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試聴
Khachaturian: Gayane - ヤンスク・カヒッゼ指揮モスクワ放送交響楽団による改訂版全曲録音、Zvonko Digital提供のYouTubeアートトラック。

『ガヤネー』(ロシア語: Гаянэ、アルメニア語: Գայանե[1])は、アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン作曲による4幕のバレエ作品。日本語文献では一般に『ガイーヌ』の名で知られるため、以下は『ガイーヌ』と表記する。

概要

初版は1942年に、コンスタンチン・デルジャーヴィン台本、ニーナ・アレクサンドロヴナ・アニーシモヴァ振り付けで製作された。1952年にスコアが改訂され、1957年に新たな脚本で上演された。台本はナターン・アリトマン、衣装はタチヤーナ・ブルーニが担当した。

このバレエは、ヨシフ・スターリンの前で上演された際にささやかな成功を収めた。ソ連国外で上演されることは少なかった。

初演

初演は1942年12月9日にロシアのペルミで、キーロフ・バレエ団によって上演された。当時の主演ダンサーは以下の通りである。ナタリア・ドゥディンスカヤ(ガイーヌ)、ニコライ・ズブコフスキー(カレン)、コンスタンチン・セルゲーエフ(アルメン)、タチヤーナ・ヴェチェースロヴァ(ヌネ)、ボリス・シャヴロフ(ギコ)。

脚本

ハチャトゥリアンによる原典版の『ガイーヌ』は、若いアルメニア人女性の愛国心が、自らの夫が祖国を欺いていると知った時の自らの感情との葛藤を呼ぶという物語であったが、後年に脚本にいくつかの修正が加えられ、その結果、愛国的熱意を減らしてロマンスを強調する作品となった。

あらすじ

コルホーズの会長であるオヴァネスの娘である主人公ガイーヌは、地質学的な秘密を発見しようとしてソビエト軍の領地に密かに侵入しようとする不審者を捕らえる手伝いをしている。そんな中、情愛あるガイーヌは友人である若きアルメンの手伝いにやってくる。アルメンのライバルであるギコは心ならずも敵の手伝いに人生を費やす。しかし最後にはすべてが丸く収まり、バレエのフィナーレは人々の友情と、ソビエト連邦の国々を祝福して終わる。

この物語は、ソビエト連邦の集団農場のシンプルな話であり、国家が世界大戦に関わっていた1940年代の気持ちや感情を反映している。また、スパイを捕らえることや、弱くて最初は圧力に抵抗できない人々の物語でもある。しかしもちろん、これは集団農業の人々の最終的な勝利の物語でもあり、人々は問題を克服し、立派に自分たちの共同体を作り出し、その後いつまでも幸せに暮らすのである。

登場人物

改訂版と原典版で異なる点についても記す。

演奏時間

約2時間20分(全曲版)

主な楽曲

改訂版においては、全体で50曲もの楽曲が用いられているが、改訂時に新たに加わった曲も多い(曲名・オーケストレーション等にも一部変更が加えられている)。

原典版より使用されている楽曲

改訂版で追加された楽曲

組曲について

組曲は、原典版の初演後、3つに分けて編まれた。構成は以下の通りである。

第1組曲
  1. 序奏(第4幕への序奏)
  2. バラの娘たちの踊り
  3. アイシャの目覚めと踊り
  4. 山岳民族の踊り
  5. 子守歌
  6. ガイーヌとギコ
  7. ガイーヌのアダージョ
  8. レズギンカ
第2組曲
  1. 歓迎の踊り
  2. 抒情的なデュエット
  3. ロシア人の踊り
  4. ヌネのヴァリアシオン
  5. 老人とじゅうたん織りの場面
  6. アルメンのヴァリアシオン
  7. 火災(火焔)
第3組曲
  1. 綿花の採集
  2. クルドの若者たちの踊り
  3. 序奏と長老の踊り
  4. じゅうたんの刺繍
  5. 剣の舞
  6. ゴパック

原典版(全曲)の演奏される順序は下記の通りである。

  1. ロシア人の踊り(第2組曲)
  2. クルドの若者たちの踊り(第3組曲)
  3. 綿花の採集(第3組曲)
  4. 山岳民族の踊り(第1組曲)
  5. 歓迎の踊り(第2組曲)
  6. ガイーヌのアダージョ(第1組曲)
  7. ヌネのヴァリアシオン(第2組曲)
  8. 老人とじゅうたん織りの場面(第2組曲)
  9. 子守歌(第1組曲)
  10. アイシャの目覚めと踊り(第1組曲)
  11. じゅうたんの刺繍(第3組曲)
  12. 火災(火焔)(第2組曲)
  13. レズギンカ(第1組曲)
  14. 抒情的なデュエット(第2組曲)
  15. ガイーヌとギコ(第1組曲)
  16. アルメンのヴァリアシオン(第2組曲)
  17. 序奏(第4幕への序奏)(第1組曲)
  18. バラの娘たちの踊り(第1組曲)
  19. 剣の舞(第3組曲)
  20. 序奏と長老の踊り(第3組曲)
  21. ゴパック(第3組曲)

組曲とはいいつつ全曲を3部に再構成しただけであり、人気の高い楽曲が3つの組曲に分散して収められているため、そのままの形での演奏機会は少ない。それどころか、全く違う曲の構成で「組曲」「第1組曲」「第2組曲」などと題して出版や演奏、紹介などが行われている場合もある。以下にその事例を挙げる。

ちなみに、ハチャトゥリアン自身の指揮による抜粋がレコード録音されており、以下のように選曲されている。

なお、全曲録音としては、ロリス・チェクナヴォリアン指揮・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団によるもの(1977年、RCA)、ヤンスク・カヒッゼ指揮・モスクワ放送交響楽団によるもの(1978年、メロディア)などがある。

その他

参考文献

脚注

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注釈・出典

  1. ↑ ラテン文字表記ではGayane、Gayaneh、Gayneのようにも書かれる
  2. ↑ “Aram Khachaturian - Gayaneh: Symphonic Suite”. Boosey & Hawkes. 2022年1月26日閲覧。
  3. ↑ “Aram Khachaturian - Gayaneh: Suite No.1”. Boosey & Hawkes. 2022年1月26日閲覧。
  4. ↑ “Aram Khachaturian - Gayaneh: Suite No.2”. Boosey & Hawkes. 2022年1月26日閲覧。
  5. ↑ “Aram Khachaturian - Gayaneh: Suite No.3”. Boosey & Hawkes. 2022年1月26日閲覧。
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