ハルコロ(Harukor)は、日本の東京都新宿区百人町に2011年5月に開店したアイヌ料理および北海道創作料理の店である[1]。2018年時点で、北海道以外では唯一のアイヌ料理店とされる[2]。

店名は、アイヌ語で「ハル(食べ物)」と「コロ(持つ)」を意味し、「食べ物に困らないように」という願いをこめて命名された[3]。Harukorのカタカナ表記は、正確には「ハルコㇿ」となり、「ロ」が小さく書かれる[4]。

概要

ハルコロの店内

1983年、関東地方のアイヌにより「アイヌ民族の現在を考えるレラの会」が設立される[5]。初代会長をつとめた西村ハツエらの「関東にアイヌが集う場所をつくりたい」という思いから、1994年、東京・早稲田にアイヌ料理店「レラ・チセ(風の家)」が開業する[5]。レラ・チセはその後、東京の中野に移転したが、資金難で2009年に閉店する[5]。

レラ・チセに関わっていた母子(宇佐タミエ・宇佐照代)が、アイヌ料理を広め、アイヌが集う場を維持したいと2011年に新大久保に「ハルコロ」を開店した[3][5]。アイヌ料理の提供に留まらず、首都圏に暮らすアイヌやその他の人々との交流の場、アイヌ文化の拠点的な役割を果たす[6][7]。「チャランケ祭」などのイベントにも出店する[2][8]。店内に『ゴールデンカムイ』の作者・野田サトルのサインがあり、作品のファンも訪れる[2]。

2025年3月15日よりハルコロを舞台にしたドキュメンタリー映画『そして、アイヌ』が劇場公開された[9][10]。

料理監修

メディア出演

映画

脚注

  1. ↑ “アイヌ伝統料理を東京で 大久保の「ハルコロ」”. 地域ニュース・てくてくjapan・あらかると. 47NEWS (2011年9月16日). 2013年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月24日閲覧。
  2. 1 2 3 崎山敏也 (2018年2月2日). “ヒンナヒンナ…「東京に住むアイヌ」の喜びと悲しみを知っていますか”. 現代ビジネス. 講談社. 2025年3月16日閲覧。
  3. 1 2 “朝日新聞2011年10月1日記事より - 新宿「ハルコロ」母の志継ぎ、店きりもり”. アイヌウタリ連絡会 (2011年10月8日). 2022年5月26日閲覧。
  4. ↑ “マンガ『ゴールデンカムイ』の食文化を味わいにアイヌ創作料理店「ハルコロ」に行ってきました!”. アーク・コミュニケーションズ (2022年1月22日). 2022年5月26日閲覧。
  5. 1 2 3 4 “アイヌ集う場所を東京にも…亡き祖母の思い引き継ぐ 新大久保の料理店”. SankeiBiz. 産経デジタル (2020年8月24日). 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月26日閲覧。
  6. ↑ “【グルメ】老舗の味を今に伝える都内唯一のアイヌ料理店「ハルコロ」 / 東京・新大久保”. ロケットニュース24. ソシオコーポレーション (2013年2月25日). 2022年5月26日閲覧。
  7. 1 2 “「宇佐照代」 のテレビ露出情報”. TVでた蔵. 2022年5月26日閲覧。
  8. ↑ “アイヌ民族と沖縄出身者が中心になって作り上げたチャランケ祭”. TBSラジオ 人権Today (2013年12月7日). 2022年5月26日閲覧。
  9. ↑ “多様なルーツを持つ人々が集うアイヌ料理店から、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権を問う「そして、アイヌ」3月15日公開”. 映画.com (2024年12月20日). 2025年3月16日閲覧。
  10. ↑ “東京・新大久保のアイヌ料理店描く映画 店主の姿に映る文化 15日から順次公開”. 毎日新聞 (2025年3月13日). 2025年3月16日閲覧。
  11. ↑ 野田サトル『ゴールデンカムイ公式ファンブック 探究者たちの記録』集英社、2020年11月19日。ISBN 978-4088917320。
  12. ↑ “ゴールデンカムイ(公式)Twitter” (2021年4月7日). 2022年5月26日閲覧。
  13. ↑ 『MOE2021年12月号 ゴールデンカムイとアイヌの物語』白泉社、2021年11月2日、20-21頁。
  14. ↑ “かくたみほTwitter” (2021年11月14日). 2022年5月26日閲覧。
  15. ↑ “小さな旅「“東京エスニックタウン”〜新大久保駅界わい〜」”. NHK. 2022年5月26日閲覧。
  16. ↑ “番組名 小さな旅 「“東京エスニックタウン”~新大久保駅界わい~」”. NHKクロニクル. 2022年5月26日閲覧。
  17. ↑ “東京で唯一の「アイヌ居酒屋」で味わう「多民族国家」日本の物語”. クーリエ・ジャポン (2021年6月24日). 2025年3月18日閲覧。
  18. ↑ “Harukor Tokyo’s only Ainu restaurant serves Indigenous food from northern Japan.”. アトラス・オブスキュラ (2021年7月15日). 2025年3月18日閲覧。
  19. ↑ “東京に住むアイヌのライフヒストリー”. TBSラジオ (2022年5月9日). 2025年3月18日閲覧。
  20. ↑ “自分たちで未来を作る!タマーム!”. TBSラジオ (2023年6月5日). 2025年3月18日閲覧。
  21. ↑ “STV創立65周年記念【KAKAR ~アイヌ文化を紡ぐ~】⑥宇佐 照代 さん/「民族の誇りを持って生きていく」”. STV「どさんこ動画+」. 札幌テレビ放送株式会社 (2023年3月30日). 2025年3月18日閲覧。
  22. ↑ “3月15日公開のドキュメンタリー『そして、アイヌ』予告編解禁 各界著名人の推薦コメントも”. fjmovie.com. 2025年3月18日閲覧。
  23. ↑ “大宮浩一のドキュメンタリー「そして、アイヌ」予告公開、宇梶剛士や森達也のコメントも”. ナタリー (2025年2月13日). 2025年3月18日閲覧。

外部リンク

⌬ Phoenix Mesh CID: 未登録 IPFS未登録 📡 0ピア N=1 CRITICAL PQS B67