サクラ精機
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場 |
| 本社所在地 |
長野本社:長野県千曲市大字鋳物師屋75-5 東京本社:東京都中央区新川1-25-12 ルーシッドスクエア新川 |
| 設立 | 1962年(昭和37年) |
| 業種 | 医療機器 |
| 事業内容 | 医療用・産業向けの滅菌装置および洗浄装置の開発・製造・販売・サービス、病理・細胞診関連機器の開発・製造・販売 ほか |
| 代表者 | 代表取締役会長 松本謙一 |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 589人(2024年10月1日現在、契約社員等を含む) |
| 関係する人物 | 松本謙一(代表取締役会長) |
| 外部リンク | https://www.sakurajp.com/ |
サクラ精機株式会社(SAKURA SEIKI Co.,Ltd.)は、長野県千曲市に長野本社、東京都中央区に東京本社を置く医療機器メーカー。医療用および産業用の滅菌装置・洗浄装置と、病理・細胞診分野の標本作製機器などを手がける。持株会社のサクラグローバルホールディング株式会社を中心とするグループの一社である[1][2]。
概要
同社は、洗浄・滅菌と病理・細胞診を中心とするヘルスケア事業を担う企業として、自らを「グローバルニッチカンパニー」と位置づけている。医療の領域では医療機関向けの装置やサービスを、産業の領域では精密洗浄・滅菌・水処理分野向けの装置・システムを提供している[3]。
公式サイトによれば、その起源は江戸幕府の成立前後に泉州堺で興った薬種商にさかのぼり、のちに江戸(日本橋)へ移ったとされる[4]。沿革上は、1600年代から薬種商として日本橋で営業していたこと、1871年(明治4年)に医療機械部門を創設したことをもって創業としている[2]。
なお、大阪府八尾市に本社を置く「さくら精機株式会社」は別の会社である。
基本情報
沿革
以下は特記しない限り公式サイトの沿革による[2]。
- 1600年代 - 薬種商「いわしや」として日本橋で営業。
- 1871年(明治4年) - 医療機械部門を創設(同社はこれを創業としている)。
- 1901年(明治34年) - 合資会社いわしや松本器械店を設立。
- 1917年(大正6年) - 冠工社を法人組織に改め、合資会社松本製作所と改称(千代田製作所の創業)。
- 1934年(昭和9年) - 合資会社千代田製作所と改称。
- 1944年(昭和19年) - 千代田製作所が長野県屋代に疎開移転。
- 1957年(昭和32年) - 千代田製作所を株式会社に改組。
- 1962年(昭和37年) - 合資会社いわしや松本器械店を「サクラ精機株式会社」に改組。
- 1978年(昭和53年) - 研修センター(現・教育センター)を設立。
- 1981年(昭和56年) - 千曲工場(現・長野千曲工場)を設立。
- 1986年(昭和61年) - 米国カリフォルニア州にサクラファインテックU.S.Aを設立。
- 1988年(昭和63年) - 屋代工場(現・長野屋代工場)を建設。
- 1993年(平成5年) - オランダにサクラファインテックヨーロッパを設立。
- 1995年(平成7年) - 米国バイエル社の病理・細胞診断検査装置事業を買収。
- 1997年(平成9年) - 八幡工場(現・長野八幡工場)を建設。
- 2005年(平成17年)10月 - 千代田製作所とサクラ精機が合併。
- 2009年(平成21年)4月 - グループ持株会社サクラグローバルホールディング株式会社を設立。
- 2014年(平成26年)12月 - 東京本社に「サクラとぴあ」を開設。
- 2022年(令和4年)10月 - 長崎研究開発センターを開設。
- 2024年(令和6年)9月 - サクラシステムソリューション株式会社から事業を譲り受け。
- 2026年(令和8年)4月 - 長野サービスセンターおよび長野上山田サービス事業所を開設。
- 2026年(令和8年)10月 - 代表取締役社長の東竜一郎が死去[5]。
事業内容
公式サイトによれば、事業内容は次のとおり[1]。
主な製品
高圧蒸気滅菌装置
2025年7月7日に、高圧蒸気滅菌装置「VSシリーズ」の新型モデルとして「MISORA」を発売した。128項目のリスクマネジメント評価を実施し、13の品質・安全規格に適合しているとされる。稼働状況に応じて色が変わるインフォメーションランプや、二次元コード付きカートの通過を検知するオプション機能などを備える。また、乾燥方式「ハイパードライ デザイン」やチャンバ設計「LTコンセプト」を採用している[6]。
自動ジェット式洗浄装置
2026年に、中小規模の医療機関向けとして、コンパクトな自動ジェット式洗浄装置「CORSO」を発売した。従来の自社機種に比べて能力を約2倍にした循環ポンプを備え、洗浄から乾燥までを全自動で行う。オプションで超音波洗浄機能を追加できる。同社は大規模医療機関向けに自動ジェット式超音波洗浄装置「VSONIC」、診療所などの小規模施設向けに小型洗浄装置を展開しており、CORSOの発売により施設規模に応じた製品の提供が可能になったとしている[7]。
病理・細胞診関連
病理・細胞診分野の標本作製機器として「ティシューテック」シリーズなどを展開している[3]。
研究開発拠点
2022年10月3日、長崎市の出島交流会館10階(延べ床面積約70平方メートル)に「長崎研究開発センター」を開設し、開所式を行った。主に滅菌用の医療用圧力容器を担当し、当面は本社の開発チームと協力して、装置に使う金属の軽量化や熱効率の向上を研究するとされた。4人体制で発足し、5年間で地元採用者を中心に10人へ拡大する計画だった。感染症研究の実績を持つ長崎大学との連携も模索している[8]。
人物
脚注
- 1 2 3 4 5 “会社情報”. サクラ精機株式会社. 2026年10月30日閲覧。
- 1 2 3 “沿革”. サクラ精機株式会社. 2026年10月30日閲覧。
- 1 2 “事業概要”. サクラ精機株式会社. 2026年10月30日閲覧。
- ↑ “社長メッセージ”. サクラ精機株式会社. 2026年10月30日閲覧。
- 1 2 “弊社代表取締役社長 逝去のお知らせ”. サクラ精機株式会社. 2026年10月30日閲覧。
- ↑ “【新製品】サクラ高圧蒸気滅菌装置「MISORA」を発売 サクラ精機”. 薬事日報 (2025年7月18日). 2026年10月30日閲覧。
- ↑ “コンパクトサイズの自動ジェット式洗浄装置上市【サクラ精機】”. 保健産業時報 (2026年7月15日). 2026年10月30日閲覧。
- ↑ 「滅菌機器のサクラ精機、長崎に研究拠点 長崎大学と連携」『日本経済新聞』2022年10月4日。2026年10月30日閲覧。
- ↑ “【政府】「秋の叙勲」発令 サクラ精機会長・松本氏に旭日中綬章”. 薬事日報 (2007年11月5日). 2026年10月30日閲覧。