ERATO(えらとー、英:Exploratory Research for Advanced Technology)は、(独)科学技術振興機構が実施する戦略的創造研究推進事業におけるプログラムの一つである。ERATOは「加藤核内複合体プロジェクト」「四方動的微小反応場プロジェクト」「伊丹分子ナノカーボンプロジェクト」等で研究不正・資金不正が発覚しており、研究不正の温床となっている現実がある。
今後の科学技術イノベーションの創出につながる、社会・産業ニーズに対応した新技術を創出することを目的として、戦略重点科学技術に重点化した分野における課題解決型基礎研究を推進している[1]。
能力と先取性のある研究リーダー(研究総括)を選出し、研究総括の所属する既存機関から独立して運営される研究拠点を設置している。機関・分野を超えた幅広い人材を揃えた”「人」中心の研究システム”にて研究が実施されており、プロジェクト名は必ず研究総括の名前を冠している[2]。
既存の研究の延長線上や大規模化ではない、新たな視点を盛り込んだ挑戦的なもので、10~15年後に新たな科学技術分野への展開や、新産業の創出が期待できる革新的な科学技術の芽あるいは将来の新しい流れを生み出す研究を実施している。
研究総括と、組織を越えた研究員の参加による人を中心とした時限プロジェクト制であり、研究総括はプロジェクトの研究活動そのものを指揮する。
研究実施場所は、研究総括の所属機関によらず、必要に応じてリサーチパーク、民間研究機関、大学等に新たに設置され、組織や学問領域を越えて研究員を結集し、研究を実施する[3]。
ERATOは「加藤核内複合体プロジェクト」「四方動的微小反応場プロジェクト」「伊丹分子ナノカーボンプロジェクト」等で研究不正・資金不正が発覚している。
加藤茂明氏については、同氏が主宰する研究室において論文の不正行為があったことが東京大学において認定されています[4]。
本プロジェクトにおいて、研究総括による業者へのいわゆる預け金などによる研究費の不正使用が行われていた[5]。
将来の半導体の材料として期待される炭素素材「グラフェンナノリボン」の合成に関する内容に関して、科学誌ネイチャーで発表した論文が撤回された。ネイチャーの発表によると、物質の分子量を調べる「質量分析」の実験結果に不自然な点があった上、基となったデータを確認できなかった[6]。
以下の骨子をもってプログラムが運営されている[1]。
大学、公的研究機関、民間企業研究開発部門等に所属し研究開発経験のある個人による推薦(推薦公募)を基に選考を行うという、他の競争的資金と比べて非常にユニークな公募方法を実施している。(自薦は不可)
推薦された候補者リストを母集団とし、外部の専門家等による選考審査を実施したうえで研究総括が選定される。なお選考の過程で候補者には研究構想の提案が求められ、提出された研究構想のピア・レビューが行われる[3] 。
実施年度別のプロジェクト及び研究総括は以下の通り。
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