パーマーク

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パーマーク(英: parr mark)は、サケ・マス類の幼魚特有の、体に見られる小判形の斑紋である[1]。パー・マークと表記されることもある[2]。

parr mark(Yamame)
parr mark(Yamame)

概要

サケ・マス類の幼魚の体によく見られる模様で、その色は暗青色や紫黒色、赤紫色と様々である(表を参照)。サケ・マス類の子どもには成長段階に応じて特別な呼称があり、回遊生活前に見られるこの斑紋を備えたものは「パー(parr)」と呼ばれる[注釈 1]。また、カラフトマスのように、サケ科であっても認められない場合もある[4]。

魚の種類とパーマークの有無
魚の種類パーマークの有無備考
ヤマメ有紫黒色[5]、赤紫色[6]。生涯認められる[7]。
アマゴ有茶色[8]
イトウ有[9]
アメマス有[10]
イワナ有[2]
サクラマス有鮮麗な小判形[11]
サケ有暗青色[12]、楕円形[13]
ニジマス有稚魚の時期には、体側に8~12個。体長が15~18cmになると消失する[14]。
ビワマス有[15]
ベニザケ有小さくて卵形をなし,側線からわずかに下に出るのみ[16]。
ギンザケ有大型で目立つ[17]。
マス有砂れきから浮上する約30mmごろに顕著に認められる。降海する10〜15cmごろには不明瞭となる[18]。
オショロコマ有体側に 5~10個のパーマークと呼ばれる斑紋と赤色点が散在(降海型の場合、降海時に消失)[19]。
カラフトマス無[4]

脚注

注釈

  1. ↑ 成長の各段階によって呼び名があり、アレビン(孵化後の大きな卵黄を備えた状態の時期)、フライ(摂餌活動を始める時期)、パー(回遊生活前)、スモルト(銀色の体で回遊生活をしている時期)、ウィトリング(回遊生活をして1年が経過した時期)と呼ばれる[3]。

出典

  1. ↑ 久保達郎. “アマゴ”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月14日閲覧。
  2. 1 2 松下克己. “イワナ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  3. ↑ 落合明・尼岡邦夫. “魚類”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  4. 1 2 松下克己. “カラフトマス”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  5. ↑ 久保達郎. “ヤマメ”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  6. ↑ 松下克己. “ヤマメ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  7. ↑ 松下克己. “ヤマメ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  8. ↑ 大片忠明. “サケ科のおもな種類〔標本画〕[百科マルチメディア]”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  9. ↑ 久保達郎. “イトウ”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  10. ↑ 久保達郎. “アメマス”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  11. ↑ 久保達郎. “サクラマス”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  12. ↑ 疋田豊彦. “サケ”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  13. ↑ 鈴木晋一. “サケ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  14. ↑ 松下克己. “ニジマス”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  15. ↑ 久保達郎. “ビワマス”. ジャパンナレッジLib. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2025年3月16日閲覧。
  16. ↑ 松下克己. “ベニザケ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  17. ↑ 松下克己. “ギンザケ”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  18. ↑ 松下克己. “マス”. ジャパンナレッジLib. 世界大百科事典. 2025年3月16日閲覧。
  19. ↑ “オショロコマ”. ブリタニカ国際大百科事典. 小項目事典. 2025年3月16日閲覧。

関連項目