ファレス・ジアム

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ファレス・ジアム
本名 ファレス・ジアム
(Farés Ziam)
生年月日 (1997-03-21) 1997年3月21日(29歳)
出身地 フランスの旗 フランス
メトロポール・ド・リヨン・ヴェニシュー
通称 ザ・スマイル・キラー
(The Smile Killer)
国籍 フランスの旗 フランス
身長 185.4 cm (6 ft 1 in)
体重 70.7 kg (156 lb)
階級 ウェルター級 (2014年 - 2016年)
ライト級 (2016年 - )
リーチ 190.5 cm (75 in)
スタイル キックボクシング
スタンス オーソドックス
拠点 フランスの旗 フランス
メトロポール・ド・リヨン・リヨン
チーム チーム・エズビリ (2014年 - 2021年)
キルクリフFC (2021年 - )
トレーナー ファタ・メナネ
ランク 柔道 (黒帯)
ブラジリアン柔術 (紫帯)
現役期間 2014年 -
総合格闘技記録
試合数24
勝利18
ノックアウト7
タップアウト4
判定7
敗戦6
ノックアウト1
タップアウト3
判定2
キックボクシング記録
試合数5
勝利4
ノックアウト3
敗戦0
引き分け1
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG
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ファレス・ジアム(Farés Ziam、1997年3月21日 - )は、フランスの男性総合格闘家。元キックボクサー。メトロポール・ド・リヨン・ヴェニシュー出身。キルクリフFC所属。

来歴

ジアムはフランスで生まれ、労働者階級の街でフランス系アルジェリア人の血筋を受けて育つ。幼少期の頃から格闘技とは身近であり、父親のタイエブは、2000年代初頭までプロボクサーとして活躍。義理の父親は柔術、2人の兄弟はムエタイを嗜んでおり、家族全員がマーシャルアーツと関係していた。その環境に触発されて、12歳の時にフルコンタクト空手を始め、13歳の時からキックボクシングを主軸に散打・ブラジリアン柔術・柔道・レスリング等のトレーニングを継続していく。また、深夜に放送されていたテレビチャンネル「RTL 9」でUFCを観たことで、総合格闘技に魅了された。しかし、当時のフランスではMMA競技が法律で禁止されていたため、余儀なく地元のキックボクシングジムに入会することになった[1]。

総合格闘技

2014年にプロデビュー。初戦で白星を挙げ、総合格闘技と並行してキックボクシングの試合にも出場を続ける。ISKA K-1欧州王座も獲得し、4勝0敗(1引き分け)の戦績を収めた。MMAでは敗北も経験しながら順調に勝ち星を積み上げ、2016年にLyon FCライト級王座、2018年にHIT-FCライト級王座を獲得。その後もヨーロッパ開催の団体で無事勝利を収め、2019年にUFCと直接契約[2]。

UFC

2019年9月7日、UFC初出場となるUFC 242でドン・マッジと対戦。3ラウンド通してスタンドとグラウンドの双方で攻防が繰り広げられ、その展開の中でジアムも粘りを見せるも、マッジが主導権を握り続けて0-3の判定負け[3]。

2020年10月17日、UFC Fight Night: Ortega vs. The Korean Zombieでジェイミー・ムラーキーと対戦。1ラウンド序盤からテイクダウンを奪われるも対応し、2・3ラウンドも同様にムラーキーが前に出続け、何度もグラウンドに持ち込まれたが決定打には至らず、ジアムが要所で有効打を与え3-0の判定勝ち[4]。なお、海外MMAメディアサイトの採点では17人中15人の記者がムラーキーの勝利を支持した[5]。

2021年6月12日、UFC 263でルイージ・ベンドラミニと対戦。1・2ラウンドに及んで両者が距離を取り、手が出ない状況で会場からブーイング。3ラウンドにはベンドラミニが左右のフックを振り回しラッシュを仕掛けテイクダウンを奪うも、ジアムがケージ際で足を巧みに使いスタンドに戻して2-0の判定勝ち[6]。

2022年2月26日、UFC Fight Night: Makhachev vs. Greenでテランス・マッキニーと対戦。1ラウンド序盤からマッキニーのプレッシャーに押され後退し、ジアムがグラウンドの展開を許す形で、最後ガードを抜けられリアネイキドチョークで一本負け[7]。

2022年9月3日、UFC Fight Night: Gane vs. Tuivasaでミハル・フィグラクと対戦。攻め続けるフィグラクに対して、ジアムはローキックで応戦し距離を保ち有効打を与え、グラウンドの攻防に移りフィグラクに腕ひしぎ三角固めやヒールフックを狙われるも対応。終盤にはジアムが打撃で試合を優勢に運び3-0の判定勝ち[8]。また、試合の解説陣は「以前の『ポイント・ファイター』的な動きから、より攻撃的でリスクを取る技術的なスタイルへ進化を見せた」と評価した[9]。

2023年7月22日、UFC Fight Night: Aspinall vs. Tyburaでジャイ・ハーバートと対戦。互いにキックボクシング出身で長身ストライカー同士によるクリンチ主体の試合となり、自身よりリーチの長い相手に苦戦を強いられるも、ジアムがテイクダウンを成功させ、ハーバートの反撃も凌ぎ切り3-0の判定勝ち[10]。

2024年2月24日、UFC Fight Night: Moreno vs. Royval 2でクラウディオ・プエレスと対戦。3ラウンド通してプエレスがタックルを中心に攻め立てるのに対して、ジアムはスタンドの展開で応戦し、打撃勝負で接戦となるが、一度ダウンを奪う場面もあり僅差のスプリット2-1判定勝ち[11]。

2024年9月28日、UFC Fight Night: Moicano vs. Saint Denisでマット・フレボラと対戦。1ラウンド序盤に腕ひしぎ十字固めの態勢を取られるも凌ぎ、打撃で攻勢を貫く。3ラウンドまで粘っていたフレボラが体力を消耗し、攻勢に転じようとクラッチを切って振り向いた瞬間、ジアムが顔面に右膝蹴りを直撃させ失神KO勝ち[12]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト賞を受賞した。

2025年2月1日、UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavovでマイク・デイビスと対戦。元トレーニング仲間同士による激しい打撃戦となり、終盤には互いに消耗するもジアムがタックルに入りグラウンドに持ち込む。グラウンドでの攻防が続き両者共にカットし流血。最後は2人が称え合い3-0の判定勝ち[13]。

2025年12月6日、UFC 323でナジム・サディコフと対戦。1ラウンドからサディコフのタックルを切り続け、逆に有利なポジションを取りグラウンドを完全にコントロール。2ラウンドにはジアムが間合いを制し、相手が防戦一方の状態の中でテイクダウンを成功させ、残り僅かな時間で逃げ走るサディコフを追い掛けながら、最後は顔面に右肘打ちを打ち込み追撃のパウンドでTKO勝ち[14]。UFCライト級6連勝となった。

2026年6月6日、UFC Fight Night: Muhammad vs. Bonfimでトム・ノーランと対戦。1・2ラウンドはジアムが圧力を掛けるのに対し、ノーランは身長・リーチの有利性を活かして対処。打撃・寝技の双方で互角の攻防を展開するも、3ラウンドでは同様に前に出続けるジアムをノーランがカウンターの膝蹴りを突き刺し要所を制し、再びケージ際から投げ技でテイクダウンを奪取。その後もマウントポジションを取り、決定的な時間を作り出した。結果、攻守が激しく入れ替わる激戦となるも0-3の判定負け[15]。

人物・エピソード

  • ニックネーム「The Smile Killer(ザ・スマイル・キラー)」の由来は、普段の生活や練習、試合前の減量中であっても常に笑顔を絶やすことのない非常に人当たりの良い人物であるが、オクタゴンに入ると表情が一変し、怒りを宿したように冷酷な「キラー」となり、この豹変具合から当時のマネージャーから名付けられた[16]。また、日本語では「笑顔を奪う者」の意。
  • ジアムはフランス、オーストリア、ポーランド、中国、ウクライナ、スイス、ベルギー、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国と、計9カ国以上での試合経験があり、どこに行っても変わらず「常に笑顔」で計量に現れるため、各国の関係者から「本当に戦うのか?」と怪訝に思われている[17]。
  • 2024年9月のマット・フレボラ戦でノックアウト勝利を収めた後のインタビューで「あまりに久しぶりのKO勝利だったので、相手が失神した実感が湧かず、最後体が勝手に動いてしまった」「マット、本当にごめんなさい。あのパンチ(最後のパウンド)は全く必要なかったね」と謝罪した[18]。
  • 2025年2月のマイク・デイビス戦で勝利を収め5連勝を飾った際のインタビューで「まだトップ15とは戦いたくない。自分のミスを修正するためにもう一戦挟みたい」「トップ15との試合は、そこに入ったらずっとその立場に留まれる実力をつけてからにしたい」と発言した[19]。

戦績

プロ総合格闘技

総合格闘技 戦績
24 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
18 勝 7 4 7 0 0 0
6 敗 1 3 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
×アクセル・ソラ1R 1:40 KO(左ストレート→パウンド)UFC Fight Night: Hooker vs. Parnasse2026年9月5日
×トム・ノーラン5分3R終了 判定0-3UFC Fight Night: Muhammad vs. Bonfim2026年6月6日
○ナジム・サディコフ2R 4:59 TKO(右肘打ち→パウンド)UFC 323: Dvalishvili vs. Yan 22025年12月6日
○マイク・デイビス5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavov2025年2月1日
○マット・フレボラ3R 2:59 KO(右膝蹴り)UFC Fight Night: Moicano vs. Saint Denis2024年9月28日
○クラウディオ・プエレス5分3R終了 判定2-1UFC Fight Night: Moreno vs. Royval 22024年2月24日
○ジャイ・ハーバート5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Aspinall vs. Tybura2023年7月22日
○ミハル・フィグラク5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Gane vs. Tuivasa2022年9月13日
×テランス・マッキニー1R 2:11 リアネイキドチョークUFC Fight Night: Makhachev vs. Green2022年2月26日
○ルイージ・ベンドラミニ5分3R終了 判定2-0UFC 263: Adesanya vs. Vettori 22021年6月12日
○ジェイミー・ムラーキー5分3R終了 判定3-0UFC Fight Night: Ortega vs. The Korean Zombie2020年10月18日
×ドン・マッジ5分3R終了 判定0-3UFC 242: Khabib vs. Poirier2019年9月7日
○ヤシン・ベルハジ3R 1:05 ギロチンチョークEuropean Beatdown 52019年2月1日
○フリオ・マトス5分3R終了 判定3-0European Beatdown 42018年10月12日
○アブナー・ロベラス2R 0:24 KO(右ストレート→パウンド)HIT-FC 5
【HITライト級王座決定戦】
2018年3月9日
○アレクセイ・ヴァリバキン1R 3:01 TKO(パウンド)WWFC: Cage Encounter 82017年9月27日
○アルテム・タンシン1R 3:18 TKO(右スピニングバックエルボー)Road To WWFC 4: Irpen2017年4月28日
×ウー・ハオシャン1R 3:41 リアネイキドチョークKunlun Fight MMA 72016年12月15日
○ダミアン・ラピルス1R 0:00 KO(右ハイキック)Lyon FC 7
【LFCライト級王座決定戦】
2016年11月19日
×ラシッド・マゴマドフ1R 3:58 リアネイキドチョークACB 46: Young Eagles 132016年9月24日
○レイド・ゼルホルニ3R 2:32 リアネイキドチョークGladiator Fighting Arena 32016年3月5日
○ジェアン・デュトリオー1R 1:50 肩固め100% Fight 27: Last Man Standing2016年2月4日
○ドミニク・イェオ2R 4:58 TKO(パンチ連打)WSFC 3: The Third Strike2015年11月28日
○マティアス・ギエラ1R 4:12 腕ひしぎ十字固めLyon FC 42014年11月21日

プロキックボクシング

キックボクシング 戦績
5 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
4 勝 3 1 0 1 0
0 敗 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
△モハメド・スアネ3分3R終了 判定ドローGlory 47: Lyon2017年10月18日
○ヨアン・ベンベドラ3R TKO(棄権)Takedown FC 12017年5月6日
○イゴール・コザック2R TKO(ドクターストップ)Fight Night 12016年4月8日
○ヤジット・ブサハ3分5R終了 判定3-0Calvi Kickboxing Night
【ISKA K-1欧州ライトミドル級王座決定戦】
2015年10月3日
○トム・ペデレノ1R TKO(パンチ連打)Sanda Pro Fight Tour 12015年6月13日

獲得タイトル

  • 第3代HIT-FCライト級王座(2018年)
  • 第4代LFCライト級王座(2016年)
  • ISKA K-1欧州ライトミドル級王座(2015年)

表彰

  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

  1. ↑ ファレス・ジアム UFC 公式サイト
  2. ↑ Farès Ziam: Franco-Algerian Force at Lightweight Fightomic 2025年12月7日
  3. ↑ Opponent switch – and broken knuckle – forced Don Madge to wrestle Fares Ziam at UFC 242 MMA Junkie 2019年9月9日
  4. ↑ UFC Fight Island 6 Results: Fares Ziam Takes Close, Grueling Fight From Jamie Mullarkey Cageside Press 2020年10月17日
  5. ↑ Fares Ziam def. Jamie Mullarkey:UFC on ESPN+ 38 MMA Decisions 2020年10月17日
  6. ↑ UFC 263 Results: Fares Ziam Survives, Defeats Luigi Vendramini Cageside Press 2021年6月12日
  7. ↑ After four straight knockouts, Terrance McKinney laments first UFC submission MMA Junkie 2022年2月28日
  8. ↑ UFC Paris: Farès Ziam Hurts Figlak Early, Out Grapples Him To Unanimous Decision Cageside Press 2022年9月3日
  9. ↑ Fares Ziam def. Michal Figlak at UFC Fight Night 209: Best photos MMA Junkie 2022年9月3日
  10. ↑ UFC London: Fares Ziam Beats Jai Herbert In Clinch-Heavy Matchup Between Kickboxers Cageside Press 2023年7月22日
  11. ↑ UFC Mexico City: Farès Ziam Wins Split Decision Over Claudio Puelles Cageside Press 2024年2月24日
  12. ↑ UFC star delivers ‘one of the most brutal knockouts ever’ to leave opponent out cold News.com.au 2024年9月29日
  13. ↑ Broken hand forced Fares Ziam to shift game plan in UFC Saudi Arabia win over Mike Davis MMA Junkie 2025年2月3日
  14. ↑ UFC 323: Fares Ziam Smashes Nazim Sadykhov with Second Left in Second Round Cageside Press 2025年12月6日
  15. ↑ UFC Vegas 118: Tom Nolan Snaps Fares Ziam’s Win Streak, Extends Own Cageside Press 2026年6月6日
  16. ↑ Farès Ziam: Franco-Algerian Force at Lightweight Fightomic 2025年12月7日
  17. ↑ 5 Things You Might Not Know About Fares Ziam Sherdog 2023年7月21日
  18. ↑ ‘I’m sorry’ — UFC ‘Killer’ apologizes for ‘unnecessary’ Paris punches behind post-fight controversy MMA Mania 2024年10月1日
  19. ↑ UFC's Fares Ziam explains why he prefers one more fight before top-15 opponent MMA Junkie 2025年2月12日

関連事項

外部リンク