バレンシア大陸
このページは「ファイアーエムブレム外伝」、「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」との間で記事内容の一部転記が提案されています。 議論は「このページのノート」を参照してください。(2025年2月) |

バレンシア大陸(Continent of Valentia[注 1])は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』のシリーズ作品中、『ファイアーエムブレム外伝』(1992年発売、以下『外伝』)およびそのリメイク作品である『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』(2017年発売、以下『Echoes』)の舞台として登場する架空の大陸。
概要
シリーズ第1作『暗黒竜と光の剣』および第3作『紋章の謎』(共にリメイク作品を含む)の舞台であるアカネイア大陸の西方に存在する大陸で、北部のリゲル帝国と南部のソフィア王国の2つの国家に分かれている[1]。
『外伝』は『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』の中間に当たる時期のバレンシア大陸を舞台にしており、マケドニア王国のペガサスナイト三姉妹や後半に登場するジークが両大陸を舞台にした作品群に共通して登場する人物として挙げられる。
歴史
ここでは基本的に、『外伝』における歴史を述べる。『Echoes』ではこの記述と比較するとバレンシア動乱まわりを中心に変更が加えられているが、大まかな流れは同じである。詳細は『Echoes』公式サイト中の「バレンシア年代史」[2]を参照のこと。
- 兄妹神の盟約
| 兄神ドーマの紋章 | 妹神ミラの紋章 |
- ソフィア・リゲル両国共通の建国神話を記す『バレンシア黙示録』では力と欲望を司るドーマ[注 2]、美と慈愛を司るミラの兄妹神が大陸を創造したと伝えられている。ドーマとミラは大陸の人々をどのように導くかで反目し合い、長い年月の末に一つの盟約を交わす。その盟約に基づき大陸を横断する川を境に北部をドーマ、南部をミラが支配することになった。
- リゲル・ソフィアの建国
- ドーマの導きによって北部に建国されたのは厳しい自然環境の国土を武力によって支配するリゲル帝国で、逆にミラの導きによって南部に建国されたのは肥沃な大地に恵まれ文化と芸術の発展が奨励されたソフィア王国であった。両国は建国当初こそ相互不可侵条約を結び手を取り合っていたが、長い年月を経て平和な日々を謳歌していたソフィアの人々は堕落し、いつしか大地母神ミラの教えは忘れ去られて行く。
- バレンシア動乱
- 腐敗貴族による専横が進んだソフィア王国では奸臣の宰相ドゼーが暴政を敷いて領民を苦しめ、王族の怪死が相次ぐ不穏な情勢となっていたが怪死事件の首謀者としてドゼーを糾弾した騎士団長のマイセンは逆にドゼーの傀儡となっていた国王リマ4世の手で追放されてしまう[3]。マイセンは後に王家のただ1人の生き残りとなるアンテーゼ王女をドゼーの魔手から保護するため、秘かにソフィア城から連れ出し「セリカ」と命名してアルムと共に育てていたが、ドゼーの追手がラムの村の近辺に及んだことからセリカは村を離れてノーヴァ島の修道院へ預けられることになった。
- その後、リゲルは3年連続で大干魃に見舞われるが、腐敗を極めていたソフィアはリゲルからの食糧援助要請を拒否してしまう。ソフィアの対応に激怒した皇帝ルドルフは大陸歴604年、報復としてソフィア領内のミラ神殿へ侵攻し、ミラを封印してしまった[3]。ソフィア軍は復讐に燃えるリゲル軍の前に連戦連敗を重ねて国土のほとんどを奪われるが、かねてからリゲルに内通していたドゼーは地位を保障され相変わらずの暴政で領民を苦しめ続ける。そしてドゼーの手引きでソフィア城は武力で圧倒的に勝るリゲル軍の前に為す術もなく陥落し、国王のリマ4世はドゼーの手で毒殺されてしまった。
- 解放軍の決起
- 大陸歴606年[3]、ドゼーの暴政に反旗を翻すため解放軍が組織されるがマイセンは団長への就任要請を固辞し、代わりにアルムがリーダーとして村の仲間たちと解放軍へ入隊した。一方のセリカは大司祭ノーマの名代としてリゲル帝国軍に封印されたミラ神殿を解放するために旅立つが、解放軍の手で奪還されたソフィア城でアルムと再会したセリカは今後の方針を巡る意見の相違からアルムと喧嘩別れをしてしまい、それぞれが別々の道を歩むことになってしまう。
- バレンシア王国の成立
- 苦難に満ちた戦いの末、アルムとセリカは大陸の北の果てにあるドーマ神殿で和解して共闘し、ドーマを封印した。そして2つの王国は統合され、大陸統一国家たるバレンシア王国が建国される。
ソフィア王国

ソフィア王国(Kingdom of Sofia)はバレンシア大陸南部にある王政国家。美と慈愛を司る大地母神ミラの加護を受け、温暖な気候と肥沃な大地に恵まれている。建国当初から高い農業生産力と文化・芸術の奨励により繁栄を極めていたが、長い年月と共にミラへの信仰心は薄れて行ったことで特に貴族層は享楽に溺れ退廃を極めている。その筆頭とも言える奸臣ドゼーは領民から重税を取り立てて悪政を敷き、リゲル軍の侵攻によるミラ神殿封印を機に王家を見限ってリゲル帝国に内通していた。
ソフィア王国とリゲル帝国は川が国境線になっており、東西2本の橋で繋がれている。大陸中部より北は険しい山岳地帯で東西に隔てられており、旅の商人が行き来する以外に人の移動はほとんど見られない。東部は砂漠地帯となっており、盗賊王ギース率いる一団やその他の盗賊団が群雄割拠している。エンディングではジェシー[注 3]がこの地域に「傭兵王国」を築き、セーバーらもその建国に参加したと言う後日談が語られる[注 4]。
- ソフィア城
- ソフィア王国の首都。大陸南方にあり、繁栄を極めていたがリゲル軍のミラ神殿侵攻後は国力が衰微し、ドゼーの裏切りによって陥落した。
- ラムの村
- アルムとセリカが元騎士団長のマイセンに育てられた辺境の小さな村。
- ノーヴァ島
- 大陸南東部にある諸島群の主島で、セリカが預けられた修道院がある。
- ミラ神殿
- リゲル帝国との国境を流れる川のほとりに建つ大地母神ミラを祀る神殿。リゲル帝国の侵攻によってミラが封印されて以降、ミラの加護によって繁栄していたソフィアの国力は衰退を続けている。
国旗(ソフィア王国)
ゲーム中には一切登場せず、設定画のみ存在する[4]。北アフリカのスペイン領セウタの市旗と共通する横長の長方形を放射状に八分割して交互に塗り分けるデザインで、境界部分は赤のラインを用いラインの内側を紫と桃色で交互に塗り分けている。
中央には国章が配され、太陽を中心に置いて下段には文化を重視する国風を表す開かれた書物を背景に城塞が描かれている。書物には左右で1対の白鳩が2羽とも穀物の穂をくわえており、豊穣を表している。
リゲル帝国

リゲル帝国(Empire of Rigel)はバレンシア大陸北部にある帝政国家。力と欲望を司るドーマ神の教えに従い、建国当初から軍事力を重視する騎士の国としての伝統を受け継いでいる。その風土はソフィアに比べて過酷だが、国民の連帯感は強い。ソフィアとは相互不可侵条約を結び共存共栄を図ってきたが、大干魃に見舞われた際の食糧援助をソフィアに拒否されたことで反ソフィア感情が強まっている。
- リゲル城
- 帝国の首都。大陸北西部にあり、皇帝ルドルフが率いる強力な軍隊を擁している。
- 恐山
- 帝国南部にある火山。妖術師のヌイババが麓に居を構えている。
- ドルクの砦
- 帝国東部にあるドーマの塔へ続く道の途中に築かれた砦。
- 賢者の里
- ドーマの塔の東側の森にある、賢者が隠棲する隠れ里。
- ドーマの塔
- ドーマ神が鎮座する古塔。
国旗(リゲル帝国)
ゲーム中には一切登場せず、設定画のみ存在する[4]。比率はほぼ正方形に近く左右2分割で背景は右側が赤一色、左側が水色の4本線と白の3本線を横に引いたストライプとなっている。
中央には矢と斧を交差させた手前に国章が配され、城塞をバックに剣の刃へ両前足を伸ばす左向きのグリフォンが描かれている。
人物
参考文献
- 『ファイアーエムブレム ザ・コンプリート』(NTT出版、1996年) ISBN 4-87188-822-3
- 『20th Anniversary ファイアーエムブレム大全』(小学館、2010年) ISBN 978-4-09-106467-7
- 『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王 設定資料集 バレンシア・オーディション』(徳間書店、2018年) ISBN 978-4-19-864607-3
出典・注釈
脚注
- ↑ Fire Emblem Echoes: Shadows of Valentia 『大全』では"Barensia"と綴られている。
- ↑ 『バレンシア黙示録』の書名は『Echoes』からの追加設定。
- ↑ ジェシーが死亡している場合はカムイ
- ↑ ジェシーが死亡している場合、セーバーは結婚して妻と共に新生バレンシアの復興に努力したと言う趣旨のエンディングとなる。