X-23

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X-23
出版の情報
出版者マーベル・コミックス
初登場アニメ:『X-MEN エボリューション』(2003年)
コミック:『NYX』第3号(2004年)
クリエイタークレイグ・カイル
クリストファー・ヨスト
作中の情報
本名ローラ・キニー(Laura Kinney)ローラ・キニー
種族ミュータント
所属チームX-MEN
X-フォース
アベンジャーズ・アカデミー
著名な別名ウルヴァリン、タロン、ローラX
能力超人的な治癒能力
強化された感覚・身体能力
アダマンチウム製の爪
高度な格闘・暗殺技術

X-23(エックス・トゥエンティスリー)は、マーベル・コミックスが出版するアメリカン・コミックスに登場する架空のスーパーヒロイン。本名はローラ・キニー(Laura Kinney)。ウルヴァリン(ローガン)の遺伝子を基に生み出された女性ミュータントであり、X-MENのメンバーとして活動する。

2003年にテレビアニメ『X-MEN エボリューション』のためにクレイグ・カイルによって考案され、同年8月2日に放送されたエピソード「X23」で初登場した。その後、2004年2月刊行のコミック『NYX』第3号でマーベル・コミックスの世界に登場した。[1]

当初はウルヴァリンのクローンとして設定されていたが、後の物語ではウルヴァリンの遺伝的な娘であることが明らかになった。[2]

暗殺者として育てられた過去を持ちながら、自らの意思で生きる道を模索する人物として描かれている。2015年からはウルヴァリンの名を継承し、単独タイトル『All-New Wolverine』の主人公となった。

映画では、2017年公開の『LOGAN/ローガン』および2024年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』に登場し、いずれもダフネ・キーンが演じた。

制作の経緯

キャラクターの誕生

X-23は、テレビアニメ『X-MEN エボリューション』の制作に携わっていたクレイグ・カイルによって考案された。

同作品では、X-MENの主要人物の多くが10代の学生として再構成されていたが、ウルヴァリンは従来通りの成人男性として登場していた。カイルは若い視聴者が共感できる、ウルヴァリンに相当するキャラクターを作ることを構想し、その結果としてX-23が誕生した。

ウルヴァリンが失われた過去の記憶を追い求める人物であるのに対し、X-23は自身の過去をすべて記憶し、暗殺者として行ってきた行為に苦悩する少女として設定された。

アニメでは2003年の第3シーズンに初登場し、2004年の第4シーズンにも登場した。

キャラクターの創作には、後にコミック版の脚本を担当するクリストファー・ヨストも参加している。

コミックへの登場

アニメでの登場後、X-23は2004年刊行の『NYX』第3号でコミックに初登場した。

この作品では過去の詳細が明らかにされない謎めいた少女として描かれた。その後、『Uncanny X-Men』第450号などにも登場した。

2005年にはクレイグ・カイルとクリストファー・ヨストによる全6号のミニシリーズ『X-23: Innocence Lost』が刊行され、誕生の経緯や暗殺者としての訓練が詳しく描かれた。[3]

続編『X-23: Target X』では、研究施設から脱出した後の出来事やウルヴァリンとの関係が描かれている。

作中での経歴

誕生と暗殺者としての訓練

X-23は、ウルヴァリンの遺伝子を利用して暗殺者を製造する研究計画によって生み出された。

研究施設「ファシリティ」(The Facility)では、ウルヴァリンの遺伝子を基にした複製体の開発が進められていたが、実験は繰り返し失敗した。

研究者のサラ・キニー博士は、損傷した遺伝情報を補うため女性の個体を作る方法を提案した。23番目の試みによって誕生したことから、被験体は「X-23」と命名された。

サラは実験のために代理母となり、X-23を出産した。ローラという名前は、後にサラから与えられたものである。

施設内で育てられたローラは、幼少期から格闘技、武器の使用、潜入、暗殺などの訓練を受けた。

また、特定の化学物質の匂いによって凶暴な攻撃状態に陥るよう条件付けされ、任務のために利用された。

やがてサラはローラを施設から逃がそうとするが、研究施設側の策略によりローラはサラを殺害してしまう。

死の間際、サラは彼女にローラという名前を与え、自分自身の人生を生きるよう伝えた。

施設からの脱出

研究施設から脱出したローラは、母の親族であるデビー・キニーとその娘メーガンのもとを訪れる。

しかし、ファシリティの追跡者によって平穏な生活は妨げられ、ローラは再び戦いに巻き込まれる。

その後、ウルヴァリンと接触する。ローラは当初、彼を敵として認識していたが、ウルヴァリンは彼女の出自と境遇を理解し、保護しようとする。

『NYX』での登場

ニューヨークにたどり着いたローラは、孤独な生活を送りながら、自身の能力や過去と向き合っていた。

『NYX』では、キデン・ニクソンをはじめとする若いミュータントたちと出会い、次第に他者とのつながりを築いていく。

この時期のローラは、暗殺者としての訓練によって他者との正常な関係を築くことが難しく、感情を表に出すことも少なかった。

X-MENへの参加

ウルヴァリンとの接触を経て、ローラはX-MENと関わるようになり、エグゼビア高等教育院に所属する。

『New X-Men』では若いミュータントたちとともに訓練を受け、仲間として活動した。

当初は集団生活や他者との交流に戸惑うことが多かったが、次第に仲間との信頼関係を築いていった。

X-フォースでの活動

ローラはその高い戦闘能力を評価され、ウルヴァリンが率いる秘密作戦チーム「X-フォース」に参加した。

X-フォースは、通常のX-MENでは対応が難しい危険な任務を遂行するチームであり、必要に応じて致命的な武力を用いることもあった。

ローラは暗殺者としての能力を発揮した一方、自分が再び殺人のための道具として扱われていることに葛藤する。

ウルヴァリンの継承

2015年に始まった『All-New Wolverine』では、ローラがウルヴァリンの名を継承した。

それまでのX-23という識別番号を離れ、ヒーローとしての自分自身を確立していく姿が描かれている。

このシリーズでは、ローラと同様の実験によって生み出された少女ガビー・キニー(Gabby Kinney)との関係も重要な要素となっている。

ガビーは後にハニーバジャー、スカウトなどの名を使用し、ローラと行動をともにするようになった。

近年の活動

ローラはその後もX-MEN関連作品に登場し、X-23、ウルヴァリン、タロンなどの名称を使用している。

2024年12月にはエリカ・シュルツが脚本、ジャーダ・ベルヴィーゾが作画を担当するシリーズ『Laura Kinney: Wolverine』が刊行された。[4]

2026年2月には、ジョディ・ハウザー脚本による『Generation X-23』が刊行された。同作品ではローラとガビーを中心に、X-23計画に関係する新たな人物や事件が描かれている。[5]

能力

ヒーリング・ファクター

X-23はウルヴァリンと同様に、身体の損傷を通常の人間よりもはるかに速く回復させる再生能力「ヒーリング・ファクター」を持つ。

この能力によって銃創、刺傷、骨折などから回復できるほか、毒物や病気に対しても高い抵抗力を示す。

ただし、能力には限界があり、重傷を負った場合には回復まで時間を要することもある。

アダマンチウムの爪

X-23は両手と両足に収納可能な骨の爪を持つ。

ウルヴァリンが各手に3本の爪を持つのに対し、ローラは各手に2本、各足に1本の爪を持つ。

爪は非常に硬い架空の金属「アダマンチウム」で覆われており、通常の金属や防具を切断することができる。

ウルヴァリンとは異なり、基本的には全身の骨格がアダマンチウムで覆われているわけではない。

身体能力と感覚

X-23は人間を超える反射神経、敏捷性、持久力、感覚能力を持つ。

特に嗅覚と聴覚に優れ、匂いによる追跡や周囲の危険の察知が可能である。

格闘・暗殺技術

幼少期から専門的な戦闘訓練を受けており、素手による格闘、刃物、銃器、潜入、暗殺などに熟練している。

複数の相手と同時に戦う能力を持ち、相手の弱点を見極めて攻撃することを得意とする。

主な人物関係

ウルヴァリン(ローガン)

ローラの遺伝的な父親にあたる人物。

当初、ローラはウルヴァリンのクローンとして扱われていたが、後の物語では親子関係が明確になった。

ウルヴァリンはローラにとって、自らの出自を理解する上で重要な存在であるとともに、暗殺者としての過去を乗り越えるための導き手となった。

サラ・キニー

ローラを生み出した研究者であり、出産した母親。

ファシリティの研究計画に参加していたが、次第にローラを実験体ではなく一人の人間として認識するようになった。

ローラという名前を与えた人物でもある。

ガビー・キニー

ローラと同様の遺伝子実験から生まれた少女。

ローラを姉として慕い、ハニーバジャーやスカウトの名前で活動する。

『All-New Wolverine』以降の物語では、ローラにとって重要な家族の一人となっている。

ヘリオン

本名ジュリアン・ケラー。若いミュータントの一人であり、ローラとはエグゼビア高等教育院で知り合った。

ローラの数少ない親しい仲間の一人として描かれた。

ガンビット

X-MENのメンバーであり、ローラが自分自身の人生を見つける過程で協力した人物。

ローラの単独シリーズでは、保護者や助言者に近い役割を果たす場面がある。

ジュビリー

X-MENのメンバー。ローラと親交を深め、互いに支え合う関係を築いた。

他のメディアへの登場

テレビアニメ

『X-MEN エボリューション』(2003年 - 2004年)
X-23が初めて登場した作品。ウルヴァリンの遺伝子から生み出された少女の暗殺者として描かれる。英語版の声優はアンドレア・リブマンとブリット・アーヴィンが担当した。

映画

『LOGAN/ローガン』(2017年)

2017年公開の映画『LOGAN/ローガン』にローラ/X-23として登場。ダフネ・キーンが演じた。

映画では、ウルヴァリンの遺伝子を利用して生み出された少女として登場し、研究施設から逃亡した後、ローガンと行動をともにする。

コミックと同様に高い再生能力と鋭い爪を持つが、当初は言葉をほとんど発さず、激しい戦闘能力を見せる人物として描かれた。

『デッドプール&ウルヴァリン』(2024年)

2024年公開のマーベル・シネマティック・ユニバース作品『デッドプール&ウルヴァリン』にもローラとして登場した。

『LOGAN/ローガン』に引き続きダフネ・キーンが演じている。

本作では成長したローラが登場し、ローガンとの関係が再び描かれた。

ゲーム

X-23はマーベル作品を題材とした複数のビデオゲームにも登場している。

  • 『Marvel vs. Capcom 3: Fate of Two Worlds』
  • 『Ultimate Marvel vs. Capcom 3』
  • 『Marvel: Avengers Alliance』
  • 『Marvel Future Fight』
  • 『Marvel Contest of Champions』
  • 『Marvel Puzzle Quest』

主なコミック作品

刊行年タイトル内容
2004年 NYX #3 コミック初登場
2005年 X-23: Innocence Lost 誕生と暗殺者としての過去を描く
2006年 - 2007年 X-23: Target X 施設脱出後の出来事
2008年 - 2010年 X-Force X-フォースの一員として活動
2010年 - 2012年 X-23 マージョリー・リューによる単独シリーズ
2015年 - 2018年 All-New Wolverine ウルヴァリンの名を継承
2018年 - 2019年 X-23 マリコ・タマキによる単独シリーズ
2023年 X-23: Deadly Regenesis 過去の活動を描くミニシリーズ
2024年 - Laura Kinney: Wolverine ローラを主人公とする新シリーズ
2026年 - Generation X-23 ローラとガビーを中心としたシリーズ

脚注

  1. ↑ “X-23” (英語). Marvel.com. Marvel Entertainment. 2026年10月18日閲覧。
  2. ↑ “Weapon X” (英語). Marvel.com. Marvel Entertainment. 2026年10月18日閲覧。
  3. ↑ “X-23 (2005) #1” (英語). Marvel.com. Marvel Entertainment (2005年1月12日). 2026年10月18日閲覧。
  4. ↑ “Laura Kinney: Wolverine (2024) #1” (英語). Marvel.com. Marvel Entertainment (2024年12月11日). 2026年10月18日閲覧。
  5. ↑ “Generation X-23 (2026) #1” (英語). Marvel.com. Marvel Entertainment (2026年2月18日). 2026年10月18日閲覧。

関連項目

外部リンク