ソクシンラン
ソクシンラン、弓張山地(愛知県新城市)にて、2018年5月12日撮影
ソクシンラン、弓張山地(愛知県新城市)、2018年5月
分類(APG III)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
目 : ヤマノイモ目 Dioscoreales
科 : キンコウカ科 Nartheciaceae
属 : ソクシンラン属 Aletris
種 : ソクシンラン A. spicata
学名
Aletris spicata (Thunb.) Franch.[1]
和名
ソクシンラン

ソクシンラン(束心蘭、学名:Aletris spicata (Thunb.) Franch.[1])は、キンコウカ科ソクシンラン属に分類される多年草の1種[2][3][4]。中国名は粉条儿菜[5]。

特徴

根茎は太く、短い[2]。花茎の高さは、30-50 cm[2]。根生葉は多数あり[3]、やや硬く淡緑色で線形、長さ15-30 cm、幅3-7 mm[2]。長さ15-20 cmの穂状花序に[2]多数の花をやや密につける[3]。花は斜めに立ち、花被片は長さ5-6 mmのつぼ形で先は6裂し、裂片は披針形[3]、白色または薄紅色を帯びる[2]。子房は下位[4]。花期は4-6月[2][3]。花序の軸、花柄、花被片の外面に白い縮れ毛がある[3]。果実は蒴果で倒卵形、長さ3-4 mm[3]。

分布と生育環境

日当たりのよい低山地の草地に生育するソクシンラン

中国南部、台湾、朝鮮半島南部、日本[3]の暖帯から亜熱帯にかけて分布する[4]。

日本では、本州(関東地方以西)、四国、九州、奄美群島(奄美大島、徳之島)、沖縄諸島(沖縄島、伊平屋島、渡嘉敷島、阿嘉島、渡名喜島、久米島)[6]に分布する[2]。

日当たりのよい低山地[4]、山麓の草原や道端に生育する[2]。

種の保全状況評価

日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。1965年7月10日に秋田県鹿角郡十和田町(現鹿角市)でソクシンランが採集されたが[7]、その後絶滅したとみられている[8]。

名前の由来

学名の種小名「spicata」は、「穂状をした」を意味する[4]。和名の束心蘭は、葉がランに似ていて、花の束び中心から花茎が立つことに由来する[2][3]。

脚注

[脚注の使い方]
  1. 1 2 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ソクシンラン”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2019年2月14日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 林 (2009)、641頁
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 佐竹ほか (1982)、34頁
  4. 1 2 3 4 5 牧野 (1982)、755頁
  5. ↑ “Aletris spicata in Flora of China” (英語). eFlora. 2019年2月14日閲覧。
  6. ↑ “琉球の植物データベース、ソクシンラン”. 国立科学博物館  (2018年4月17日). 2019年2月14日閲覧。
  7. ↑ 米田 (1968)、13頁
  8. 1 2 “「秋田県の絶滅のおそれのある野生生物 秋田県版レッドデータブック2014-維管束植物-」の発刊について”. 秋田県  (2014年3月27日). 2019年2月14日閲覧。
  9. ↑ 神奈川県環境農政局緑政部自然環境保全課・神奈川県立生命の星・地球博物館 編『神奈川県レッドデータブック2022 植物編』神奈川県、2022年、117頁。2022年6月26日閲覧。
  10. ↑ “ソクシンラン” (PDF). 岐阜県. 2019年2月14日閲覧。
  11. ↑ “改訂版 福井県の絶滅のおそれのある野生動植物” (PDF). 福井県. pp. 432 . 2019年1月24日閲覧。
  12. ↑ “徳島県版レッドリストと、その改訂について”. 徳島県 . 2019年2月14日閲覧。
  13. ↑ “千葉県レッドデータブック・レッドリスト”. 千葉県環境生活部自然保護課 . 2019年2月14日閲覧。

参考文献

外部リンク

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