クレーロス

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クレーロス(ギリシア語: κλῆρος klêros クリロス(中世以降)、複数形: κλῆροι klêroi クレーロイ/クリリ)とは、古代ギリシアにおいて、ポリスの市民に分配された土地のこと。

紀元前8世紀のコリントスによるシラクサ植民への土地分配、スパルタのリュクルゴスによる改革など、叙事詩や碑文にクレーロスの記述が残る[1][2]。元は、籤引き用の木片を指す語であり、これが籤引きによって分配された土地・私有地を示すようになり、さらに転じて相続財産の意味まで持つようになった[1]。

クレーロスを所有することとポリスの構成員であることは密接に結びついており、ポリス形成期の為政者は秩序を維持するために、クレーロスの売買・譲渡を禁止した[1][2]。しかし、時代を経るごとに相続に伴う分割が進み、紀元前4世紀頃には、譲渡があり得ることを前提とした法規制、相続制度が構築され、ポリス末期には、クレーロスの平等分配・保有は有名無実化した[1][2]。

出典

  1. 1 2 3 4 伊藤正『ギリシア古代の土地事情』多賀出版、1999年、3-20頁。ISBN 978-4-8115-5261-3。
  2. 1 2 3 篠崎三男 著「第3講 ギリシア・ポリスの成立と発展」、尚樹啓太郎 編『西洋史30講』東海大学出版会、1985年、21-30頁。ISBN 978-4-486-00811-8。

関連項目