アルファルファタコゾウムシ

ウィキペディアから、無料の百科事典
アルファルファタコゾウムシ
アルファルファタコゾウムシ
アルファルファタコゾウムシ
分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : Cucujiformia
上科 : ゾウムシ上科 Curculionoidea
科 : ゾウムシ科 Curculionidae
属 : タコゾウムシ属 Hypera
種 : アルファルファタコゾウムシ
H. postica
学名
Hypera postica
(Gyllenhal, 1813)
英名
Alfalfa weevil

アルファルファタコゾウムシ (Hypera postica) は、コウチュウ目(鞘翅目)・ゾウムシ上科・ゾウムシ科に分類されるゾウムシの一種。ヨーロッパ原産の外来種であり、その名のとおりアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)を含むマメ科牧草の害虫。

分布

ヨーロッパ原産[1]。

北アメリカ、西アジア、東アジア、北アフリカの世界各地に移入分布する。日本では、本州、四国、九州の西日本に外来種として分布する。

特徴

ムラサキウマゴヤシ、ムラサキツメクサ(アカツメクサ)、シロツメクサ、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)、スズメノエンドウ、ウマゴヤシ、ゲンゲ(レンゲ、ゲンゲ)を食べる[2]。

5月頃から樹皮や石の下、建物の隙間などに身を潜め集団で夏眠する。

外来種問題

日本では1982年に福岡県と沖縄県で初めて確認された[3]。西日本を中心に分布していると思われていたが、近年になって関東地方でも生息が確認されている。また、2000年には北海道で成虫が採集されている。貨物に紛れ込むなどして分布を拡大させている[2]。

牧草以外にも、同じマメ科のレンゲの葉や花を食害するため、2002年には埼玉県と栃木県のレンゲ祭り会場で大量発生して花が咲かない事態となった[2]。ちなみに、千葉県や群馬県のレンゲ祭り会場では、祭り後にレンゲを刈取ったことで結果的に繁殖を抑制することになり異常発生が起こらなかった[2]。また、マメ科ではないキュウリ、メロン、ナス、タマネギといった農作物への食害も報告されている[4]。

対策として、本種の天敵であるヨーロッパトビチビアメバチの導入を本州を中心に進めている[3]。

日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

参考文献

  1. ↑ アルファルファタコゾウムシ 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. 1 2 3 4 神田健一・森本信生・柴卓也「関東地方におけるアルファルファタコゾウムシ(Hypera postica Gyllenhal)の分布」(PDF)『Grassland Science』第49巻第6号、2004年、p.p.635-639、2011年6月25日閲覧。
  3. 1 2 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著)『外来種ハンドブック』地人書館、2002年9月30日。ISBN 4-8052-0706-X。
  4. ↑ 山口卓宏・守屋成一・水谷信夫・角田隆・東後晶子「本州中部・北部におけるアルファルファタコゾウムシの分布− 2006 年春季の調査−」(PDF)『関東東山病害虫研究会報』第54巻、2007年、p.p.165-172、2011年6月25日閲覧。