『Anti-Heroine』
浜田麻里 の スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル MCAビクター
プロデュース Marc Tanner
チャート最高順位
ゴールドディスク
浜田麻里 アルバム 年表
TOMORROW
(1991年)
Anti-Heroine
(1993年)
Introducing...Mari Hamada
(1994年)
ミュージックビデオ
浜田麻里「Cry For The Moon」 - YouTube
『Anti-Heroine』収録のシングル
  1. 「Cry For The Moon」
    リリース: 1993年1月27日
  2. 「Company」
    リリース: 1993年7月28日
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『Anti-Heroine』(アンティ・ヒロイン)は、浜田麻里の13枚目のアルバム。MCAビクターから1993年3月20日に発売された。

制作

8枚目のアルバム『LOVE NEVER TURNS AGAINST』(1988年)からサウンドプロデュースしたグレッグ・エドワードに対し、レコーディングに関するいざこざが深刻化したため、浜田は「もう嫌だ」と思う気持ちになり、12枚目のアルバム『TOMORROW』(1991年)を最後に、グレッグによるプロデュースが終了したと同時に、MCAビクターへの移籍ともに日本をメインとしつつも世界視野での発表を念頭に置き始めたことも要因となり、MCAの紹介でアメリカのロックバンドであるマーク・タナー・バンド(英語版)のマーク・タナーが担当することになったことで、環境はすごく変わったという[2]。浜田は「ある程度までできているデモを叩き台にして、どんどん発展させていって、ヒット性を含む曲にまで昇華させる――マーク・ターナーはそういうやり方をする人だったんですね」と評価したものの、「グレッグとは全然違う、ちょっとダメなところがある」と指摘ししたうえで「周りからの大きな信頼を得てこそ実現すると私は思うんです。そこに、ある意味の絶対的な正当性がなければならない、ということです」と懐古している[2]。そのため、浜田が調整役の半分は担っていたという[2]。結果的に「フック(英語: Hook)を意識した曲を作るっていう意味では相応の才能がある人で、結果的には私もいい影響を受けたとは思います」と語っている[2]。

当時、浜田はMCAビクターの中で唯一の邦楽アーティストで、自身の売り上げがレーベルの行く末を左右する状況だったため、「会社を挙げて私をバックアップしてくれていましたので、感謝とともに大きなプレッシャーも感じ、背負っていましたね。マークのパーソナリティに関しては良いイメージはないですが、彼の曲の作り方も含めて、今の私のやり方の一端はそこにあるのかもしれないなとすら思うんです」と懐古している[2]。

タイアップ曲が5曲収録されており、浜田は「一般的な部分で言えば、やっと成功しているアーティストに片足をつっ込めた感じはあったかもしれません」としたうえで、「私の場合、作品に対する満足度が高いことは絶対的に必要で、それが活動のベースになってるんですよね。どうしてもファンの方々はライブ、ライブってなるんですけど、私は子供の頃のレコーディング畑からキャリアが始まっているので、まずレコーディングありきなところがあります。ライブとして歌うのは、そこから派生するものという感覚なんです」としながらも「その辺りの感覚はファンのみなさんと若干乖離があることを、ずっと感じてきました」と語っている[2]。

チャート成績

本作で浜田は、アルバム『Return to Myself』(1989年)[3]以来、オリコンアルバムチャート1位を獲得し[1]、年間チャートでは29位にランクインした。

しかし、コアなファン以外は「Return to Myself」の印象が強く、2023年現在でもテレビ番組に呼ばれる際に「『Return to Myself』を歌ってください」という依頼が一番多いという。その影響で当作品と前作『TOMORROW』の方がセールス的に成功しているものの「『浜田麻里って見なくなったね』『売れなくなってフェードアウトしたんだね』みたいな印象を持ってたと思う」と懐古しているものの、チケットは即完で、1993年6月18日に日本武道館ライブも開催している[2]。

批評

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[4]

『CDジャーナル』は、浜田の歌唱力に関して「女性らしいしなやかさと力強さの融合、最近の彼女はこの2つのバランスを有効的に活性化させている」としたうえで、「ポップス、バラード、そしてロック、基本のエッセンスを巧みに料理し、やっぱり浜田麻里、と納得させるクオリティを今回も披露」と肯定的に評価している[4]。

収録曲

CD盤

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Heart To Heart」浜田麻里大槻啓之
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
2.「Cry For The Moon」浜田麻里大槻啓之
3.「So Hurt So Long」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
4.「Going Through The Motions」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
5.「I Have A Story To Tell」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • Marc Tanner
  • 浜田麻里
6.「Lost Generation II」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
7.「Private Heaven」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
8.「Hold On (One More Time)」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
9.「Anti-Heroine」浜田麻里羽田一郎
10.「Company」浜田麻里原一博
  • 原一博
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
11.「Clouds」浜田麻里大槻啓之
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
12.「Border」浜田麻里織田哲郎
  • 織田哲郎
  • 増田隆宣
  • Paul Milkovich
  • Marc Tanner
  • 浜田麻里
合計時間:

CT盤, DCC盤

A面
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Heart To Heart」浜田麻里大槻啓之
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
2.「Cry For The Moon」浜田麻里大槻啓之
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • 浜田麻里
3.「So Hurt So Long」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
4.「Going Through The Motions」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 大槻啓之
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
5.「I Have A Story To Tell」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • Paul Mirkovich
  • Marc Tanner
  • Marc Tanner
  • 浜田麻里
6.「Lost Generation II」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Private Heaven」浜田麻里
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
2.「Hold On (One More Time)」
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
  • 浜田麻里
  • Marc Tanner
  • Jody Gray
3.「Anti-Heroine」浜田麻里羽田一郎
  • 羽田一郎
  • 増田隆宣
  • 浜田麻里
4.「Company」浜田麻里原一博
  • 原一博
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
5.「Clouds」浜田麻里大槻啓之
  • 大槻啓之
  • 浜田麻里
6.「Border」浜田麻里織田哲郎
  • 織田哲郎
  • 増田隆宣
  • Paul Milkovich
  • Marc Tanner
  • 浜田麻里
合計時間:

参加ミュージシャン

Heart To Heart

Cry For The Moon

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • A.Guitar : Brett Garsed, Craig Stull

So Hurt So Long

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • A.Guitar : Brett Garsed
  • Percussion : Miles Robinson

Going Through The Motions

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Kim Bullard
  • Additional Vocals : DONNA DeLORY

I Have A Story To Tell

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • A.Guitar : Tommy Girvin
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • Percussion : Steve Klong

Lost Generation II

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • Percussion : Steve Klong
  • A.Guitar : Brett Garsed

Private Heaven

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • E.Sitar : Tommy Girvin
  • Percussion : Steve Klong

Hold On (One More Time)

  • Drums : Steve Klong
  • Bass : John Pierce
  • E.Guitar : Michael Landau
  • A.Guitar : Brett Garsed
  • Keyboard : Paul Mirkovich

Anti-Heroine

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Keyboard : Paul Mirkovich

Company

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • E.Guitar : Michael Landau
  • A.Guitar : Brett Garsed
  • Keyboard : Paul Mirkovich

Clouds

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • Talk Box : Tommy Girvin

Border

  • Drums : Mike Baird
  • Bass : Leland Sklar
  • Keyboard : Paul Mirkovich
  • A.Guitar : Brett Garsed
  • E.Guitar : Michael Landau
  • Percussion : Miles Robinson

メディアでの使用

# 曲名 タイアップ 出典
  • 2 (CD)
  • A-2 (CT, DCC)
「Cry For The Moon」 関西テレビ・フジテレビ系『七つの離婚サスペンス』主題歌 [5]
  • 7 (CD)
  • B-1 (CT, DCC)
「Private Heaven」 松下興産 和歌山マリンシティ CMソング
  • 9 (CD)
  • B-3 (CT, DCC)
「Anti-Heroine」 MBS系TV『地球ZIG ZAG』エンディング・テーマ
  • 10 (CD)
  • B-4 (CT, DCC)
「Company」 TBS系TV『自然がいちばん!地球塾』主題歌 [6]
  • 12 (CD)
  • B-6 (CT, DCC)
「Border」 日清製粉CMイメージソング

リリース日一覧

地域 リリース日 レーベル 規格 規格品番 概要 順位
日本 1993年3月20日 MCAビクター CD MVCD-5 廃盤 1位
CT MVTD-3
DCC MVXD-3
2014年1月15日 ユニバーサルミュージック/USM JAPAN SHM-CD UPCY-6798 デジタル・リマスタリング / 30周年記念高音質SHM-CD化 -

脚注

[脚注の使い方]
  1. 1 2 “Anti-Heroine | 浜田麻里”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年5月19日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 “【浜田麻里 40周年インタビュー】第3弾:初のレーベル移籍&長年にわたるライブ活動休止に至った背景とは? 世界的な活動の裏で抱えた“理想の環境とのギャップ””. リアルサウンド. 株式会社blueprint. p. 2 (2023年3月30日). 2024年5月19日閲覧。
  3. ↑ “Return to Myself | 浜田麻里”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年5月19日閲覧。
  4. 1 2 “浜田麻里 / アンティ・ヒロイン [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2024年5月19日閲覧。
  5. ↑ “Cry For The Moon | 浜田麻里”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年5月19日閲覧。
  6. ↑ “Company | 浜田麻里”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年5月19日閲覧。

外部リンク

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