デカン・クロニクル

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デカン・クロニクル
Deccan Chronicle
1948年9月18日発行の『デカン・クロニクル』
種別日刊紙
判型ブランケット判
所有者デカン・クロニクル・ホールディングス
編集長コウシク・ミッタル[1]
設立1938年(88年前) (1938)
言語英語
本社所在地インドの旗 インド テランガーナ州シカンダラーバード、サロージニー・ナーイドゥー通り36番地
姉妹紙
OCLC302708964
ウェブサイトwww.deccanchronicle.com

『デカン・クロニクル』(Deccan Chronicle)は、インドの英字新聞。ハイデラバード(シカンダラーバード)に拠点を置く日刊紙で、デカン・クロニクル・ホールディングスが所有している[2]。名称はデカン高原に由来しており、1938年に創刊された当初は週刊紙として発行されていた。

『デカン・クロニクル』はデカン高原地帯で最も大きな影響力を持つ英字新聞の一つであり、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、チェンナイ、ベンガルールで流通している[3]。多額の負債やデジタルメディアの台頭など多数の問題を抱えながら、南インドの各州において重要な情報供給源の役割を担っている[4]。デカン・クロニクル・ホールディングスは『デカン・クロニクル』の姉妹紙として経済新聞『フィナンシャル・クロニクル(英語版)』や英字日刊紙『アジアン・エイジ(英語版)』を発行しており、これに加えて1960年から2020年までテルグ語日刊紙『アーンドラ・ブーミ(英語版)』を発行していた[5][6]。

歴史

1943年1月6日発行の『デカン・クロニクル』

『デカン・クロニクル』は、M・N・ジェイスーリヤ(ホメオパス、サロージニー・ナーイドゥーの息子)、セオドール・ラ・トゥーシュ(ジャーナリスト)、B・R・チャーリー(弁護士)の「すべての人々のための新聞」という考えが基になっており[4]、ニザームが所有する新聞社に紙を納品していたラージャゴーパール・ムダリアールの賛同を得て、1938年に創刊された[7][2][4][8]。『デカン・クロニクル』は週刊紙として発行されていたが、後に日刊紙となり[2]、1960年には姉妹紙となるテルグ語日刊紙『アーンドラ・ブーミ(英語版)』が創刊され、ゴーヴィンドゥニ・ラーマ・シャーストリーが編集長に就任した[9]。

創刊から数十年かけて、『デカン・クロニクル』はデカン高原地帯で最も大きな影響力を持つ英字新聞の一つとなったが財政難に陥り、1977年にティカヴァラープ・チャンドラシェーカル・レッディが同紙の権利を買い取り新たな所有者となった。買収後、チャンドラシェーカル・レッディは経営体制を刷新し、彼の息子であるT・ヴェンカトラーム・レッディ(英語版)の手腕によって『デカン・クロニクル』はチェンナイ(2005年)、ベンガルール(2008年)、コーヤンブットゥール(2010年)、コーチ(2011年)に進出し、2006年までにチェンナイでの発行部数は29万5000部を超えた[4]。また、2005年にアジアン・エイジ・ホールディングスを買収して『アジアン・エイジ(英語版)』の所有権を取得し、2008年には経済新聞『フィナンシャル・クロニクル(英語版)』を創刊しており、2012年にはインドで4番目の規模を誇る英字新聞になった[2]。最盛期にはアーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、タミル・ナードゥ州で合計11の地方版を発行し、ケララ州でも3つの地方版(コーチ、コーリコード、ティルヴァナンタプラム)を発行していた。また、テランガーナ州分離以前のアーンドラ・プラデーシュ州では『ザ・ヒンドゥー(英語版)』『ニュー・インディアン・エクスプレス(英語版)』『ザ・タイムズ・オブ・インディア』と競合する有力紙の一つになっていた[4]。

『デカン・クロニクル』は急成長する一方で深刻な財務問題を抱えていた。所有者のデカン・クロニクル・ホールディングスはインディアン・プレミアリーグのチームであるデカン・チャージャーズ(英語版)を所有していたが、そのために400億ルピーの負債を抱えており、この財政的な問題と経営不振が重なり[10]、デカン・チャージャーズを売却することになった[4]。その後、2013年までに財務状況が悪化して6人の取締役が辞任し、2015年にはT・ヴェンカトラーム・レッディが債務不履行・私文書偽造・背任の容疑で逮捕されている[11]。この間、『デカン・クロニクル』の発行部数は減少を続け、市場変化(デジタルメディアの台頭)や政治的要因(高額紙幣廃止令(英語版)、物品サービス税(英語版)、新聞紙に対する関税)が重なり衰退に拍車をかけ、2019年12月27日にベンガルールとケララ州での発行を停止したほか、『アジアン・エイジ』もムンバイでの発行を停止することになった[2]。衰退後もアーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州では主要メディアの地位を維持しており、ハイデラバード・ヴィジャヤワーダ・ヴィシャーカパトナム・アナンタプル・カリームナガル・ネルール・コーヤンブットゥールに拠点を置いている[4]。

デカン・チャージャーズ

2008年にデカン・チャージャーズはデカン・クロニクル・ホールディングスに買収され、T・ヴェンカトラーム・レッディの娘ガーヤトリ・レッディ(英語版)とWPPグループがチームを運営することになった[12]。その後、デカン・クロニクル・ホールディングスの経営状況悪化に伴い運営権はサマグラ・コマーシャルと債権者委員会に移管され、同年9月14日には契約違反を理由にインドクリケット管理委員会によってフランチャイズ契約を解除された[13]。その後、サンTVネットワーク(英語版)がフランチャイズ権を取得し[14]、チーム名が「サンライザーズ・ハイデラバード」に変更された[15]。しかし、2020年7月にボンベイ高等裁判所(英語版)によって契約解除は違法であるという仲裁裁定が下され、インドクリケット管理委員会に対して481億4670万ルピーの賠償金及び仲裁手続開始日(2012年)からの利息(年率10パーセント)をデカン・クロニクル・ホールディングスに支払うことを命じている[16]。

出典

  1. ↑ “Ms. A. T. Jayanti, former chief Editor of Deccan Chronicle lighting the lamp”. Deccan Chronicle Sports (2009年). 2018年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月4日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 “What led to Deccan Chronicle bowing out of Kerala and Karnataka?”. Exchange4media (2020年1月9日). 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  3. ↑ “About us”. Deccan Chronicle. 2015年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 6 7 “History of Deccan Chronicle”. releaseMyAd.com (2020年6月20日). 2020年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  5. ↑ “About us”. Andhra Bhoomi. 2026年11月1日閲覧。
  6. ↑ Arikatla, Venkat (2021年3月5日). “Andhra Bhoomi closed, staff approach HRC” (英語). GreatAndhra. 2021年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  7. ↑ “The Deccan chronicle”. Library of Congress. 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  8. ↑ Nayeem, M. A. (2000) (英語). History of Modern Deccan, 1720/1724-1948: Political and administrative aspects. Abul Kalam Azad Oriental Research Institute. pp. 257. オリジナルの2025-04-15時点におけるアーカイブ。 2026年11月1日閲覧。
  9. ↑ Reddy, Gaddam Ram; Sharma, B. A. V. (1979). Regionalism in India: A Study of Telangana. Concept Publishing Company. p. 76 2026年11月1日閲覧。
  10. ↑ “Deccan Chronicle Group heads towards bankruptcy” (英語). India Today (2012年9月3日). 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  11. ↑ “Deccan Chronicle chairman Venkattram Reddy arrested on charges of bank fraud” (英語). India Today (2015年2月14日). 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  12. ↑ “Influencing strategy: Gayatri Reddy”. Livemint (2013年3月10日). 2013年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  13. ↑ “India Cricket News: BCCI terminates Deccan Chargers franchise”. ESPNcricinfo. 2012年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。
  14. ↑ “Sun TV Network win Hyderabad IPL franchise”. Wisden India. 2012年10月25日. 2017年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2026年11月1日閲覧.
  15. ↑ “Sun Risers to represent Hyderabad in IPL”. Wisden India. 2012年12月18日. 2017年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2026年11月1日閲覧.
  16. ↑ V. V. Subrahmanyam (2020年7月17日). “IPL: BCCI asked to pay Rs 4814.67 crore to Deccan Chargers for wrongful termination”. Sportstar. 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年11月1日閲覧。

関連項目

外部リンク