アンゴラの行政区画

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州
Província
位置アンゴラの旗 アンゴラ
数21州(2024年)
人口10万人 - 680万人(2014年)
面積1,876km2 - 120,612km2
区分基礎自治体
地区
街区、村

アンゴラの行政区画(アンゴラのぎょうせいくかく)は、州(províncias)、基礎自治体(municípios)、地区(comuna)、街区および村の4層に分かれている。なお、カビンダ州はコンゴ民主共和国を挟んだ飛び地となっている。ここでは州を中心に説明する。

行政区画の総数
階層 名称 総数(2014年国勢調査[1]) 総数(2025年[2])
1州 (províncias)1821
2基礎自治体 (municípios)162326
3地区 (comuna)559378
4街区 (bairro)2,352-
村 (aldeia)25,289-

州

最上層区画は21の州(ポルトガル語: Província、プロビンシア)である[3]。1985年にベンゴ州が創設されて以来、約40年にわたって18州であったが、2025年に3州が追加され21州となった。

2024年8月14日、新しい行政区分を定めた法律がアンゴラ議会で承認された[4]。12月17日、新州の知事が任命された[5]。2025年1月1日、新行政区分の法律が施行され21州となった[2]。

No.州名ポルトガル語名州都人口
(2014年国勢調査[6][7])
面積
(km2 [6][7])
人口密度
(/km2)
基礎自治体数[8]地区数[8]備考
1ベンゴ州Bengoカシート356,64120,30017.61219
2ベンゲラ州Benguelaベンゲラ2,231,38539,25056.92312
3ビエ州Biéクイト1,455,25570,80020.61930
4カビンダ州Cabindaカビンダ716,0767,29098.2108コンゴ民主共和国を挟んだ飛び地。
5クアンド州Cuandoマビンガ99,750107,8400.996
6クアンザ・ノルテ州Cuanza Norteンダラタンド443,38620,50021.61724北クアンザ州とも
7クアンザ・スル州Cuanza Sulスンベ1,881,87355,50033.92423南クアンザ州とも
8クバンゴ州Cubangoメノングエ434,25296,1604.51112
9クネネ州Cuneneオンジヴァ990,08777,00012.91410
10ウアンボ州Huamboウアンボ2,019,55533,30060.61730
11ウイラ州Huílaルバンゴ2,497,42278,70031.72328
12イコロ・エ・ベンゴ州Icolo e Bengoカテテ149,80116,9598.8711人口・面積は推定。
13ルアンダ州Luandaルアンダ6,795,5851,8763,622.41613人口・面積は推定。
14ルンダ・ノルテ州Lunda Norteドゥンド862,56699,0008.71920北ルンダ州とも
15ルンダ・スル州Lunda Sulサウリモ537,58783,0006.5144南ルンダ州とも
16マランジェ州Malanjeマランジェ986,36386,50011.42738
17モシコ州Moxicoルエナ507,984120,6124.21213
18モシコ・レステ州Moxico Lesteカゾンボ250,58480,3883.194東モシコ州とも
19ナミベ州Namibeモサメデス495,32657,5008.6911
20ウイジェ州Uígeウイジェ1,483,11862,50023.72344
21ザイーレ州Zaireンバンザ=コンゴ594,42837,30015.91118
州名の由来[9]
  • カビンダ州:現地の民族名から。
  • ルアンダ州:州都と同じ。現地住民の間では税金を指していたという。
  • ナミベ州:ナミブ砂漠に由来し、意味は現地のコイサン諸語で「何もない土地」。隣国のナミビアと語源は同じである。
  • ザイーレ州:コンゴ川のポルトガル語名称で、意味は現地のコンゴ語で「(大きな)川」。隣国コンゴ民主共和国の旧名称ザイールと語源は同じである。

2014年 - 2024年

番号順に振られたアンゴラの州地図

2011年にベンゴ州からルアンダ州へ2つの基礎自治体(面積は合計1.7万平方キロメートル)が割譲された[10]。2014年国勢調査時点の州と統計は以下の通り。

No.州名ポルトガル語名州都人口
(2014年国勢調査[6])
面積
(km2 [6])
人口密度
(/km2)
日本語訳
1ベンゴ州Bengoカシート356,64120,30017.6
2ベンゲラ州Benguelaベンゲラ2,231,38539,25056.9
3ビエ州Biéクイト1,455,25570,80020.6
4カビンダ州Cabindaカビンダ716,0767,29098.2
5クアンド・クバンゴ州Cuando Cubangoメノングエ534,002204,0002.6
6クアンザ・ノルテ州Cuanza Norteンダラタンド443,38620,50021.6北クアンザ州
7クアンザ・スル州Cuanza Sulスンベ1,881,87355,50033.9南クアンザ州
8クネネ州Cuneneオンジヴァ990,08777,00012.9
9ウアンボ州Huamboウアンボ2,019,55533,30060.6
10ウイラ州Huílaルバンゴ2,497,42278,70031.7
11ルアンダ州Luandaルアンダ6,945,38618,835368.7
12ルンダ・ノルテ州Lunda Norteドゥンド862,56699,0008.7北ルンダ州
13ルンダ・スル州Lunda Sulサウリモ537,58783,0006.5南ルンダ州
14マランジェ州Malanjeマランジェ986,36386,50011.4
15モシコ州Moxicoルエナ758,568201,0003.8
16ナミベ州Namibeモサメデス495,32657,5008.6
17ウイジェ州Uígeウイジェ1,483,11862,50023.7
18ザイーレ州Zaireンバンザ=コンゴ594,42837,30015.9

州別の下位区分数

2014年国勢調査時点[1]。

第一級第二級第三級第四級
州名市地区街区村
ベンゴ62350501
ベンゲラ10383131,821
ビエ9391762,814
カビンダ41245381
クアンド・クバンゴ931941,000
クアンザ・ノルテ103189723
クアンザ・スル12362382,292
クネネ62046804
ウアンボ11373412,866
ウイラ14521123,318
ルアンダ732292296
ルンダ・ノルテ1025122985
ルンダ・スル41434363
マランジェ1452542,358
モシコ930921,144
ナミベ51444353
ウイジェ16471292,550
ザイーレ62581720

変遷

ポルトガル領西アフリカ時代の1900年、アンゴラにはベンゲラ、コンゴ、ルアンダ、ルンダ、モサメデスの5州があった。1934年に再編が行われ、1950年にはベンゲラ、ビエ、ウイラ、コンゴ(またはルアンダ)、マランジェの5州があった。1956年にこれまで別の植民地であったポルトガル領コンゴが移管され、カビンダと名付けられた。1957年の統計には、前述の5州に加えルアンダとカビンダの2つの自治区が記述されている。

1951年に植民地から海外州へ昇格し、この年から州の追加がさかんに行われた。まず1951年から1963年までの期間で以下の変更が行われた。

  • ベンゲラ州は、ベンゲラ州、クアンザ・スル州、ウアンボ州に分割された。
  • ビエ州は、ビエ=クアンド・クバンゴ州とモシコ州に分割された。
  • ウイラ州は、ウイラ州とモサメデス州に分割された。
  • コンゴ州は、コンゴ州とクアンザ・ノルテ州に分割された。
  • マランジェ州は、マランジェ州とルンダ州に分割された。

次に、1963年から1967年までの間にコンゴ州はウイジェ州とザイーレ州に分割された。また1971年までにビエ=クアンド・クバンゴ州はビエ州とクアンド・クバンゴ州に分割された。1975年の独立時には15州があった。

独立後ウイラ州からクネネ州が分離し、欧米風の地名が脱植民地化の一環として改名された。1978年までにルンダ州は南北に分割された。1985年にモサメデス州はナミベ州に改名され、ルアンダ州からベンゴ州が分離した。

2024年の再編により、クアンド・クバンゴ州はクアンド州とクバンゴ州に分割された。ルアンダ州からイコロ・エ・ベンゴ州が、モシコ州からモシコ・レステ州が分離した[8]。

(この節の出典:[9])

基礎自治体(市)

アンゴラのムニシピオ

州の下には326のムニシピオ(Município)がある。日本語訳は基礎自治体、市[11]のほか、市町村議会、郡といったものがある。

2014年国勢調査では162市があった[1]。2024年の再編では多くの地区が基礎自治体に昇格し、326市まで増加した[2]。

地区(コムナ)

ウアンボ州の地図。星印(☆)は基礎自治体、大丸(○)は地区、小丸(○)は村の位置を示している。

一部の基礎自治体の下には378のコムナ(Comuna)がある。日本語訳は地区[11]のほか、自治体と訳されることがある。地区が設置されているのは162市で、164市には地区が無い[8]

2014年国勢調査では559地区があった[1]。2024年の再編で多くの地区が基礎自治体に昇格する一方で地区の新設はあまり行われず、378地区まで減少した[2]。

街区・村

2014年国勢調査時点で、地区の下には2,352の街区(Bairro)と25,289の村(Aldeia)がある。合計は27,641だが、ここには68ヶ所の無人地域が含まれている(街区か村のどちらに含まれているかは不明)。街区は主に都市部で、村は郊外部でみられる。

出典

  1. 1 2 3 4 “RESULTADOS DEFINITIVOS RECENSEAMENTO GERAL DA POPULAÇÃO E HABITAÇÃO - 2014” (pdf). アンゴラ統計局. pp. 27-28. 2021年4月15日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “Angola passa a contar com três novas províncias”. ラジオ・フランス・アンテルナショナル. (2024年12月31日) 2025年3月2日閲覧。
  3. ↑ “The World Factbook/Angola”. 中央情報局 (2021年4月7日). 2021年4月16日閲覧。
  4. ↑ “Angola passa a contar com 21 províncias”. ラジオ・フランス・アンテルナショナル. (2024年8月15日) 2025年8月15日閲覧。
  5. ↑ “Presidente da República nomeia governadores das três novas províncias”. OPAIS. (2024年12月18日) 2025年3月2日閲覧。
  6. 1 2 3 4 “Republic of Angola”. Citypopulation.de (2022年4月20日). 2025年3月2日閲覧。
  7. 1 2 “Republic of Angola/Commune”. Citypopulation.de (2019年11月14日). 2025年3月2日閲覧。
  8. 1 2 3 4 “Lei n.º 14/24” (pdf). アンゴラ官報. 2025年3月2日閲覧。
  9. 1 2 “Provinces of Angola”. Statoids.com (2016年10月6日). 2021年4月16日閲覧。
  10. ↑ Sylvia Croese (2016年8月). “Urban Governance and Turning African Cies Around: Luanda Case Study Advancing research excellence for governance and public policy in Africa”. 2021年4月15日閲覧。
  11. 1 2 “アンゴラ共和国月報 2020年12月号” (pdf). 在アンゴラ日本国大使館. p. 2 (2020年12月). 2025年3月2日閲覧。

関連項目