ディナ・ボルアルテ

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ディナ・エルシリア・ボルアルテ・ゼガラ
Dina Ercilia Boluarte Zegarra


任期 2022年12月7日 – 在任中
首相 ペドロ・アングロ(英語版)
アルベルト・オタロラ(英語版)
グスタボ・アドリアンセン(スペイン語版)

任期 2021年7月28日 – 2022年12月7日
元首 ペドロ・カスティジョ

ペルーの旗 ペルー共和国
第14代 開発・社会包摂大臣
任期 2021年7月29日 – 2022年11月26日
元首 ペドロ・カスティジョ
内閣
  • ベジド内閣
  • バスケス内閣
  • バレル内閣
  • トレス内閣

出生 (1962-05-31) 1962年5月31日(62歳)
ペルーの旗 ペルー、アプリマク県チャルウアンカ
政党 ペルー・リブレ党(2018-2022)
無所属(2022-現在)
出身校 サン・マルティン・デ・ポレス大学(英語版)
配偶者 デビッド・ゴメス・ビジャサンテ
署名

ディナ・エルシリア・ボルアルテ・ゼガラ(西: Dina Ercilia Boluarte Zegarra、1962年5月31日 - )は、ペルーの弁護士、政治家。2022年に弾劾されたペドロ・カスティジョ前大統領の後任として、憲法継承順位1位であったボルアルテがペルー初の女性大統領に就任した[1]。

2021年7月から1年間、同国第一副大統領、開発・社会包摂大臣を歴任。政界入りする前は国家識別登録局の職員であった[2]。

来歴

1962年にペルー南部のチャルウアンカで誕生。サン・マルティン・デ・ポレス大学(英語版)で法学を学び、卒業した[3]。2007年以降、弁護士及び国家識別登録局の責任者として勤務。しかし、2022年4月に国家識別登録局の職員を辞職した[4]。

当時は親睦団体「アプリマククラブ」の代表も務めている[5]。2018年に政界入りを果たし、リマのスルキージョ地区の国会議員に立候補したが、落選。2020年のペルー議会臨時選挙でも議席を獲得できなかった[6]。2022年には国内新聞「La República(英語版)」のインタビューで「党のイデオロギーの破壊は決して許せない」と発言した結果、リブレ党書記長であるヴラディミル・セロン(英語版)によって、ボルアルテは党から除名された[7]。しかし、セロンはツイッターで「ボルアルテは常に忠誠を誓い、裏切り者ではなかった」と投稿するとともに、ボルアルテは党の結束の脅威になったと主張している[8]。

政治活動

2022年大統領就任時

2021年のペルー大統領選挙ではペドロ・カスティジョ大統領候補と共に、ボルアルテは第一副大統領候補として出馬し、当選。同年7月28日に就任[9]。翌日には開発・社会参加大臣に任命された[10]。2022年12月5日には議会常設委員会より開発・社会参加大臣在任中にクラブ「アプリマククラブ」の代表を務めたとして違憲を訴えた[11]。

議会解散を企て、公共事業の不正疑惑があったカスティジョは議会から解任され、副大統領であったボルアルテを賛成101票、反対6票、棄権10票で大統領就任が承認された。12月7日にはペルー初の女性大統領となる[12]。就任時の演説でカスティジョ前大統領を非難した上で「政治危機を阻止するために、時間が必要だ」と述べた[13]。12日、大統領と国会議員を選ぶ総選挙を2年前倒しし、2024年4月に実施する意向を表明した[14][15]。その後もカスティジョが拘束されたことへの激しい抗議活動が続いたことから、14日に大統領選を2023年12月に前倒しする方針を示し、全土に30日間の非常事態宣言を発令した[16][17]。総選挙の2023年への前倒しについては16日に議会で否決された[18]が、その後も反政府デモが収まらないことから、2023年1月27日には再び総選挙を2023年12月に前倒しするよう議会に要請し[19]、28日に議会はこの要請を否決した[20]。さらに次回総選挙を2023年7月に繰り上げ、同時に制憲議会の樹立に関する国民投票を実施するよう議会に要請したが、これも2月2日に賛成75、反対47、棄権1票で否決された[21]。

2023年1月25日には左派の議員28人が「道徳的に不適格」としてボルアルテの弾劾を求める動議を議会に提出したが[22]、4月4日に賛成37、反対64票で否決された[23]。

同年11月8日には日本の佳子内親王による表敬訪問を受け、友好関係の強化に対する懇談を行った[24]。

国際的な評価

各国の認識
  ペドロ・カスティジョ支持
  ディナ・ボルアルテ支持

米国、スペイン、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァやチリのガブリエル・ボリッチはボルアルテを正当な大統領として認めている[25][26]。

一方、ベネズエラのニコラス・マドゥロやメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール、コロンビアのグスタボ・ペトロ、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス、ボリビアのルイス・アルセなどの指導者は、ボルアルテを「右翼的なクーデター勢力」として非難。カスティジョが正当な大統領だとして、釈放を求めている[27]。

資産

2024年3月、ペルー当局は、ボルアルテが所有する高級腕時計を資産として申告せず、不正蓄財の疑いがあるとして自宅や大統領府を捜索した。推定数百万円のロレックスの腕時計、高級なブレスレットや指輪など宝飾品を多数保有しているとされる。不正に取得したとの汚職疑惑も浮上しているが、弁護士として活動していたボルアルテは、働いて得た金で購入したと否定している [28][29]。

脚注

  1. ↑ “ペルー大統領、弾劾され失職 副大統領が初の女性大統領に就任”. BBC.japan. 2022年12月9日閲覧。
  2. ↑ “ペドロ・カスティージョの失職後のペルーの新大統領、ディナ・ボルアルテは誰?”. el popular. 2022年12月10日閲覧。
  3. ↑ “2021年の選挙でペドロ・カスティジョ政権メンバーは誰?”. el popular. 2022年12月10日閲覧。
  4. ↑ “Tras nueve meses como vicepresidenta, Dina Boluarte renunció recién en abril 2022 al Reniec”. 2022年12月11日閲覧。
  5. ↑ “弁護士のディナ・ボルアルテ・ゼガラがペルー・リブレ党の第一副大統領候補に”. 2022年12月10日閲覧。
  6. ↑ “ディナ・ボルアルテ、大統領への道”. panamericana. 2022年12月10日閲覧。
  7. ↑ “ペルー・リブレは、その党のイデオロギーを決して受け入れなかったと宣言したディナ・ボルアルテを追放した”. infobae. 2022年12月10日閲覧。
  8. ↑ “ペルーリブレのリマ地域委員会は、ディナ・ボルアルテを「重大な不正行為」のために追放した”. larepublica. 2022年12月11日閲覧。
  9. ↑ “ペルー・リブレ副大統領候補のディナ・ボルアルテ氏:「国の経済構造を変えようとしている」”. 2022年12月9日閲覧。
  10. ↑ “ディナ・ボルアルテ、ペルー開発・社会参加大臣に就任”. 2022年12月9日閲覧。
  11. ↑ “ディナ・ボルアルテ、告発に関する小委員会は、副大統領に対する憲法上の不服申し立てを控訴”. 2022年12月9日閲覧。
  12. ↑ “ペルー議会、カスティジョ氏罷免 副大統領が初の女性大統領に就任”. ロイター. (2022年12月8日) 2022年12月8日閲覧。
  13. ↑ “ペルー大統領、弾劾され失職 副大統領が初の女性大統領に就任”. BBC.japan. 2022年12月9日閲覧。
  14. ↑ “総選挙を24年4月に前倒し 政治混乱激化―ペルー大統領”. 時事ドットコム. (2022年12月13日) 2022年12月13日閲覧。
  15. ↑ “ペルー新大統領、総選挙2年前倒し実施を提案 抗議デモで6人死亡”. ロイター. (2022年12月13日) 2022年12月13日閲覧。
  16. ↑ “ペルー、大統領選を再び前倒し 非常事態宣言も発令”. 日本経済新聞. (2022年12月15日) 2022年12月16日閲覧。
  17. ↑ “ペルー大統領選 23年12月に実施方針 前倒しでデモ沈静化図る”. 毎日新聞. (2022年12月15日) 2022年12月16日閲覧。
  18. ↑ “新閣僚2人、デモ弾圧抗議で辞任 国会は総選挙前倒し否決―ペルー”. 時事ドットコム. (2022年12月17日) 2022年12月17日閲覧。
  19. ↑ “Peru's president asks Congress to bring vote forward amid deadly protests”. France 24. (2023年1月27日) 2023年1月28日閲覧。
  20. ↑ “大統領「総選挙、今年末に前倒しを」 反政府デモ激化、国会は否決―ペルー”. 時事ドットコム. (2023年1月28日) 2023年1月29日閲覧。
  21. ↑ “Peru Congress rejects new bid to advance elections amid protests”. Al Jazeera English. アルジャジーラ. (2023年2月3日) 2023年2月6日閲覧。
  22. ↑ “ボルアルテ大統領の弾劾動議、ペルー左派議員団が提出”. ロイター. (2023年1月26日) 2023年1月29日閲覧。
  23. ↑ “Congreso de Perú rechaza admitir moción de destitución contra Dina Boluarte”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2023年4月4日) 2023年4月5日閲覧。
  24. ↑ “佳子さま、ペルー大統領を表敬訪問 日系人とも面会”. afp通信. 2023年11月11日閲覧。
  25. ↑ “米、ボルアルテ氏のペルー新大統領就任を歓迎” (2022年12月8日). 2022年12月17日閲覧。
  26. ↑ “ペルーは、憲法上の危機の中で副大統領が新大統領として宣誓”. PBS. 2022年12月22日閲覧。
  27. ↑ “Peru’s Castillo says he’s still president; international allies agree”. washinton post. 2022年12月22日閲覧。
  28. ↑ “ペルー大統領自宅を捜索高級腕時計、不正蓄財疑い”. www.sankei.com. 産経新聞 (2024年3月30日). 2024年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月30日閲覧。
  29. ↑ “ペルー大統領、辞任を否定 不正蓄財疑いで自宅や大統領府捜索”. ロイター. (2024年3月31日) 2024年3月31日閲覧。

外部リンク

公職
先代
マルティン・ビスカラ
ペルーの第一副大統領
2021年 - 2022年
次代
空席
先代
ペドロ・カスティジョ
ペルーの大統領
2022年 -
次代
先代
シルヴァナ・バルガス(スペイン語版)
開発・社会参加大臣
2021年 - 2022年
次代
シンシア・リンド・エスピノーザ(スペイン語版)