レプリカだって、恋をする。
| レプリカだって、恋をする。 | |
|---|---|
テレビアニメのロゴ | |
| ジャンル | 青春[1]、恋愛[1]、SF[1]、学園 |
| 小説 | |
| 著者 | 榛名丼 |
| イラスト | raemz |
| 出版社 | KADOKAWA |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 刊行期間 | 2023年2月10日 - 2026年4月10日 |
| 巻数 | 全6巻 |
| 漫画 | |
| 原作 | 榛名丼 |
| 漫画 | 花田ももせ |
| キャラクターデザイン | raemz |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載誌 | 電撃マオウ |
| レーベル | 電撃コミックスNEXT |
| 発表号 | 2023年6月号 - 2026年11月号 |
| 発表期間 | 2023年4月26日 - 2026年9月26日 |
| 巻数 | 既刊6巻(2026年5月27日現在) |
| 話数 | 全36話 |
| アニメ | |
| 原作 | 榛名丼 |
| 監督 | 木村隆一 |
| シリーズ構成 | 篠塚智子 |
| キャラクターデザイン | 安彦英二 |
| 音楽 | はらかなこ |
| アニメーション制作 | Voil |
| 放送局 | AT-Xほか |
| 放送期間 | 2026年4月7日 - 6月30日 |
| 話数 | 全13話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
| ポータル | ライトノベル・漫画・アニメ |
『レプリカだって、恋をする。』(レプリカだってこいをする)は、榛名丼による日本のライトノベル。略称は「レプリコ」[2]。『ドッペルゲンガーは恋をする』のタイトルで「第29回電撃小説大賞」にて大賞を受賞し[3]、改題の上2023年2月より電撃文庫(KADOKAWA)から書籍化されている[4]。
毎日健気に頑張っているものの、オリジナルと異なり認めてもらえない苦しさの中で生きているレプリカのナオが、青春や恋愛を通して変わっていく姿を描いた物語[5]。主人公は静岡市駿河区用宗在住で、静岡市内の様々な場所が作中に登場する[6]。
メディアミックスとして、コミカライズが『電撃マオウ』(KADOKAWA)にて2023年6月号(4月26日発売)より2026年11月号(9月26日発売)まで連載された[7][8][9]。また、2026年4月から6月までテレビアニメが放送された[10]。
あらすじ
愛川素直は自分と同じ姿をした分身・レプリカを作り出す能力を持っていた。ナオと名付けられたレプリカは素直が望んだ時に現れ、彼女の代役を努めてきたが、クラスメイトの真田秋也に恋をした。「素直の身代わり」という役目だけで満足していたナオは変わっていき、素直は焦るようになる。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
- 愛川 素直(あいかわ すなお)
- 声 - 諸星すみれ[10]
- 自分のそっくりさん「レプリカ」を生み出すことができる女子高校生[5]。昔は明るい女の子だったが、今は何事にも無関心で、少しひねくれた性格[5]。面倒なことはナオに押し付けて怠惰な人生を過ごしていたが、真田秋也とアキの関係を見てナオとの向き合い方を考えるようになり、彼らとの交流から少しずつ交友関係を広げ始める。駅のホームで早瀬に落とされたアキを庇うためナオが事故に遭って消えてしまった後、再度呼び出して無事を確認すると、これまで抱えていた本音をぶつけて和解する。以後は「姉」を自称するなど、これまで彼女に対してありたかった「ナオの姉」として振る舞うようになる。文芸部に入ったのは素直の意思(幽霊部員でも問題ないとの理由から)であり、入部希望の律子が文芸部の部室に訪れた時に出迎えたのもナオではなく素直である。かなりの美貌の持ち主である描写が見られ、小学校のころから自分の容姿に注目する大人の視線を感じていたほか、中学のころはクラスの女子に男子を呼ぶためのビジュアル要員として合コンに連れて行かれ、始まったらすぐに帰らされるといういじめに近い扱いを受けていた。無愛想で滅多に笑わないところが男子の人気を集め、3年の間では「孤高の姫君」と呼ばれている。それもあって、バスケ部の早瀬光から強引に勧誘され、マネージャーとして体験入部させられた過去がある。エンディングでは春華と交際した後に結婚し、30代になった彼女が息子の未来(みらい)とともに静岡の実家に帰省した姿が描かれている(自動車の運転免許は持っているが、ペーパードライバーであるため自分のいないところでは運転させられないとの理由で夫の春華からは運転を禁止されているとの未来談)。その際に、大学進学後に実家で犬を飼ったことが明かされ、愛犬のビックリ(通称「ビク」)とも再会している。なお、没となった初期の構想では物語開始時点で光と素直が交際している設定だった[要出典]。誕生日は1月18日。
- ナオ
- 声 - 諸星すみれ[10]
- 年下の友達である広中律子との喧嘩で彼女に謝りたいという気持ちから生まれた、素直のレプリカ[5]。最初はセカンドという名前だったが素直からは一度呼ばれただけで、現在のナオが定着した。真面目な読書好きだが、修学旅行の枕投げに憧れるなど、少し子供っぽい性格[5]。自分は素直を助けるために存在していると思っており、素直に粗末に扱われても不満を持たなかったが、アキとの出会いから「ナオ」という1人の人間としての感情を持つようになり、学校に行かせて欲しいなど素直に対して自分の意思を伝えようになる。アキと接する際は髪をハーフアップにする。自身の今後を考えた末に、素直と別れる決断をするが、レプリカの国で再会したリョウから残された素直、アキ、律子への未練を指摘され、再び素直の元に戻る。エンディングではリョウの育ての親である森夫妻の養子としてアキ共々戸籍を取得しており、素直の元を離れ富士宮で生活している。
- 真田 秋也(さなだ しゅうや)
- 声 - 鈴木崚汰[11]
- 元バスケ部の男子高校生で、素直(とナオ)のクラスメイト[5]。バスケ部ではエースとして期待されていたが、インターハイ出場を懸けた試合の直前に右足に大怪我をして入院。その時にもう1人の自分であるアキを生み出す。退院してからも自室にこもる(食事はアキの用意したコンビニ飯で済ませる)日々を過ごしていたが、文化祭(作中では青陵祭)終了後の11月から再び登校するようになる。中学までは卓球部で、バスケ部には彼の長身に目を付けた部員からの勧誘を断れず、半ば無理矢理体験入部に連れて来られた形だった。秋也自身もバスケに対する興味はほとんどなく、体験入部のメンバーで唯一バッシュを履いておらず、早く帰りたいという態度を顔に出しながら見学していたため、逆に浮いていた秋也を見て事情を察した光から「これが終わったら帰っていい」と持ち掛けられた1on1であっさり負けるが帰らず、結局、20連敗と完膚なきまでに叩きのめされたことが負けず嫌いな性格に火を点け、入部を決意させる。そして、僅か1年でエースとなるまでの選手に成長した。エンディングの素直の発言から30代になった現在も素直、未来と交流があり、未来からは「おじさん」と呼ばれている。誕生日は10月20日。
- アキ
- 声 - 鈴木崚汰[12]
- バスケ部のエースであった真田秋也が早瀬光の暴行によって入院し、退部を余儀なくされた時に生み出された秋也のレプリカ。退院してからもオリジナルの秋也は自室にこもっているため、代理で登校しているのも、文芸部に入部したのも彼である。ナオと親しくなるうちに、自身の正体を明かす。秋也を退部へと追い込んだ光への「復讐」を目的に生み出されたが、アキ自身は暴力による解決を望まず、「スポーツマンらしい真っ当な手段での復讐」としてバスケ勝負による決着を希望。ナオの頼みで律子が撮影するスマホのビデオ通話越しに素直と秋也が見守る中、勝利して光への「復讐」を果たす。エンディングではナオと同じく秋也の元を離れ、森夫妻の養子として戸籍を取得しており、1人の「人間」として生活している。
- 広中 律子(ひろなか りつこ)
- 声 - 高田憂希[13]
- 文芸部に所属している、素直(とナオ)の後輩の女子高校生[5]。素直たちとは小学生のころからの付き合いで、素直とナオが彼女を呼ぶ時の「りっちゃん」は素直が名付けた。中学に入ってから引っ越したため疎遠になっていたが、高校で再会して友人に戻る。素直とナオが別人であると小学校のころから気づいており、それぞれと接する時は「素直ちゃん」と「ナオちゃん」で呼び分けていた(ただし、律子が自分たちの違いに気づき、これまで「ナオちゃん」呼びだった自分を「素直ちゃん」と呼び分けて区別しているという事実を知った素直は更に疎外感を感じ、結果的に彼女を追い詰める一因にもなっている)。ナオが自身の正体を明かした際もあっさり受け入れて、「素直先輩」「ナオ先輩」と呼んでこれまで通りの友人関係を続けている。自作小説を書いており、素直たちを素にした存在を「デュアル」と名付け、小説のネタとして使っている。
- 佐藤 梢(さとう こずえ)
- 声 - 日高里菜[14]
- 素直たちのクラスの委員長で剣道部所属。委員長らしくクラスの中心的存在であるが、群れることを嫌っており、クラスの女子グループに入っても長続きせずに揉めて抜けているほか、誰かと談笑していても気づいた時には1人でいるなど、独特の距離感を持っている。孤立しがちな素直を気にかけているが、それと同時に素直とナオでそれぞれ教室にいる時に様子が違うことに違和感を抱いており、10月の文化祭準備中にはクラスメイトの「愛川さん」が「誰か」と入れ替わっていると気づいていた。修学旅行で素直と秋也からレプリカの秘密を打ち明けられた際に自分にも中学のころにレプリカがいたことを明らかにする。ただし、いじめを止めさせるため学校に行ってもらって以降彼女のレプリカは行方不明となっており、今では呼び出せない。なお、梢のレプリカによっていじめは無くなったが、今度は残されたオリジナルの梢が敬遠されるようになってしまい、現在まで続くクラスの中心にいるようで孤立している理由の1つとなっている。
- 吉井 春華(よしい はるか)
- 声 - 仲村宗悟[14]
- 素直たちのクラスの男子生徒。クラスのムードメーカー的存在。騒ぎすぎて梢からよく怒られているが、コミュニケーション力が高く、もう1人の自分に任せて不登校気味だった秋也や素直にも親しく接してくれる。エンディングでは素直と交際の末結婚し、息子の未来が生まれているが、素直の帰省には同行しておらず、ペーパードライバーである素直を案じて車の運転は避けて新幹線で静岡に帰るよう伝えている様子が未来から語られている。
- 森 涼未(もり すずみ)
- 声 - 名塚佳織[14]
- 9月で任期を終えた前生徒会長。本名は涼未だが、事故によって植物状態であるため作中ではほとんど登場せず、森すずみが登場するシーンは全て「ドッペルちゃん」のリョウが演じていたため、両者を区別するため平仮名で表記されている。生徒からは「もりりん」と呼ばれ慕われていた校内の有名人だが、素直が彼女に無関心だったため記憶に残っておらず、ナオもリョウと出会うまで望月とともに生徒会の活動で見たことがある程度の認識しかなかった(後に故人となるが、上記の通り生徒会と文芸部が接点を持った時点でオリジナルの涼未は植物状態であったため、ナオが生前の涼未と顔を合わせるシーンは存在しない)。安倍川花火大会(作中では7月24日)で望月隼から告白された後の帰り道、人混みでぶつかってしまい階段から転落。その時点では頭痛を感じる程度で、帰宅してから今日の出来事に対する自身の気持ちを伝えるためリョウと隼への手紙を書いた直後に意識を失い、植物状態のまま眠っている。以降、涼未の母親の頼みで学校にはもう1人の自分である「リョウ」が行っていた。文化祭最終日の10月31日、リョウの閉会の挨拶の最中に息を引き取った。
- リョウ
- 声 - 名塚佳織[14]
- 森涼未が5歳のころ、幼稚園の演劇発表会で演じる白雪姫でどうしてもやりたくなかった意地悪な継母の役が嫌で逃げ出した時に生まれた、涼未のドッペルちゃん(リョウ談)。オリジナルである涼未が植物状態であるため、登場人物の回想を除き、森すずみとして登場するのは彼女である。母親が涼未とリョウの2人を目撃してしまったためパニックで倒れてしまい、涼未から引き離される形で富士宮の祖父母の家に預けられる(ただし、これは当時5歳だった2人の記憶が曖昧なものであるため厳密には誤りで、やはり継母役は自分で頑張るとリョウの後を追ったところ、オリジナルとレプリカが人前に存在するとレプリカは人間の目には見えなくなるというルールにより、母親と手を繋いでいたリョウが見えなくなってしまったためである)。同居している素直とナオ、秋也とアキとは違い13年間顔を合わせることもなく、生まれた経緯から無戸籍状態だったが、中学までは現地の学校に通っていた。涼未が事故で植物状態となったため、母親の頼みで森すずみとして学校に通うようになる。文化祭の準備中に文芸部の部室に現れ、部としての活動実績が乏しい文芸部に廃部の可能性があると告げ、廃部回避の条件として文化祭で部誌100部の販売を提示する。部誌は最終的に2冊売れ残ったが、最後の2冊をリョウが隼と一緒に購入してくれたため、文芸部の廃部は免れた。涼未の代役を務める裏で自分たちのような存在がいる可能性に思い至り、レプリカに関する情報を得るため、ドッペルゲンガーの存在を示唆するビラをまくなど行動し、ナオやアキと出会った。文化祭の閉会の挨拶の最中に涼未が亡くなったため、制服を残して消滅した。4巻で素直との別れを決意したナオと「レプリカの国」という世界で再会する。アニメでは涼未がリョウと同じ髪型に合わせるよう改変されているが、原作の描写では涼未は髪が長く、リョウは髪が短い姿で描かれている。二学期に入り、大きくイメージチェンジした姿で涼未が登校した様子に驚く周囲にリョウは「うざいから髪を切った」と説明している。また、リョウは左耳にピアスをしているなど、髪型にアクセサリーと両者の外見は明確に異なる描写がある。
- 望月 隼(もちづき しゅん)
- 声 - 福山潤[14]
- 9月に任期を終えた前生徒会副会長でただ1人の演劇部員。涼未とは幼馴染で、いつか姫と王子をやる約束をしていた。演劇部の最後の思い出と、当時の約束を叶えるため彼女との共演を希望しており、それに目を付けた律子の提案で文芸部と合同での上演企画を受け入れる。安倍川花火大会の時に涼未に告白しているが、その時点での返事は貰えず、彼女も隼と別れた直後の階段転落事故の影響で目を覚まさないまま亡くなってしまったため答えは聞けずじまいだった。なお、事故の直後(意識を失う直前)に涼未がリョウに宛てて書いた手紙では告白を受けるつもりであり、次にリョウと会えた時は「彼氏」を紹介すると書かれていた。親族、教師以外で唯一涼未の通夜に参列しており、彼宛てに遺されたリョウに対するものとほぼ同じ内容の手紙を形見として涼未の父から受け取っている。その際、富士宮に住む両親(涼未の祖父母)とその住所も紹介してもらい、生前の涼未が紹介したかったリョウを知るため富士宮に向かい、富士宮滞在中に2人だけの修学旅行中だったナオとアキに出会う。
- 早瀬 光(はやせ こう)
- 声 - 内山昂輝[15]
- 上級生でバスケ部の元エース。傲慢なエゴイストで皆から嫌われている。1年前に素直をバスケ部のマネージャーに誘ったが、きっぱり断られた(素直の項にもある通り、初期の構想では素直と光が交際している設定だったが、この設定は没となっている)。新たなエースになりつつあった秋也を妬み、彼の足を折ったと噂されている。アニメ版では光が階段から落としたことになっているが、原作では彼以外に暴行に加担した者が3人おり、3人がかりで秋也を取り押さえ、抵抗できない秋也に光らが暴行を加える、更に悪質な描写になっている。この暴行により、退部と入院を余儀なくされた秋也の「復讐」としてアキが挑んだ1on1に敗れた後、アキを駅のホームから突き落とそうとしたがナオが落ちて、復活した彼女に脅されて逃げる。後に事件が露見して退学処分に追い込まれる。最終的に秋也への嫉妬心で全てを失ったが、実際は誰よりも秋也を評価しており、バスケ未経験ながら1on1で20連敗しても折れない負けん気の強さや、見て覚えたものをすぐに実践する努力や、その再現力の高さを絶賛していた。
- 森 豊(もり ゆたか)
- 声- 三瓶雄樹
- 涼未の父方の祖父で、富士宮に住むリョウの育ての親。口数が少なく、気難しそうな外見だが、枕投げがしたいというナオのために座布団を提供するなど外見に反してノリがいい。
- 森 多恵子(もり たえこ)
- 声- 坂本千夏
- 涼未の父方の祖母で、富士宮に住むリョウの育ての親。息子が連れてきたリョウを実の子のようにかわいがり、リョウも自分の本当の両親として慕っていた。息子の説明からレプリカの存在と原理(オリジナルとレプリカ以外の人間がいるところではレプリカは人に見えず、事実上同じ空間に存在できないなど)を大筋で理解しており、ナオとアキに自分たちの家で暮らすよう勧める。ナオとアキが彼女から一緒に暮らす提案を受けた直後に素直と秋也に呼び出されたためその場の回答はしなかったが、エンディングでは戸籍を得たナオとアキを養子として迎え入れている。
- 吉井 未来(よしい みらい)
- エンディングに登場する素直と春華の息子で、エンディングは彼の視点で描かれた静岡帰省と、母親である素直との会話を通して秋也の現在といった登場人物の後日談が語られている。素直の実家で飼われている愛犬のビクと散歩に向かう途中でレプリカの秘密を知る少女と出会うが、その少女は双子で「すずみ」と「リョウ」を名乗っている。
レプリカ
この物語の核となる存在で、ナオの正体。7歳の愛川素直が広中律子と喧嘩した後、律子に謝りたくて助けを求めた時に出現した。レプリカには以下のルール、および判明している事実がある。
- 「レプリカ」とは素直が自身とナオを区別するため便宜上名付けたものであり、涼未がリョウを「ドッペルちゃん」と呼んでいたように、この世界に於けるナオたちを定義する公式な名称は厳密には存在しない。ただし、4巻で素直との別れを決意したナオがリョウと再会した世界は「レプリカの国」と紹介されている。
- レプリカの召喚は素直独自の特殊能力ではなく、この世界には彼女以外にもレプリカを生み出せる(生み出せた)人物が複数人存在しており、生み出したもう1人の自分に対して「ドッペルちゃん」など各ペア独自の呼び名が存在する。
- 本体(本項では「オリジナル」で統一)とレプリカは生物学的にはほぼ同じである(人間と同じ生活をしている以上、睡眠、食事、排泄といった生理行動も必須である)が、性格や精神面は異なる別個の存在。意見が合わずにオリジナルと喧嘩になる場合もあれば、別の人間であるため互いの思考も分からない。また、読書好きなナオや絵画が得意なリョウのように、趣味や特技がオリジナルと全く違う場合もあれば、秋也のバスケの実力がアキにも受け継がれている場合もある。
- オリジナルが別れを告げるとレプリカは消える。オリジナルが望めば再び現れるが、消えていた間の記憶は無い。
- レプリカの記憶や経験はオリジナルには受け継がれない。レプリカの方は呼び出されるたびにオリジナルの記憶を受け継ぐが、オリジナルに興味がないなどの理由で、記憶から消えていた人物や経験はレプリカに受け継がれない。
- 外見が瓜二つのレプリカだが、頻繁にナオを消す素直と違って秋也も涼未もレプリカを自分の意思では消さなかったため、数ヶ月間部屋にこもって食事はコンビニ飯のみという不健康な生活で太ってしまった秋也(アキ談)や、涼未とは髪型自体が違うリョウのように、オリジナルやレプリカの外見に変化があってもオリジナルに消されて再度呼び出されない限りはそれぞれの体型や髪型の変化は受け継がれない(アキは生まれてから一度も秋也に消されたことがなかったが、修学旅行先の京都に呼び出されるため一旦消された後は、髪を切った秋也と同じ髪型になって召喚されている)。
- レプリカは召喚時のオリジナルと同じ姿形をしており、同じ服を着ている。レプリカが消えると着ていた服も消えるが、召喚後に別の服に着替えていた場合は服だけ残る。また、レプリカが不慮の事故に遭うと、衝突の瞬間に姿が消える(代理登校中の事故で、レプリカが制服など別の服に着替えていた場合、損傷した衣類だけ現場に残る)が、オリジナルが無事であれば無傷の状態で目の前に呼び出せる。
- レプリカを生み出す条件は、友達に謝りたい(素直)、先輩に復讐したい(秋也)、この役をやりたくない(涼未)、いじめを止めたい(梢)、といった願望に対して踏み込めないオリジナルの「逃げの感情と理想とする自分の姿」であり、レプリカとはある意味自分の弱さの象徴である。その一方、自分の意思を強く持っており、もう1人の自分を必要としない隼はレプリカを生み出せないと語っている。
- 事故に遭っても死なない、ある意味不死身の存在であるレプリカだが、決して痛みを感じない訳ではなく、秋也のケガの後遺症や、素直の体調不良はアキやナオにも受け継がれている。
- 電車に跳ねられても無傷であったナオとは逆に、事故で植物状態だった涼未が亡くなった瞬間にリョウも消滅したように、ドッペルちゃん(リョウの呼称)がいくら元気であっても、オリジナルの死には逆らえない。
- 役目を終えたレプリカは「レプリカの国」と呼ばれる空間で余生を過ごす。ナオによるとレプリカの国は同年代の高校生が集まる寮のような場所で、パジャマパーティ(お泊り会)や勉強会といったありふれた寮生活を送っている。ナオは梢のレプリカを探していたが、作中で明確に存在が描写されているのはナオとリョウだけで、他のレプリカの名前は登場しない。レプリカという出自であるが故に「自身のオリジナルに関する話や互いの過去や境遇を詮索しない」という不文律が存在しており、元から顔見知りだったナオとリョウは特例中の特例である。
- ナオは校庭に現れた糸を辿って元の世界へと戻ったが、戻るべきオリジナルが故人であるリョウのように、未練を持っていても誰もが戻れる訳ではない。
- 基本的に自室など閉じられた空間で召喚されるレプリカだが、修学旅行で素直と秋也の秘密を知った元レプリカ持ちである梢が提唱した「レプリカは人前で現れることができるのか、そしてオリジナルとレプリカが自分たち以外の人間が存在する空間でも他人の目に見えるのか」という疑問の検証のため、素直と秋也が京都の観光地のど真ん中で富士宮で2人だけの修学旅行中だったナオとアキを呼び出した結果、レプリカ同士を除くと、オリジナル以外の人間にレプリカの姿は見えないことが判明した(ナオとアキはオリジナル含めその場にいる全員の姿が見えているが、素直にナオは見えるがアキは見えず、秋也にアキは見えるがナオは見えない。当然、梢にはナオもアキも見えず、素直とナオが会話をしていてもアキには会話の内容まで聞き取れるが、梢と秋也には素直が1人で話しているようにしか見えない)。
- どの程度オリジナルから離れればレプリカが見えるようになるかの検証はされていないので不明である(梢は、涼未と引き離すためリョウが両親には見えない状態で父親の運転する車に乗せられた後、ある程度離れたところで突如リョウが助手席に現れたと予想している)が、オリジナルとレプリカが自分たち以外の人間がいる空間で同時に存在する(2人とも他人から認識される)ことは事実上不可能である。
既刊一覧
小説
- 榛名丼(著)・raemz(イラスト) 『レプリカだって、恋をする。』 KADOKAWA〈電撃文庫〉、全6巻
- 『レプリカだって、恋をする。』、2023年2月10日発売[16]、ISBN 978-4-04-914873-2
- 『レプリカだって、恋をする。2』、2023年7月7日発売[17]、ISBN 978-4-04-915008-7
- 『レプリカだって、恋をする。3』、2023年12月8日発売[18]、ISBN 978-4-04-915343-9
- 『レプリカだって、恋をする。4』、2024年7月10日発売[19]、ISBN 978-4-04-915694-2
- 『レプリカだって、恋をする。5 Side:Original』、2025年8月8日発売[20]、ISBN 978-4-04-915908-0
- 『レプリカだって、恋をする。6 Through Their Eyes』、2026年4月10日発売[21]、ISBN 978-4-04-916806-8
漫画
- 花田ももせ(漫画)・榛名丼(原作)・raemz(キャラクターデザイン) 『レプリカだって、恋をする。』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊6巻(2026年5月27日現在)
- 2023年11月27日発売[22][23]、ISBN 978-4-04-915377-4
- 2024年6月26日発売[24]、ISBN 978-4-04-915809-0
- 2024年12月27日発売[25]、ISBN 978-4-04-916181-6
- 2025年8月8日発売[26]、ISBN 978-4-04-916641-5
- 2026年4月27日発売[27]、ISBN 978-4-04-952188-7
- 2026年5月27日発売[28]、ISBN 978-4-04-952228-0
テレビアニメ
2026年4月から6月までAT-Xほかにて放送された[13]。
評価
Anime FeministのCy Catwellは本作を「タイムリー」な作品だと評した[29]。
スタッフ
- 原作 - 榛名丼[10]
- キャラクター原案 - raemz[10]
- 監督 - 木村隆一[10]
- シリーズ構成 - 篠塚智子[10]
- キャラクターデザイン - 安彦英二[10]
- プロップデザイン - 久保川絵梨子
- 美術監督 - 川崎美和[13]
- 美術デザイン - 藤瀬智康[13]
- 色彩設計 - 土居真紀子[13]
- プロップデザイン - 久保川絵梨子[13]
- 撮影監督 - 頓所信二[13]
- 編集 - 小野寺絵美[13]
- 音響監督 - 木村隆一[13]
- 音響効果 - 徳永義明
- 音響制作 - Ai Addiction
- 音楽 - はらかなこ[13]
- 音楽制作 - KADOKAWA[13]
- 音楽プロデューサー - 竹山沙織
- プロデューサー - 伊藤沙保、西前朱加、押谷昭宏
- アニメーションプロデューサー - 大髙健生、和田翔太
- アニメーション制作 - Voil[10]
主題歌
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | シナリオ | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | レプリカは、夢を見ない。 | 篠塚智子 | 木村隆一 | 石川健朝 | 安彦英二 | - | 2026年 4月7日 |
| 第2話 | レプリカは、サボる。 | 高柳滋仁 | 嵯峨敏 |
| 黒澤浩美 | 4月14日 | |
| 第3話 | レプリカは、惑う。 | イムガヒ | 鳥羽聡 |
|
| 4月21日 | |
| 第4話 | レプリカは、泣いている。 | 森江美咲 | カトキハジメ | 矢野孝典 |
| サトウミチオ | 4月28日 |
| 第5話 | レプリカは、夢を見る。 | 篠塚智子 | 木村隆一 | 関谷真実子 |
| 山本雄貴 | 5月5日 |
| 第6話 | レプリカは、揺れる。 | 森江美咲 | 高柳滋仁 | 嵯峨敏 |
| 黒澤浩美 | 5月12日 |
| 第7話 | レプリカは、探す。 | 篠塚智子 | 大槻敦史 | 石川健朝 |
| 久保川絵梨子 | 5月19日 |
| 第8話 | レプリカは、歪む。 | 森江美咲 | 佐々木憲世 | 鳥羽聡 |
| 黒澤浩美 | 5月26日 |
| 第9話 | レプリカは、失う。 | 篠塚智子 | 木村隆一 | 飯田悠一郎 |
| - | 6月2日 |
| 第10話 | レプリカは、転がる。 | 森江美咲 | 加瀬充子 | 白石道太 |
| 久保川絵梨子 | 6月9日 |
| 第11話 | レプリカは、旅に出る。 | 篠塚智子 | 大槻敦史 | 矢野孝典 |
| 山本雄貴 | 6月16日 |
| 第12話 | レプリカは、投げる。 | 森江美咲 | 宮地昌幸 |
|
| サトウミチオ | 6月23日 |
| 第13話 | そして、レプリカは。 | 篠塚智子 | 木村隆一 |
| - | 6月30日 | |
放送局
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [31] | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月7日 - 6月30日 | 火曜 23:30 - 水曜 0:00 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送[32] / リピート放送あり |
| 2026年4月8日 - 7月1日 | 水曜 0:30 - 1:00(火曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
| KBS京都 | 京都府 | 製作参加 | ||
| サンテレビ | 兵庫県 | |||
| BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
| 水曜 0:45 - 1:15(火曜深夜) | 静岡朝日テレビ | 静岡県 | 作品の舞台地 | |
| 水曜 2:05 - 2:35(火曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 |
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月8日 | 水曜 0:00(火曜深夜) 更新 | ABEMA | 見放題最速配信 |
| 2026年4月13日 | 月曜 0:00(日曜深夜) 以降順次更新 | 見放題配信 | |
| 都度課金配信 |
BD
| 巻 | 発売日[33] | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2026年7月24日 | 第1話 - 第5話 | ZMXZ-18991 |
| 2 | 2026年8月26日 | 第6話 - 第9話 | ZMXZ-18992 |
| 3 | 2026年9月25日 | 第10話 - 第13話 | ZMXZ-18993 |
WEBラジオ
2026年4月20日より音泉にて『「レプリカだって、恋をする。」文芸部の一頁』の配信を行っている。パーソナリティはナオ/愛川素直役の諸星すみれ。月1回不定期配信[34]。
脚注
- 1 2 3 『このライトノベルがすごい!2026』宝島社、2025年12月11日第1刷発行、137頁
- ↑ “【公式】『レプリカだって、恋をする。』(@REPLICO_dengeki)さん”. X. X corp.. 2025年3月2日閲覧。
- ↑ 「第29回電撃大賞の結果発表 小説部門は「大賞」に1作品を含む6作品が受賞」『ラノベニュースオンライン』Days、2022年10月8日。2025年2月18日閲覧。
- ↑ 「第29回電撃小説大賞受賞作3作品が同時発売 豪華声優陣によるスペシャルPVも公開」『ラノベニュースオンライン』Days、2023年2月15日。2025年2月18日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 榛名丼(インタビュー)「独占インタビュー「ラノベの素」 榛名丼先生『レプリカだって、恋をする。』」『ラノベニュースオンライン』、Days、2023年2月10日。2026年10月8日閲覧。
- ↑ 『『レプリカだって、恋をする。』が第11回静岡書店大賞《映像化したい文庫部門》にて第1位を受賞』Days、2023年12月9日。2025年2月18日閲覧。
- ↑ 「『レプリカだって、恋をする。』のコミカライズ連載が電撃マオウ6月号より開始」『ラノベニュースオンライン』Days、2023年4月26日。2025年2月18日閲覧。
- ↑ 「CONTENTS」『電撃マオウ』2026年11月号、KADOKAWA、2026年9月26日。目次より。
- ↑ “「電撃マオウ 2026年11月号」 [電撃マオウ]”. KADOKAWA. 2026年10月8日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 「「レプリカだって、恋をする。」2026年放送開始 ナオ / 愛川素直役は諸星すみれ」『コミックナタリー』ナターシャ、2025年8月7日。2025年8月7日閲覧。
- ↑ 「アニメ「レプリカだって、恋をする。」真田秋也役は鈴木崚汰、ナオの恋心描くPVも」『コミックナタリー』ナターシャ、2025年11月12日。2025年11月12日閲覧。
- ↑ 「アニメ「レプリカだって、恋をする。」真田秋也役は鈴木崚汰、ナオの恋心描くPVも」『コミックナタリー』ナターシャ、2025年11月12日。2025年11月12日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 「『レプリカだって、恋をする。』4月7日放送決定、メインビジュアル第2弾&メインPV第2弾解禁! 追加声優に高田憂希さん・名塚佳織さんら5名発表! OPテーマはシャイトープ「リフレイン」、EDテーマはasmi「あわ」に決定」『アニメイトタイムズ』アニメイト、2026年2月26日。2026年2月26日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “レプリカだって、恋をする。|アニメ声優・キャラクター・登場人物・2026春アニメ最新情報一覧”. アニメイトタイムズ. アニメイト. 2026年10月8日閲覧。
- ↑ @REPLICO_dengeki「出演」2026年4月21日。X(旧Twitter)より2026年4月22日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。2」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。3」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。4」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。5 Side:Original」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2025年8月8日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。6 Through Their Eyes」榛名丼 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2026年4月10日閲覧。
- ↑ 「自分の人生などない、模造品として生きる少女の物語「レプリカだって、恋をする。」」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年11月27日。2026年2月26日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。1」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。2」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。3」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2025年2月18日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。4」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2025年8月8日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。5」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2026年4月27日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。6」花田ももせ [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2026年5月27日閲覧。
- ↑ Cy Catwell (2026年4月10日). “Even a Replica Can Fall in Love – Episode 1” (英語). Anime Feminist. 2026年5月20日閲覧。
- 1 2 “On Air”. TVアニメ「レプリカだって、恋をする。」公式サイト. 2026年3月20日閲覧。
- ↑ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ↑ “週間番組表(2026/04/06~2026/04/12)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2026年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月21日閲覧。
- ↑ “Blu-ray”. TVアニメ「レプリカだって、恋をする。」公式サイト. 2026年4月8日閲覧。
- ↑ “「レプリカだって、恋をする。」文芸部の一頁”. 音泉. タブリエ・コミュニケーションズ. 2026年9月7日閲覧。