肖像画

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ヴィンチェンゾ・ジュスティニアーニ(英語版)の肖像画を描くニコラ・レニエの自画像、1623–24年、フォッグ美術館所蔵。

肖像画(しょうぞうが)は、特定の人物を表現することを目的とした絵画のジャンルである。肖像画家は、公人・私人を問わず依頼を受けて制作することもあれば、対象人物への敬愛や親しみの気持ちから作品を描くこともある。肖像画はしばしば、国家や家族にとって重要な記録であると同時に、思い出を残す役割も果たす。

歴史的には、肖像画は主として富裕層や権力者を記念するためのものであった。しかし時代が下るにつれ、中産階級の人々が自分の家族や同僚の肖像を依頼することも一般的になった。今日でも、肖像画は政府、企業、団体、クラブ、個人などから依頼されて制作される。さらに、肖像は絵画だけでなく、版画(エッチングやリトグラフを含む)、写真(肖像写真、ポートレートと呼ばれる)、彫刻、映像、デジタルアートなど、他の媒体でも制作されている。

フランス・ハルス及びピーテル・コッデ(英語版)が仕上げた『やせた連隊』1637年、キャンバスに油彩、209×429cm。

今日では、描かれた肖像画が、実際にその人物を見たことのある人にとってそれと分かるほど似ていること、そして理想的にはその人物の外見をよく記録したものであることは、きわめて当然のように思われる。しかし実際には、この考え方が定着するまでには長い時間がかかっている。異なる伝統の中で、芸術家たちが優れた似姿を描くためのはっきりした技術を身につけるには、何世紀も要したのである。

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