ダニエーレ・クレスピ

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『ピエタ』 (1626年)、プラド美術館、マドリード

ダニエーレ・クレスピ (Daniele Crespi, 1598年-1630年7月19日) はイタリア・バロック期の画家で製図工である。1620年代のミラノで最も独創な芸術家の1人と見なされている。ロンバルディア地方のマニエリスムの誇張された様式を離れ、明快な形態と内容により特徴づけられる初期バロック様式を採用した。クレスピは歴史画を豊富に描いたが、肖像画によっても知られている[1]。

生涯

クレスピは、本来ブスト・アルシーツィオ出身の家族に生まれた[2]。彼自身がブスト・アルシーツィオで生まれたのかミラノで生まれたのかは不明である。彼の出生の年度は確実には知られていないが、1591年から1598年の間とみられている[1][2]。彼の修業についてはあまり記録されていないものの、1619年に地元の画家グリエルモ・カッチャ(英語版)とともにミラノの教会の仕事をしていたことが最初に記録されている[2][3] 。

クレスピの最初の師匠の1人はトリノのジュゼッペ・ヴェルミリオ(英語版)であった[4]。次いで、ジョヴァンニ・バッティスタ・クレスピ、そしてジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニに師事した。1621年に、クレスピはアカデミア・アンブロジアーナ (Accademia Ambrosiana) とかかわりをもっていた[5]。

『アントニオ・オルジャーティの肖像』

クレスピは、1630年の腺ペスト禍でミラノにおいて亡くなった[3]。彼の弟子には、メルキオッレ・ジラルディーニ (Melchiorre Giraldini) がいた[6]。

作品

クレスピは、主に教会の装飾のために用いられた宗教的主題の画家とした活動したが、繊細な肖像画によっても知られる。色彩画家であり、構図の簡素な美しさによって著名である。彼の最高傑作の中には、ケルンのブルーノの生涯を描いた連作 (現在、ミラノのチェルトーザ・ディ・ガレニャーノ(英語版)蔵) と『聖ステファノの石打ち』 (ブレラ美術館、ミラノ) が数えられる。

ほかの傑作として、1628年の暗い『聖カルロ・ボッロメーオの晩餐』 (サンタ・マリア・デッラ・パッショーネ教会(英語版)、ミラノ) があり、北イタリアでは初期17世紀絵画のうち最も著名なものの1つである。クレスピのほかの作品はミラノやパヴィア (パヴィア大聖堂(英語版))[7]とチェルトーザ・ディ・パヴィア(英語版)で見られる[8]。

1623年ごろに描かれた『聖パウロの回心』 (ブラントン美術館、オースティン) は、アメリカにあるクレスピの最高傑作であると見なされている[9]。カラヴァッジョの『聖パウロの回心』 (サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂(英語版)、ローマ) に比べると、クレスピの絵画は画家に残留していたマニエリスムの特質を示している。

遺産

1923年に、ブスト・アルシーツィオの高校は「ダニエーレ・クレスピ高校」と名づけられた[10]。

脚注

  1. 1 2 Nancy Ward Neilson. "Crespi, Daniele." Grove Art Online. Oxford Art Online. Oxford University Press. Web. 28 October 2016
  2. 1 2 3 Giorgio Nicodemi, Daniele Crespi, 1914 (イタリア語)
  3. 1 2 Andrea Bayer, Mina Gregori, Painters of reality: the legacy of Leonardo and Caravaggio in Lombardy, an exhibition catalog from The Metropolitan Museum of Art, Metropolitan Museum of Art, 2004, p. 240
  4. ↑ Le glorie dell'arte lombarda, by Luigi Malvezzi, (1882), page 251.
  5. ↑ Bayer, Gregori, p. 178
  6. ↑ Petti, Alessandro (1855) (イタリア語). Guida Pittorica. ossia analisi intorno lo stile e degli artisti Italiani e stranieri, antichi e moderni. [Pictorial Guide]. Google Books: Atabilimento Tipografico di Nicola Fabricatore, Napoli. p. 89
  7. ↑ Laura Facchin. “Nuovi ritrovamenti documentari su Daniele Crespi e la sua famiglia, in Daniele Crespi un grande pittore del Seicento lombardo”. 7 September 2022閲覧。
  8. ↑ “Ciclo del coro di Daniele Crespi”. Museo Certosa di Pavia (3 July 2012). 7 September 2022閲覧。
  9. ↑ Judith H. Dobrzynski, "Art Museum In Texas Gets Trove Of 700 Works", The New York Times, Nov. 12, 1998, section E, p. 1.
  10. ↑ http://www.liceocrespi.it/

外部リンク

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