PCサーバ(ぴーしーサーバ)とは、パーソナルコンピュータ(PC)をベースとしたサーバーのこと。一般にはサーバーの中では簡易的・低価格なものが多いが、サーバー用途向けに一部機能を拡張したものもある。多くはCPUにインテル系のx86系のプロセッサを使用し、IAサーバやx86サーバなどとも呼ばれる。
基本的な設計は一般に用いられているPCとほぼ同じであるが、サーバに必要な性能や信頼性、可用性を高めるために拡張や改良など、いくつか異なる点がある[1]。信頼性などに悪影響のない範囲で一般用PCと共通の部品を用いているが、おおむね上質の部品が採用される。 2018年現在の状況を以下に示す。
稼働させるオペレーティングシステムは、1980年代にはNetWare、OS/2 LAN Server、OpenServerなどが有力であったが、1990年代後半からはWindows NT Serverに始まるWindows NT系のサーバ向けバージョンであるWindows Serverシリーズ、あるいはPC-UNIXでもあるLinuxやFreeBSDなどをサーバ用にカスタマイズしたディストリビューションが主流となっている。
メインフレームやUNIXサーバなどと比較すると信頼性は低い。しかし多数のベンダーが参入し競争が激しく、信頼性も向上しつつある。UNIXサーバが担う大企業の基幹システムの一部や中堅企業の中核サーバとして使用できる。
サーバとしては低価格である。日本での価格は大型機が300万円以上。最小型が50万円未満である[7]。2009年度の出荷台数は、約32万台(JEITA調べ)[8]から約50万台[9]。約1割はブレードサーバである(JEITA調べ)[10]。 保守契約を前提に24時間・365日のオンサイト保守(現地修理)が用意されている場合がある。
| 1998年度 | 2002年度 | 2007年度 | |
|---|---|---|---|
| メインフレーム | 51% | 38% | 25% |
| UNIXサーバ | 25% | 41% | 33% |
| IAサーバ | 9% | 15% | 38% |
| 独自OSサーバ他 | 15% | 7% | 4% |
| 全体の出荷金額 | 1兆4710億円 | 9867億円 | 6701億円 |
日本市場でのシェア(2008年4月 - 2009年3月、出荷金額ベース、JEITA未参加も含む)は以下の通り[12]。
x86系(IA-32系)のCPUとアーキテクチャを採用したサーバでは、現在ではx86を64ビットに拡張したx64(AMD64およびIntel 64)が主流である。主要メーカーの主な製品には以下がある。
インテル独自の64ビットアーキテクチャであるIA-64系のCPU(Itanium)を搭載したサーバである。広義の「PCサーバ」では、IA-64サーバを含む場合がある。当初はインテル系CPUを採用したサーバとしては高性能・高信頼性・高価格なハイエンドサーバであったが、現在では上述のx64(AMD64およびIntel 64)の性能が向上して市場の主流となったため、IA-64サーバはニッチ市場化が進んだ。またインテルも2006年のIntel 64命名後は「IA-64」の名称の使用が減っている。主要メーカーの主な製品には以下がある。
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