音楽考古学

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音楽考古学(おんがくこうこがく、英語: Music archaeology)とは、遺物や遺構などの遺跡から出土する考古資料に基づいて過去の音楽状況を探る研究分野である[1]。

概要

音楽考古学の対象は出土した楽器、楽譜等の考古学的遺物である[2]。遺跡から出土する楽器と思われるものは、その出土品が本当に楽器であるのかという検討が必要である[2]。例えば縄文時代の遺跡から出土する土笛として報告された土製品の中には吹いても音が鳴らない等、楽器としての機能が疑わしいものがあり、そうした楽器と装飾品などの他用途の物との区別が課題となっている[2]。

ヨーロッパや中国では先史時代からマンモスやハゲワシ等の動物の牙や骨でできた笛やフルートが発見されている[2]。中国においては楽器に音律が記されていることがあり、それも音楽考古学の研究対象の一つである[1]。

楽譜は西洋においては石やパピルスに記された形で、日本では楽譜は漆紙文書等でごくまれに出土する[1]。日本で楽譜が出土することはごくまれなため、日本の音楽考古学は実質的に楽器の考古学となっている[1]。

脚注

  1. 1 2 3 4 笠原潔「楽器の考古学」『日本音響学会誌』62巻(8号)、2006年、593–598頁。doi:10.20697/jasj.62.8_593。
  2. 1 2 3 4 矢向正人「音楽考古学の報告書を読む」『芸術工学研究』11巻、2009年、71–89頁。doi:10.15017/2794861。