オニヒョウタンボク

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オニヒョウタンボク
長野県軽井沢町 2024年5月中旬
分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
目 : マツムシソウ目 Dipsacales
科 : スイカズラ科 Caprifoliaceae
属 : スイカズラ属 Lonicera
種 : オニヒョウタンボク L. vidalii
学名
Lonicera vidalii Franch. et Sav. (1878)[1]
シノニム
和名
オニヒョウタンボク(鬼瓢箪木)[3]

オニヒョウタンボク(鬼瓢箪木、学名: Lonicera vidalii)は、スイカズラ科スイカズラ属の落葉小高木[3][4][5][6]。

直立する小高木で、樹皮が縦に裂け、剝れ落ちる。枝は中実。子房基部の苞は赤色を帯び、線形になる。花冠は2唇形になり、上唇は4裂し、反り返る。葉の裏面に毛が多く、この属のなかでは葉柄が長い[3][4][5][6]。

特徴

高さは3-5mになり、よく分枝して茂る。幹の樹皮は灰褐色になり、縦に裂け、紙状に剝れ落ちる。枝は茶褐色で中実、微細な腺点がある。葉は対生し、葉柄は長さ5-20mmになり、毛と細かい腺毛が生える。葉身は長さ3-9cm、幅2-5cmの倒卵形から長楕円形で、先端はとがり、基部は円形またはくさび状となって細まり、縁は全縁になる。葉の両面にやや硬い毛が生え、裏面に微細な腺点があり、裏面葉脈上に開出毛が生える[3][4][5][6]。

花期は5-6月。若い枝の下部の葉腋から長さ10-15mmになる花柄を伸ばし、その先に2個の花をつける。子房の基部に2個の苞があり、赤色を帯び、線形で長さ2-4mm、無毛または腺毛が生える。苞の内側にある小苞は卵形で長さ1-2mm、緑色で、縁に腺毛が生え、下部は合着する。子房は楕円形になり、2室あり、無毛または腺毛が生え、基部は合着する。萼片は5裂し、裂片の長さは0.3-0.5mm、縁に腺毛が生える。花冠は2唇形になり、はじめ帯緑白色で、のちに淡黄色を帯び、ふつう毛と腺毛が生える。花冠筒部は長さ5-7mmになり、基部の1方が袋状に膨らむ。上唇は長さ7-10mmになり、4浅裂して外側に反り返り、下唇は長さ7-11mm、楕円形になり、外側に反り返る。雄蕊は5個あり、花冠より長く、花糸の基部には毛が生える。雌蕊は1個、柱頭は頭状になり、花柱の基部に毛が生える。果実は径7-11mmになる球状の液果で、2個の下半分は合着し、7-8月に赤く熟す。果実は有毒。種子は長さ4.5-6mmの卵円形となり、平滑である[3][4][5][6]。

分布と生育環境

日本では、岩手県、群馬県、長野県、岡山県、広島県、島根県隠岐島に隔離分布し[5][7]、ごく一部の山地に生育する[3][6][4][5]。世界では、朝鮮半島南部に分布する[5][6][7]。

名前の由来

和名オニヒョウタンボクは、「鬼瓢箪木」の意で[3]、樹皮の裂け方など[3]、植物体全体の姿が「荒々しいヒョウタンボク」の意味からきている[3][6]。

種小名(種形容語)vidalii は、「採集者ビダルの」の意味[8]で、具体的には、明治初期に富岡製糸場に勤務したフランス人医師のヴィダル (Vidal) への献名である[9]。

種の保全状況評価

絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)

[7][10]

都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、次の通りとなっている。岩手県-Aランク、福島県-情報不足(DD)、群馬県-絶滅危惧II類(VU)、埼玉県-絶滅危惧IA類(CA)、長野県-準絶滅危惧(NT)、島根県-準絶滅危惧(NT)、岡山県-絶滅危惧I類、広島県-絶滅危惧II類(VU)[10]。

ギャラリー

脚注

  1. ↑ オニヒョウタンボク 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ↑ オニヒョウタンボク(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 城川四郎 (2001)「スイカズラ科」『山溪ハンディ図鑑5 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』pp.414-415
  4. 1 2 3 4 5 『原色日本植物図鑑 木本編I(改訂版)』p.12
  5. 1 2 3 4 5 6 7 五百川裕 (2017)「スイカズラ科」『改訂新版 日本の野生植物 5』p.428
  6. 1 2 3 4 5 6 7 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1224
  7. 1 2 3 五百川裕 (2015)「オニヒョウタンボク」『絶滅危惧植物図鑑 レッドデータプランツ 増補改訂新版』p.78
  8. ↑ 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1519
  9. ↑ 横須賀ゆかりの植物たち-その名に刻まれた日仏交流の記憶、横須賀市自然・人文博物館
  10. 1 2 オニヒョウタンボク、日本のレッドデータ検索システム、2025年1月21日閲覧

参考文献