バランタン・バシュロ

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バランタン・バシュロ
Valentin Vacherot
2025年スイス・インドアでのバシュロ
基本情報
国籍 モナコの旗 モナコ
出身地 フランスの旗 フランス
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
アルプ=マリティーム県ロクブリュヌ=カップ=マルタン
生年月日 (1998-11-16) 1998年11月16日(27歳)
身長 193cm
体重 83kg
利き手 右
バックハンド 両手打ち
デビュー年 2022年
生涯獲得賞金 3,542,547 アメリカ合衆国ドル
ツアー経歴・シングルス
ツアー通算 2勝
自己最高ランキング 14位(2026年10月5日)
グランドスラム最高成績・シングルス
全豪オープン 3回戦(2026)
全仏オープン 2回戦(2026)
ウィンブルドン 予選1回戦(2025)
全米オープン 3回戦(2026)
ツアー経歴・ダブルス
ツアー通算 0勝
自己最高ランキング 104位(2026年5月4日)
グランドスラム最高成績・ダブルス
全豪オープン 1回戦(2026)
グランドスラム最高成績・混合ダブルス
全米オープン 予選1回戦(2026)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 グループステージ2(2022–2025)
2026年11月1日現在

バランタン・バシュロ(Valentin Vacherot, 1998年11月16日 - )は、モナコの男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス14位、ダブルス104位。これまでにATPツアーでシングルス1勝を挙げている。身長193cm、体重83kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

選手経歴

生い立ち

フランスのロクブリュヌ=カップ=マルタンで生まれ、テニス選手を志すまでスキーをしていた。

2021年 フューチャーズ初優勝

7月のITFチュニジアF27フューチャーズでは決勝でオムナイ・クマール(英語版)を6-4, 6-4のストレートで破り、ITF男子サーキット初優勝を果たした。年間最終ランキングは574位。

2022年 チャレンジャー初優勝

8月の2022年ノンタブリー・チャレンジャー(英語版)では決勝でリー・ホアン・ナム(英語版)を6-3, 7-6(4)のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー初優勝を果たした。年間最終ランキングは290位。

2023年 マスターズ本戦初出場

モンテカルロ・マスターズではワイルドカードにより、ATPマスターズ1000本戦初出場を果たしたが、1回戦でルカ・ナルディ(英語版)に5-7, 5-7のストレートで初戦敗退。年間最終ランキングは280位。

2024年 グランドスラム初出場

1月の2024年ノンタブリー・チャレンジャー(英語版)と2024年ノンタブリー・チャレンジャーⅡ(英語版)では2週連続チャレンジャー優勝を果たし、2月の2024年プネー・チャレンジャー(英語版)では決勝でアダム・ウォルトン(英語版)を3-6, 7-6(5), 7-6(5)の逆転で破り、チャレンジャー4勝目を挙げた。5月の全仏オープンでは予選3試合を突破して、グランドスラム本戦初出場を果たした。1回戦ではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに6-4, 2-6, 2-6, 6-7(2)の逆転で敗れ、初戦敗退。年間最終ランキングは140位。

2025年 マスターズ初優勝

2025年上海マスターズでのバランタン・バシュロ

10月、予選を勝ち抜き出場した上海マスターズでは1回戦でラスロ・ジェレ、2回戦で第14シードのアレクサンダー・ブブリクに勝利。3回戦で第20シードのトマーシュ・マハーチに勝利し、モナコ人選手では史上2人目となるマスターズ4回戦進出となった。4回戦で第27シードのタロン・フリークスポールを4-6, 7-6(1), 6-4の逆転で破り、初のベスト8進出を果たすとともに、ツアーで準々決勝に進出した初のモナコ人選手となった[1]。準々決勝で第11シードのホルガ・ルーネ、準決勝では第5シードのノバク・ジョコビッチに6-3, 6-4のストレートで勝利し、決勝進出[2][3]。決勝では従兄弟対決となり[4]、アーサー・リンダークネッシュを4-6, 6-3, 6-3の逆転で破り、ツアー初優勝を果たし、ATPツアーが創設された1990年以降、ATPマスターズ1000で史上最も低い世界ランキングの優勝者となった[5]。大会後には164人をごぼう抜きし、キャリアハイとなる40位に浮上した[6]。

11月、パリ・マスターズではワイルドカードで出場し、キャメロン・ノリーを7-6(4), 6-4のストレートで破り、マスターズ1本戦でマッチあわ連勝を記録するとともに、マスターズ2大会連続のベスト8進出を果たした[7]。年間最終ランキングは31位。

2026年 マスターズダブルス準優勝

1月、全豪オープンでは第30シードとして本戦初出場。1回戦ではマーティン・ダム・ジュニア(英語版)を6-4, 6-4, 6-4のストレートで下して、四大大会初勝利を挙げた。そのまま3回戦まで進出して、第8シードのベン・シェルトンに4-6, 4-6, 6-7(5)のストレートで敗れたものの、モナコ人としてグランドスラム初の3回戦進出を記録した。

2月9日、世界ランキング25位を更新して、トップ25入りを果たした。

3月、BNPパリバ・オープンダブルスではアーサー・リンダークネッシュと従兄弟ペアを結成し、準決勝でアンドレ・ヨランソン(英語版)/ユキ・バンブリ(英語版)組を7-5, 6-7(3), 10-5の熱戦で破り、ペアとしてはツアー初の決勝進出を果たした[8]。決勝ではマニュエル・ギナール(英語版)/ギド・アンドレオッシ(英語版)組に6-7(3), 3–6のストレートで敗れ、マスターズダブルス準優勝を飾った。大会後にはダブルスで世界ランキング129位を更新した。

4月、モナコ国籍を持つバシュロにとって地元での大舞台となるモンテカルロ・マスターズでは予選勝者であるフアン・マヌエル・セルンドロを5-7, 6-2, 6-1の逆転で破り、2年連続2度目の初戦突破を果たした[9]。さらに3回戦ではホベルト・ホルカシュを6-7(4), 6-3, 6-4の逆転で破り、モナコ国籍選手として大会初のベスト8進出を果たした[10]。準々決勝では第5シードのアレックス・デミノーを6-4, 3-6, 6-3で破り、ベスト4進出。準決勝では第1シードのカルロス・アルカラスに4-6, 4-6のストレートで敗退。モナコ人選手初の同大会決勝進出とはならなかったが試合後には「素晴らしい経験だった」と1週間を振り返った[11]。

10月、昨年劇的な優勝を遂げた上海マスターズではトミー・ポール (テニス選手)に4-6, 2-6のストレートで敗れ、3回戦敗退となった[12]。

人物

2025年10月の上海マスターズではATPツアーが創設された1990年以降、史上最も低い世界ランキングのATPマスターズ1000優勝者となり、同年12月10日には「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。この受賞について「これまでの努力が10月の上海とパリで実を結び、自己最高ランキングを獲得した。この賞を受賞できたことを本当に嬉しく思っている」とコメントした[13]。

プレースタイル

バランタン・バシュロのサーブ

「大きな可能性と印象的なサーブを持っている。そのサーブはいとこのアーサー・リンダークネッシュを彷彿とさせる」とノバク・ジョコビッチがバシュロのプレースタイルについて評価したことがある[14]。

成績

4大大会シングルス

略語の説明

 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH
W=優勝、F=準優勝、SF=ベスト4、QF=ベスト8、#R=#回戦敗退、RR=ラウンドロビン敗退、Q#=予選#回戦敗退、LQ=予選敗退、A=大会不参加、Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン、PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ、G=オリンピック金メダル、S=オリンピック銀メダル、B=オリンピック銅メダル、NMS=マスターズシリーズから降格、P=開催延期、NH=開催なし
大会 2021 2022 2023 2024 2025 2026 通算成績
全豪オープン A A A A LQ 3R 2–1
全仏オープン A A A 1R Q2 2R 1–2
ウィンブルドン A A A A Q1 A 0–0
全米オープン A A A Q2 A 3R 2–1

大会最高成績

大会 成績 年
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ・オープン 3R 2026
マイアミ・オープン 4R 2026
モンテカルロ・マスターズ SF 2026
マドリード・オープン 2R 2026
イタリアン・オープン Q1 2024
カナディアン・オープン 2R 2026
シンシナティ・オープン 1R 2026
上海マスターズ W 2025
パリ・マスターズ QF 2025
オリンピック A 出場なし
デビスカップ G2 2022–2025

ATPツアー決勝

シングルス:2回(優勝2回)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPマスターズ1000 (1–0)
ATP500 (1–0)
ATP250 (0–0)
サーフェス別タイトル
ハード (2–0)
クレー (0–0)
芝 (0–0)
結果 通算 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1–0 2025年10月12日 中華人民共和国の旗 上海マスターズ ハード フランスの旗 アーサー・リンダークネッシュ 4–6, 6–3, 6–3
優勝 2–0 2026年11月1日 スイスの旗 スイス・インドア ハード (室内) チェコの旗 イジー・レヘチカ 2–6, 6–3, 6–3

ダブルス:1回(準優勝1回)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPマスターズ1000 (0–1)
ATP500 (0–0)
ATP250 (0–0)
サーフェス別タイトル
ハード (0–1)
クレー (0–0)
芝 (0–0)
結果 通算 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 0–1 2026年3月15日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ・オープン ハード フランスの旗 アーサー・リンダークネッシュ フランスの旗 マニュエル・ギナール(英語版)
アルゼンチンの旗 ギド・アンドレオッシ(英語版)
6–73–7, 3–6

対トップ10勝利

年 2025 2026 合計
勝利 1 4 5
No. 対戦相手 対戦相手
ランキング
大会 サーフェス ラウンド スコア バシュロ
ランキング
2025
1. セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 5 中華人民共和国の旗 上海マスターズ ハード SF 6–3, 6–4 204
2026
2. カザフスタンの旗 アレクサンダー・ブブリク 10 カザフスタンの旗 デビスカップ ハード (室内) WG1 7–67–4, 7–69–7 27
3. イタリアの旗 ロレンツォ・ムゼッティ 5 モナコの旗 モンテカルロ・マスターズ クレー 2R 7–68–6, 7–5 23
4. オーストラリアの旗 アレックス・デミノー 6 モナコの旗 モンテカルロ・マスターズ クレー QF 6–4, 3–6, 6–3 23
5. フランスの旗 アルトゥール・フィス 9 日本の旗 ジャパン・オープン ハード QF 7–5, 4–6, 6–4 19

脚注

  1. ↑ “世界204位 快進撃でマスターズ8強”. tennis365.net (2025年10月8日). 2025年10月8日閲覧。
  2. ↑ “ジョコ 世界204位に敗れる大波乱”. tennis365.net (2025年10月11日). 2025年10月11日閲覧。
  3. ↑ “世界204位がジョコ撃破の大金星”. tennis365.net (2025年10月11日). 2025年10月11日閲覧。
  4. ↑ “珍事 マスターズ決勝でいとこ対決”. tennis365.net (2025年10月12日). 2025年10月12日閲覧。
  5. ↑ “史上最低ランクでマスターズ制覇”. tennis365.net (2025年10月12日). 2025年10月12日閲覧。
  6. ↑ “記録的Vで世界ランク164人ごぼう抜き”. tennis365.net (2025年10月14日). 2025年10月14日閲覧。
  7. ↑ “マスターズ10連勝、快進撃止まらず”. tennis365.net (2025年10月31日). 2025年10月31日閲覧。
  8. ↑ “単強力ペアがダブルス初V王手”. tennis365.net (2026年3月14日). 2026年3月14日閲覧。
  9. ↑ “モナコ背負う世界23位が初戦突破”. tennis365.net (2026年4月7日). 2026年4月7日閲覧。
  10. ↑ “熱戦制し8強 モナコ勢初快挙”. tennis365.net (2026年4月10日). 2026年4月10日閲覧。
  11. ↑ “「悔しさ感じたことが嬉しい」”. tennis365.net (2026年4月12日). 2026年4月12日閲覧。
  12. ↑ “「上海マスターズ 前年王者が3回戦敗退」”. tennis365.net (2026年10月13日). 2026年10月13日閲覧。
  13. ↑ “「最低ランクでマスターズV 躍進で受賞」”. tennis365.net (2025年12月11日). 2025年12月11日閲覧。
  14. ↑ “「ジョコビッチ、ヴァシュロとの準決勝前に「彼のプレースタイルはリンダーネッヒに似ている」」”. ja.tennistemple.com (2025年10月11日). 2025年10月11日閲覧。

外部リンク