| フェノミナ | |
|---|---|
| Phenomena | |
| 監督 | ダリオ・アルジェント |
| 脚本 |
ダリオ・アルジェント フランコ・フェリーニ |
| 製作 | ダリオ・アルジェント |
| 出演者 |
ジェニファー・コネリー ダリア・ニコロディ ダリラ・ディ・ラザーロ パトリック・ボーショー ドナルド・プレザンス |
| 音楽 | ゴブリン |
| 撮影 | ロマノ・アルバーニ |
| 編集 | フランコ・フラティチェリ |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 |
111分(インターナショナル版) 115分(インテグラルハード完全版) 83分(アメリカ公開版) |
| 製作国 |
|
| 言語 |
英語 イタリア語 ドイツ語 デンマーク語 日本語 |
| 製作費 | $3,800,000 |
『フェノミナ』(Phenomena)は、1985年のイタリア映画。ダリオ・アルジェント監督作品、ジェニファー・コネリー主演。昆虫と交信できる不思議な能力を持った少女を巡る殺人事件を描くホラーサスペンス。
スイス北部の都市チューリッヒ郊外。この都市ではか弱い少女ばかりを標的にした連続殺人事件が起こっていた。そしてまた1人、バスに乗り遅れた観光客の少女が助けを求めて尋ねた民家で何者かに殺害され首を切断されるという事件が起きた。警察は高名な昆虫学者のマクレガー教授に腐敗した被害者の頭部を見せ意見を求める。被害者の頭部に集っている蛆虫がいまだ見つからぬ被害者の死体の隠し場所と犯人の潜伏場所を突き止める手がかりになると考えた教授は事件解決に向けて協力を約束する。
そんな中、市内の寄宿制女子学校に、有名な映画俳優を父に持つ美少女のジェニファーが転校してくる。彼女は昆虫と交信できる特異な能力の持ち主だった。持病の夢遊病で真夜中に徘徊している最中、殺人現場に遭遇したジェニファーは、ひょんなことからマクレガー教授と親しくなる。彼女が虫と親しくしている様子を見た教授は、いつでも訪ねておいでとジェニファーに言った。
寄宿舎に戻るとジェニファーはその特異な能力ゆえに校長から異常者扱いされ、生徒たちからも好奇の目を向けられるようになる。更にジェニファーのルームメイトであり唯一の友達だったソフィが恋人と会うために寄宿舎を抜け出したところを惨殺されてしまう。異変に気付いたジェニファーは、蛍の光に導かれて歩いた先で手袋を見つけ、つまみ上げた瞬間にソフィの死に顔のビジョンを垣間見る。そのことから手袋が犯人のものだと判断して教授に調べてもらうよう頼む。再び学校に戻ると、ジェニファーは他の生徒たちに取り囲まれ、虫と交信する能力のことを揶揄される。パニックに陥った彼女は無意識の内に蠅の大軍を呼び寄せる。生徒たちは驚愕の光景に慄き、ジェニファーは愛しげな顔で蠅たちを見つめた後に気絶してしまう。その光景を見てジェニファーを危険視した校長は、ジェニファーを精神病院に入院させることを決めた。
教授の家に逃げ込んだジェニファーは、調査を依頼した蛆が死体のみを食べるサルコファガスという蠅のものであることを彼女に伝える。そのことから犯人が死体愛好家だと推測した教授は、サルコファガスの成虫を利用して犯人の潜伏場所と死体の隠し場所を見つけ出せるという。ジェニファーは教授の言葉に従い、観光客の少女が失踪した場所である高原のふもとでサルファゴガスを放して後を追い、例の家を見つけるがそこは空き家だった。管理人に盗みに入ったと疑われたジェニファーは、床下に転がった手首に放したサルファゴガスがたかっていたことを知る由もないまま逃げ出す。一方、事件を担当していたガイガー警部もその空き家に目を付け、単身調査に向かっていたが、そこは8か月前から空き家だという。その日の夜、マクレガー教授が何者かに殺害される。
教授の死を知ったジェニファーは身の危険を感じ、父の代理人のモリスに連絡を取ってアメリカに帰る手配を頼む。帰りの運賃の振り込みを銀行で待っている最中、付き添いの女教師ブルックナーが現れてモリスにチケットの購入を頼まれたことを伝え、自分の家で翌日の便を待てとジェニファーを諭して連れていく。病気の子供と2人暮らしだと語るブルックナーだが、次第にヒステリックになっていき、ついにはジェニファーを監禁してしまう。家中が蛆だらけであることに気づいたジェニファーは解熱剤と偽って飲まされた毒を吐き出し地下へ逃げるが、何者かに一室に引きずり込まれる。それは事件の足取りを追ってやってきていたガイガー警部だった。血まみれの状態で鎖に繋がれている彼の姿に驚き後ずさった拍子に、ジェニファーは被害者の死体と大量の蛆で満たされたプールに落ちてしまう。ガイガー警部は自分の手首の骨を外してなんとか手錠から抜け出し、プールに落ちたジェニファーの姿に歓喜するブルックナーの背後から掴みかかった。その隙になんとか這い上がったジェニファーは、部屋の隅で幼い少年が泣いているのに気づき、傍へ近寄る。少年が振り返ると、その顔は化け物のように醜い奇形だった。ジェニファーは家の裏の湖からボートに乗って逃げるが、少年は彼女を殺そうと飛び乗ってきて乱闘になる。少年が凶器の槍でジェニファーを突こうとしてボートのエンジンを壊し、ガソリンが引火して炎が上がった為、ジェニファーは咄嗟に湖に飛び込んだ。ジェニファーの危機に呼応するかのように蠅の大軍が現れ、ボートに残った少年に群がり始める。顔中の皮膚を剥がされた少年は苦悶の末に湖に落ちて死亡する。なんとか逃れて陸に上がったジェニファーの元へモリスが駆けつけてくるが、ジェニファーが駆け寄った瞬間に追ってきたブルックナーに鉄板で首を刎ねられ死亡する。
ブルックナーは15年前に精神病院で看護師をしていたが、重症患者の檻に引きずりこまれてレイプされ子供を産んだ。その子は重い奇形がある上異常な性格を持っており、少女を狙っては殺人を繰り返していた。ブルックナーは子供を守る為に秘密に近づく人間達を殺していたのであった。マクレガーとガイガーを殺したことを告白したブルックナーは、息子を死に追いやったジェニファーへの憎悪にかられ、押し倒した彼女の首に鉄板を押し当てて殺そうとするが、突如姿を現したチンパンジーのインガにカミソリで顔を滅多切りにされて死亡する。インガはマクレガー教授のパートナーであり、教授の殺害現場の唯一の目撃者だったのだ。
カミソリを放り捨て悲しげな顔で寄り添うインガを、ジェニファーは無言のまま優しく抱き寄せ、身を寄せ合うのだった。
※ 日本語吹替版キャストの詳細は#バージョン・音声に記載。
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