D-CROWN

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D-CROWN(ディークラウン)は、かつて日本で開催されていたソフトダーツのプロツアー。2000年代後半に発足し、2012年シーズン途中に独自のツアーを終了した[1][2]。

概要

男子では安食賢一、橋本守容、村松治樹、勝見翔、知野真澄、女子では浅野ゆかり、西口小百合、小峯尚子、大内麻由美らが参加した[2]。

PERFECTとの間では、2011年に代表選手による団体対抗戦、2012年に両ツアーの交流戦が行われた[3][4]。ツアー終了に伴い、参加選手の多くはPERFECTやSOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN(JAPAN)に活動の場を移した[2]。

ダーツ専門誌『NEW DARTS LIFE』編集長の益田英明は、ダーツライブが公開した日本のダーツ史の中で、プロ団体の設立を日本のダーツ界の転機として挙げ、PERFECT、D-CROWN、JAPANが与えた影響を指摘している[5]。

歴史

発足

D-CROWNは、ソフトダーツ機器メーカーのD-1を母体として発足した[1][注釈 1]。

その背景には、各地のダーツバーやダーツ機器販売業者が開催していたリーグ戦・トーナメントを、共通のツアーとして組織する動きがあった。機器メーカー、主要な販売業者、バレルメーカーなどが協議し、規約や競技ルール、大会名を整備した。設立に関わった人物には、ダーツバー経営者で選手でもあった浅野眞弥がいる[7]。

2010年には年間20戦を超える規模となり、シングルスとダブルスが行われていた[8]。

PERFECTとの対抗戦・交流戦

2011年12月18日、幕張メッセでPERFECTとの団体対抗戦が開催された。両ツアーの年間ランキング上位選手らが出場し、男女のシングルスとダブルスで対戦した。D-CROWNの女子選手は、シングルス3試合とダブルス2試合のすべてに勝利した[3]。

2012年7月28日には、PERFECT第8戦東京とD-CROWN第6戦「Tokyo Grand Championship」が、両ツアーの交流戦として開催された。当時の大会案内では、D-CROWNの以後の大会日程を、PERFECTへの参加によって継続する方針も示されていた[4]。

同年8月11日には、仙台サンプラザでPERFECT第9戦とD-CROWN第7戦を兼ねた交流戦が開催された[9]。

独自ツアーの終了

2012年8月の大会報道では、D-CROWNの同年の残りの大会日程はPERFECTに準じ、試合形式や規約についてもPERFECTのものを用いるとされた[9]。

D-CROWNは同年シーズン途中に独自のツアーを終了した。岩本宣明による選手取材記事では、その背景として財政難が挙げられている[1][2]。最後の年間優勝者は、男子が知野真澄、女子が大内麻由美だった[2][10]。

同年9月のPERFECT第10戦横浜大会では、知野真澄、浅野ゆかり、大内麻由美らがPERFECTに移籍した[10]。

競技方式

シングルスに加え、ダブルスの大会も開催されていた[8]。女子では、2012年にシングルスのみの開催となった[11]。

男子の01ゲームには、インナーブルとアウターブルの得点を区別するセパレートブル方式の701を採用していた。これは、同じくセパレートブル方式ながら501を採用していた当時のPERFECT男子の01ゲームとは異なるものだった[12]。

年間優勝者

男子

2008年から2012年までの年間優勝者は次のとおり[6]。

年選手
2008年橋本守容
2009年勝見翔
2010年橋本守容
2011年橋本守容
2012年知野真澄

女子

2010年から2012年までの年間優勝者
年選手出典
2010年小峯尚子[13]
2011年浅野ゆかり[3]
2012年大内麻由美[10]

脚注

注釈

  1. ↑ 発足年について、岩本宣明による2013年の取材記事では2007年とされる一方[1]、同著者による2015年の記事では2008年とされている[2]。エスダーツのダーツ史年表も、2008年の出来事として「D-CROWN始動」を掲載している[6]。

出典

  1. 1 2 3 4 岩本宣明 (2013年10月28日). “第11回 浅野 眞弥・ゆかり(1)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 岩本宣明 (2015年10月26日). “第68回 知野真澄(4)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  3. 1 2 3 岩本宣明 (2013年11月18日). “第14回 浅野 眞弥・ゆかり(4)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  4. 1 2 “国内外ダーツ速報!バックナンバー2012年7月”. エスダーツ. 2026年10月13日閲覧。
  5. ↑ “HISTORY 日本のダーツの歴史”. 株式会社ダーツライブ. 2026年10月13日閲覧。
  6. 1 2 “エスダーツHISTORY/ダーツ史年表”. エスダーツ. 2026年10月13日閲覧。
  7. ↑ 岩本宣明 (2013年11月5日). “第12回 浅野 眞弥・ゆかり(2)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  8. 1 2 “Vol.44 小峯 尚子 ソフトとハードは全く違うもの”. NEW DARTS LIFE. 2026年10月13日閲覧。
  9. 1 2 “国内外ダーツ速報!バックナンバー2012年8月”. エスダーツ. 2026年10月13日閲覧。
  10. 1 2 3 岩本宣明 (2016年1月13日). “第73回 大内麻由美(1)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  11. ↑ “Vol.54 渡辺 菜美 どんどん輪が広がっていくこと”. NEW DARTS LIFE. 2026年10月13日閲覧。
  12. ↑ 岩本宣明 (2015年11月9日). “第69回 知野真澄(5)”. PERFECT ソフトダーツプロトーナメント. 2026年10月13日閲覧。
  13. ↑ “Maverick ACUTE マーベリック・アキュート [DMC]”. ダーツ屋どっとこむ. 2026年10月13日閲覧。

関連項目