| THE REFLECTION | |
|---|---|
| ジャンル | スーパーヒーロー |
| アニメ | |
| 原作 | スタン・リー、長濵博史 |
| 監督 | 長濵博史 |
| シリーズディレクター | そ〜とめこういちろう |
| 脚本 | 鈴木やすゆき |
| キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
| 音楽 | トレヴァー・ホーン |
| アニメーション制作 | スタジオディーン |
| 製作 | THE REFLECTION製作委員会[注 1] |
| 放送局 | NHK総合テレビ |
| 放送期間 | 2017年7月22日 - 10月7日 |
| 話数 | 全12話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | アニメ |
| ポータル | アニメ |
『THE REFLECTION』(ザ・リフレクション)は、日米合作による日本のテレビアニメ作品。
全世界同時配信され、日本では2017年7月22日から10月7日まで、NHK総合にて毎週土曜23時 - 23時25分(日本時間)に地上波放送された[2][3]。日本以外ではクランチロールが窓口となって欧米中心に配信し、アジアなどそれ以外の地域でも他のプラットフォームによって配信された[4][5]。日本では同年7月23日よりAmazonプライム・ビデオやビデオパス等で配信された[6]。
本作は、多くの人々が命を落とした地球規模の謎の大災害「リフレクション」が起きた世界を舞台に、能力者「リフレクティッド」となった人々の戦いを描く物語[7][8]。
『アベンジャーズ』シリーズや『X-MEN』シリーズ、『スパイダーマン』などの原作者として知られるアメリカン・コミックス界の巨匠スタン・リーが原作と製作総指揮、テレビアニメ『蟲師』『惡の華』など独創性の高い作品に定評のあるアニメ監督の長濵博史がリーとの共同原作と監督、およびキャラクター原案を務めた[2][9]。キャラクターデザインには、長濵監督の要請を受けて『蟲師』でタッグを組んだ馬越嘉彦が参加した[10]。製作はリー率いるPOW! ENTERTAINMENTと、日本のアニメ制作会社スタジオディーンが共同で行った[11]。アニメーション制作を担当したスタジオディーンがNHK総合で流れるアニメを作ったのは、創立42年で本作が初めてのことだった[5]。音楽プロデューサーは、ポール・マッカートニーやイエス、ペット・ショップ・ボーイズらをプロデュースして1980年代のポップ・ミュージックシーンに多大な影響を与え、「80'sを生み出した男」と讃えられるイギリスのミュージシャン、トレヴァー・ホーンが担当[2][10][注 2]。本人が歌う劇中歌「SKY SHOW」や9nineが歌うエンディングテーマ「SunSunSunrise」の楽曲プロデュースも手掛けた[12]。
本編にはスタン・リーやトレヴァー・ホーンが本人役として登場し、英語版では声優も担当している[4][5]。また9nineのメンバーは、「悪と戦う日本の女子高生ヒーロー」役でアニメキャラクターとなって劇中に登場し、全言語版で声優も担当した[10][12]。
制作発表時のタイトルは『THE REFLECTION WAVE ONE』だったが、2017年6月に「THE REFLECTION」に変更され、これが正式タイトルとなった[13][注 3]。
本作は、アメコミ原作者として知られるスタン・リーが晩年に日本の企業やアーティストと組んで制作していた一連の作品群[注 4]の一つだった。リーは放送翌年の2018年11月に逝去したため、本作が本人の直接関わった最後のアニメ作品となった。共同原作者の長濵はリーの訃報に際し、本作のTwitter公式アカウントにて「リフレクションの続編を作って、約束を叶えるよ」と発言し[14]、2017年12月2日に幕張メッセで開催された「東京コミコン2017」で、「続きを作ろうとしている。やります!」「それぞれのヒーローを掘り下げる話をやりたい」と発言している[15]。
スタン・リーとともに原作を手がけた長濵の本作の構想は約20年にも及ぶ[7][注 5]。無名の頃からアメリカン・コミックスが好きなことを周囲に発信し続けていたおかげで、大ファンだったスタン・リーと会う機会を得た[16]。長濵が日本人でありながらアメコミに詳しいことがわかると、スタン・リーの方から作品作りを誘ってきて、2010年頃にアニメの企画が始まった[16][注 6]。キャラクターやストーリーも完成して、あとは作るだけという状態だったが、諸事情で中止となった[16][17]。
それから数年後、スタン・リーから新企画への誘いの連絡があり、話し合いのためにすぐに渡米した[16]。その際、POW!の共同経営者で社長のギル・チャンピオンからビジネスパートナーを連れてくるよう求められた長濵は、過去作品で関わりのあったアニメ制作会社スタジオディーンの野口和紀プロデューサーに協力を求めた[4][5]。制作費の問題など課題は多かったが、野口とギルが合意して企画はスタートした[4][5]。
「リフレクション」という現象と世界全体からヒーローやヴィランが生まれてくるというアイデアを長濵が話すと、スタン・リーからゴーサインが出た[4]。当初、スタン・リーは多忙かつ高齢なこともあり、あくまでアイデア出しという形式での参加だったが[注 7]、話し合いを進めていくうちに「やっぱりこれは私が書かないと」と言い出して彼自身がトリートメント(全体のあらすじ)を書くことになった[4][16]。だがスタン・リーが作ってきたシナリオ構成は現代の成熟したアメコミのライターたちによる映画的で海外ドラマでも通用するようなものではなく、マーベル・メソッド[注 8]的な昔のアメコミのやり方を用いたものだった[16]。それに対して長濵が「『アベンジャーズ』や今の海外ドラマでやっているようなストーリーテリングの方法を採りたい」という話をすると、「そこは任せる。自由にやってくれ」と言われた[16]。そして長濵が鈴木やすゆきと彼のシノプシスに肉付け作業を進めるうちに、アメリカ側のライターに任せる予定だったストーリーはスタン・リー側の意向で、シナリオからシリーズ構成まで、全て日本側に任されることになった[4][5]。
米ロサンゼルスで2015年10月30日(現地時間)に開催された「COMIKAZE EXPO2015」で、本作の製作発表が行われた[11][18]。
「アメコミのすばらしいアートスタイルを何でそのままアニメーションにしないのだろう」という思いを抱えていた監督の長濵は、本作でそのままアメコミになるようなアニメを目指すことにした[7][19]。アートスタイルはデイビッド・アジャのコミックブックの影響を受けている[19]。長濵は制作過程でスタッフにアメリカン・コミックスを提示し、アニメの場面をプリントアウトしたらカラーのコミックスになるような表現を目指した[9][20]。アニメーションはディテールを細かく突き詰めていけばいくほど嘘が出てくるので、デジタルでやれることはあえて一切やらず、極力シンプルにして見ている人間の脳で補完する部分を多くした[9][20]。結果、独特の色づかいのアメコミのコマがそのまま動き出したかのような表現がなされ、時には「POW!」「ZAP!」などアメコミでよく使われる「漫符」的なエフェクトも描かれている[7]。
本作の最終的な目的は「スタン・リー ユニバースの創造」[16][7]。スタン・リーはマーベル・コミックではほとんどの原作を手掛け、映画『アベンジャーズ』シリーズに参加している面々を含めてアメコミ界の名だたるキャラクターたちを生みだしてきたが、権利的には「作ったのはスタンだがスタンのものではない」という状態なので、彼自身が自由には出来ない[4][5]。そこで長濵は、彼のために「スタン・リー ユニバース」を新たに生み出すことを考えた[4][5]。また日本では意外とスタン・リーの名前は知られておらず、いろいろな映画に原作者としてクレジットされてはいるが、キャラクターを演じる俳優の知名度の方が上という状態である[4][5]。そして近年マーベルやDCコミックスの作品の実写化作品の勢いが凄い一方、アメリカのカートゥーンアニメには子ども向けのものが多く、アメコミ原作のアニメ作品は必ずしも評価が高くない[4][5]。長濵にはそれらの状況をひっくり返したいという思いもあった[4][5]。
本作は長濵が構想している「THE REFLECTIONユニバース」全体の中のごく一部で、そのユニバースの入口的な作品として、一部だけをアニメ化したものである[4][5]。長濵はここを皮切りとして「スタン・リー ユニバース」を広げていきたいと考えている[4][5][注 9]。長濵はアメコミやスタン・リーへの恩返しの意味も込めて、作品で今の世の中を反映したり、アメコミに興味をもってもらったりなど、様々な意味での"リフレクション"を起こすことができればと語っている[4][5]。
作中のヒーローが過去のスタン作品に登場した「全身スーツ姿」や「メタルスーツ姿」であること、主要キャラ数名のファミリーネームとセカンドネームの頭文字を同じにしていること、そしてスタン・リーのカメオ出演[注 10]や自ら番組のナレーションを担当していること、次回予告の最後に決め台詞「エクセルシオール(Excelsior)!!」と言う事などで、スタン・リーの作品である事を意識させている。また、キャラクターのルックスと行動が逆転していたり、コスチュームでは測れない内面を持っていたり、ヒーローががんばって敵を倒すなどの順当な展開はあまりしないストーリーや見ていて安心できない作品テイストなど、長濵が思うアメコミのイメージを数多く盛り込んでいる[4][5]。
スタン・リーがジャック・カービーやスティーヴ・ディッコらと生み出したキャラクターは誰でも分かる「記号」を用いて子供でも簡単に描けるように作られているが、そういうアイコン化がアメコミらしさと考えた長濵は、日本的デザインの良さも理解しつつ、あえてその手法を用いてキャラクターをデザインしている[16][注 11]。その結果、レトロなアメコミのキャラクターが現代にアニメ化されたかのような雰囲気を出している[16]。
本作ではスタン・リーのやり方を再構成して再現するということをコンセプトの中心においている[16]。スタン・リーのやり方は「科学的な要素を盛り込むことでコミックは面白くなる」と考えている人間で、『ハルク』や『スパイダーマン』、『デアデビル』などは、放射線という当時はまだまだ未知のものだったものがきっかけで誕生している[16]。それに倣って、本作では未知の現象によって起こった大災害によって超人が同時多発的に誕生する設定になっている[16]。
ユニバース的展開を考えているので、本作では謎がすべて解明されるわけではない[7][注 12]。作中で起こる事件は解決するが、長濵によれば「12話で表現できるのは全体の3%くらい」とのこと[7]。視聴者に何もかもは明かされないが、登場するヒーローやヴィランたちには本来は単独作品の主人公を張れるだけの膨大な設定・バックストーリーが用意されている。本作はそのようなスーパーヒーローが一堂に会する「いきなりアベンジャーズ状態」(直前番宣番組で用いられたフレーズより)番組になっている。またヒーローやヴィランも、さらに大勢用意されている[4]。
コミックスや他の形式でも構わないから、本作をどうにかして次の展開に持って行きたいというのがスタン・リーと長濵の希望である[4]。
突如起こった全世界規模の大災厄リフレクションによって膨大な人命が奪われ、哀しみがもたらされた。それは、人類にとって新たなる時代を迎えるための「痛み」であったと、後に人々は知ることになる。
リフレクションから3年後の同日、ニューヨークで開催された祈念セレモニーにおいて忌まわしきテロ行為が勃発する。爆薬でも銃器でも無い、特殊な力を持つ(リフレクティッド)人間が起こす破壊と暴力の嵐に混乱する会場。そこに現れた謎のメタルスーツマン・アイガイ。彼もまたリフレクティッドであったが、テロリストを“力”で次々と無力化していく。人々はアイガイを正しき“力”の使い方を知る「ヒーロー」だと称賛するのだった。
一方アイガイの活躍の影では別のヒーローも動いていた。リフレクティッドに襲われていた少女エレノアは全身スーツマン・エクスオンに救われたことで、彼の行為の真実を求めて情報収集を開始する。
やがてエレノアはエクスオンと行動を共にする事となり、各地で活動する様々なリフレクティッドたちと出会い、レイスの配下たちと戦いながら、少しずつ事の真相に近づいていく。
日本の女子高生4人組。全員が同じ学校の同じクラスにいる。本作の舞台から遠く離れた日本の地で、セレモニー襲撃事件をスマホを通しライブ配信で目撃した事をきっかけに、「行動」を開始する。同時期に、日本で「まるでアニメから抜け出してきたかのような4人の“魔法少女”」が現れたと報道されはじめているが、彼女たちとの関係は最終回で明かされる。物語の後半で彼女たちの学校が修学旅行を行うため、目的地のL.A.にやって来るが、多くのリフを1か所に集めようとするレイスの企みによってホワイトサンズに飛ばされてしまう。最終戦では戦隊ヒーローのような衣装で登場し、それぞれが地・水・火・風を操る能力を使い、アイガイと共闘してデッド・ウィングを倒した。その後エクスオン達とも合流し、全員での同時攻撃でレイスに大ダメージを与え、アイガイへのアシストを果たした。演じているのは9nineのメンバー4人。英語吹き替え版では彼女達のセリフは日本語音声のままで、英語の字幕処理が施されている。
アイガイ(イアン)をサポートするスタッフたち。アーロンがリーダー的存在であり、その他のスタッフはアーロンの指揮で動く。イアンが能力に覚醒めた後、何らかの経緯で彼をヒーロー「アイガイ」としてメディアが取り上げずにはいられないスターになれるようお膳立てた。アイガイ活動中はメディアへのウケを狙って、ライブコンサートのビジュアル演出的な事もする(#概要に記載した「POW!」などの漫符は、劇中では彼らがプロジェクションマッピング技術で、建物の外壁に投影している設定になっている)。のちにレイス一味によって全員が殺害されている。
| 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
|---|---|---|---|---|---|
| EPISODE.01 | セレモニー | 長濵博史 | そ〜とめこういちろう | 佐藤浩一、大塚八愛、中島里恵 小林利充、戸倉紀元 | 2017年 7月22日 |
| EPISODE.02 | サバイバー | 伊勢昌弘 | 小田真弓、中本尚、手島はやと 佐藤浩一、戸倉紀元 | 7月29日 | |
| EPISODE.03 | リサ | 森田宏幸 | 安藤貴史 | 柳野龍男、佐藤浩一、和田高明 中澤勇一、重松晋一 | 8月5日 |
| EPISODE.04 | ニューオーリンズ | 桜井弘明 | 白石道太 | 佐藤浩一、大塚八愛、中島里恵 小林利充、和田高明 | 8月12日 |
| EPISODE.05 | ヴィーとマイケル | 斎藤哲人 | 浅見松雄 | 小林一三、青柳謙二、小笠原りえ 戸倉紀元 | 8月19日 |
| EPISODE.06 | サンアントニオ | ボブ白旗 | 佐藤浩一、大塚八愛、小田真弓 手島勇人、中島里恵 | 8月26日 | |
| EPISODE.07 | チーム・アイガイ | 川瀬敏文 | 加藤顕 | 大塚八愛、小田真弓、佐藤浩一 清水勝祐、中島里恵 | 9月2日 |
| EPISODE.08 | ビーフ・オア・フィッシュ | あべたつや | ムラタナオキ | 中本尚、小林利充、大塚八愛 中島理恵、佐藤浩一 | 9月9日 |
| EPISODE.09 | ダウンタウン L.A. | 中山岳洋 | 白石道太 | リー クワン、戸倉紀元 | 9月16日 |
| EPISODE.10 | エレノア | 森田宏幸 | 三好正人 | 小林一三、青柳謙二、小笠原りえ 戸倉紀元 | 9月23日 |
| EPISODE.11 | ホワイトサンズ | 藤原良二 笹木信作 | ムラタナオキ | 佐藤浩一、大塚八愛、小林利充 キム サングバム、リー クワン | 9月30日 |
| EPISODE.12 | ザ・リフレクション | 伊勢昌弘 藤原良二 | 伊勢昌弘、浅見松雄、加藤顕 そ〜とめこういちろう | 小林一三、佐藤浩一、小田真弓 大塚八愛、小林利充 | 10月7日 |
2018年2月23日に、Blu-ray BOXが特装限定版(BCXA-1299)と初回限定版(BCXA-1300)の2形態で発売された[23]。
| NHK総合 土曜 23:00 - 23:25枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
アトム ザ・ビギニング
(2017年4月15日 - 7月8日) |
THE REFLECTION
(2017年7月22日 - 10月7日) |
3月のライオン 第2シリーズ
(2017年10月 - ) |
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PQS A87