紹介されている[3][4]。渓谷は川遊び、キャンプ、釣りなどに利用され、アユやアマゴを対象とする釣りが行われている[5][6]。

また、川沿いの国道371号沿線には「やどり温泉いやしの湯」がある[5]。

保護と指定

1958年(昭和33年)4月1日、丹生の滝と三ツ滝を含む一帯が和歌山県指定名勝となった。指定名勝の管理団体は橋本市と九度山町である[1]。

玉川峡は高野山町石道玉川峡県立自然公園を構成する3地域の一つで、ほかに高野山町石道、宝来山神社の区域が含まれる[3]。県によると、この県立自然公園の当初指定日は1968年(昭和43年)1月6日である[7]。2009年(平成21年)4月28日には、当時の「かつらぎ高野山系県立自然公園」について区域変更が告示され、現在の名称に改められた[8]。

紀伊丹生川ダム計画

玉川峡のある丹生川流域では、紀伊丹生川ダムの建設が計画され、1979年(昭和54年)から予備調査が行われた。しかし、利水を予定していた自治体の水需要見通しが変更されたことなどを受け、国土交通省は2002年(平成14年)に事業を中止した[9][10]。

建設計画をめぐっては、地元住民や漁業関係者による自然環境の保全を求める活動も行われた[11]。

交通

京奈和自動車道の橋本インターチェンジから国道371号を経由して車で約30分。橋本市は周辺道路の一部区間が狭いことについて注意を呼びかけている[4]。

脚注

  1. 1 2 3 “玉川峡(丹生の滝・三ツ滝を含む)”. わかやまの文化財. 和歌山県教育庁生涯学習局文化遺産課. 2026年10月23日閲覧。
  2. ↑ “4.河川の作用による地形”. 国土地理院. 2026年10月23日閲覧。
  3. 1 2 3 “高野山町石道玉川峡県立自然公園”. 和歌山県. 2026年10月23日閲覧。
  4. 1 2 3 “玉川峡”. 橋本市 (2026年9月17日). 2026年10月23日閲覧。
  5. 1 2 “玉川峡”. 和歌山県公式観光サイト. 公益社団法人和歌山県観光連盟. 2026年10月23日閲覧。
  6. ↑ “玉川峡”. 九度山町観光情報. 2026年10月23日閲覧。
  7. ↑ “和歌山県の自然公園”. 和歌山県. 2026年10月23日閲覧。
  8. ↑ “県立自然公園の区域の指定(平成21年和歌山県告示第593号)”. 和歌山県 (2009年4月28日). 2026年10月23日閲覧。
  9. ↑ “再評価結果一覧表”. 国土交通省 (2002年). 2026年10月23日閲覧。
  10. ↑ “第162回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第2号”. 衆議院 (2005年4月26日). 2026年10月23日閲覧。
  11. ↑ “丹生川ダム(和歌山)中止迫る”. しんぶん赤旗. 2002年1月19日. 2026年10月23日閲覧.

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度15分25.6秒 東経135度39分02.7秒 / 北緯34.257111度 東経135.650750度 / 34.257111; 135.650750