長元物語
『長元物語』(ちょうげんものがたり)は、土佐国の戦国大名・長宗我部元親の事績をまとめ上げた覚書である。別称・『長元記』(ちょうげんき)。
概要
題名は「長宗我部元親」の「長」と「元」を略称としてとったものである。
著者は長宗我部氏の重臣・立石正賀。成立は万治2年(1659年)初秋。
全2巻で、前編を「乾」、後編を「坤」としている。前編は元親が誕生する前の土佐国の状況、長宗我部氏の土佐統一の歴史について語っている。後編は四国統一戦争から豊臣政権への従属、そして慶長4年(1599年)の元親が死去するまでの合戦、事件などが描かれている。
書き方は一つ書き(箇条書き)にしたもので、事実の順序が調っていない。そのため、同一事実の重複記事もある。著者の立石は永禄8年(1565年)生まれのため、万治元年(1659年)であると数えで95歳の高齢となるため、そのあたりも同一記事が多い原因の可能性がある。
ただし、元親に仕えた人物の書いた覚書であるため、史料としての評価は高い。なお、『長元記』には「立石助兵衛」として正賀の武功談も載せられている。