数を持たない言語でも、一般に人称代名詞は数の区別をすることが知られている。特に一人称代名詞は、少なくとも単数と複数の区別がある。日本語も数を持たないが、「私」と「私たち」は厳密に区別する。
言語によっては、一人称代名詞の複数や双数で、聞き手を含むか否かを区別することがある。聞き手を含むものを包括形(英: inclusive)、含まないものを除外形(英: exclusive)と呼ぶ。ベトナム語では、chúng taが包括形、chúng tôiが除外形である。トク・ピシンでは、yumiが包括形、mipelaが除外形である。
完全に二分されず、一方が曖昧な場合もある。例えば普通話では、「我们(我們)」は包括・除外どちらも指すが、「咱们(咱們)」は包括のみである。
インド・ヨーロッパ語族やアフロ・アジア語族などの諸言語は、動詞は人称により変化する。
日本語は文法的にはっきりと名詞と区別される代名詞を持たない上、包括形と除外形の区別も無い点では、特異である。
中国語のうち、普通話では一人称単数代名詞が「我」、複数が「我們(我们)」であるが、他の言語(方言)や文語では種々の代名詞がある。
「等」をつけて複数とした。
これらの言葉は古風であり、一般には使わない。
英語を始めとして、ヨーロッパ諸言語では、文法的にはっきりと名詞と区別される代名詞が存在する言語が多い。このため、一人称代名詞が1種類しかない言語も多い。英語のI(主格)はその例である。ただし、主格・所有格・目的格といった具合に活用変化する言語もかなり多い。また、単数代名詞と複数代名詞とで変形する言語も存在する。
ただし、高位の人物の一人称(とその人物に対する二人称)が複数形となる尊厳の複数(royal we)と呼ばれる現象がある。例えば英語のwe、フランス語のnousは本来、一人称複数であるが、君主の一人称単数代名詞としても用いられる。
類似した現象としてeditorial weと呼ばれるものがあり、これは新聞の社説などで執筆者がたとえ一人であっても複数形を用いることを表す。これは全体的な視点を表すために過剰に個人を表現するのを避けるためであるとされる。さらに学術論文などで執筆者が一人のときも複数形を用いることもあり、このときの複数形は執筆者と読者を表すのだと説明されることがある。
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