上野山勝也

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上野山 勝也(うえのやま かつや、1982年 - )は、日本の起業家、経営者。PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)創業者および代表取締役。

機械学習および自然言語処理の研究者でもあり、工学博士号を取得している。

経歴

  • 1982年 誕生
  • 東京大学大学院工学系研究科修了
  • 2007年 ボストン コンサルティング グループ入社
  • 2011年 GREE International,Inc.(米国)参画
  • 東京大学復学、松尾豊研究室にて機械学習を研究
  • 工学博士号(機械学習)取得
  • 2012年 PKSHA Technology創業
  • 2017年 東証マザーズに上場
  • 2020年 世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズに選出

創業期

PKSHAテクノロジーの設立は、上野山の学生時代のシリコンバレー訪問にまで遡る。この経験が後の起業の原点となった[1]。

上野山は東京大学大学院工学系研究科修了後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。コンサルタントとしてデジタル業界を中心に活動する中で、ソフトウェア技術の重要性を認識。より専門的な技術知識の習得を目指し、東京大学に復学。松尾豊研究室において機械学習を研究し、工学博士号を取得した。

設立と初期成長

2012年、深層学習(ディープラーニング)技術のブレークスルーを契機として、松尾研究室のメンバーと共にPKSHAテクノロジーを設立。「人とソフトウェアの共進化」をビジョンに掲げ、アルゴリズムサプライヤーとしての事業を開始した。

創業期における同社の特徴として以下が挙げられる。

  • アカデミックな専門性を活かした研究開発型ビジネスモデル
  • 創業時からの黒字経営の実現
  • LINE、リクルートなど大手企業との取引関係構築
  • 多領域でのソリューション展開(自然言語処理、画像認識、機械学習など)
  • 学習進化型アルゴリズムという独自のビジネスモデル確立

成長と上場

2017年9月、設立から約5年で東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)への上場を果たす。この急成長について上野山は、「崖から身を投げるような決死の覚悟とはちょっと違う」と述べており、市場ニーズとデジタル技術への情熱が自然な形で結実した結果だったとしている[2]。

PKSHA Technology

PKSHA Technology株式会社[3](パークシャテクノロジー)は、日本の人工知能(AI)技術を活用したソフトウェア開発企業。2012年10月に設立され、2017年9月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場。

代表取締役社長は上野山。本社は東京都文京区に所在。

概要

機械学習・深層学習技術を用いたアルゴリズムソリューションを開発・提供する、いわゆる"アルゴリズムサプライヤー"。主に自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムを自社開発し、顧客企業にライセンス提供している[4]。

沿革

[5]

  • 2012年10月 - 東京大学松尾研究室出身者によって設立
  • 2017年9月 - 東京証券取引所マザーズ市場に上場(証券コード:3993)
  • 2022年4月 - 東京証券取引所の市場再編に伴い、グロース市場に移行

事業内容(アルゴリズムソリューション)

[6]

  • カスタマーサクセス領域(コールセンター自動対応など)
  • エンプロイーサクセス領域(社内対応窓口、組織連携支援)
  • 画像・映像認識エンジン
  • 自然言語処理技術を用いた汎用型対話エンジン

投資・経営支援事業

PKSHAテクノロジーは、子会社であるPKSHA Capitalを通じて、AI・知能化関連技術を有する未公開企業への投資事業も展開している。同社は特にAI・知能化関連技術を有する未公開企業を投資対象としており、スパークス・AI&テクノロジーズ・インベストメント株式会社と共同で運営する「PKSHA SPARXアルゴリズム1号」を通じて投資活動を行っている[7]。

投資実績の一例として、2019年10月には株式会社M&A総合研究所への3億円の出資が挙げられる。M&A総合研究所は、AIによるマッチングテクノロジーを活用したM&A仲介事業を展開する企業で、この出資を通じて両社は戦略的提携関係を構築。M&A分野におけるAI技術の活用を推進している。[8]

PKSHA SPARXアルゴリズム1号は、日本およびアジアのAI関連技術を持つ未公開企業を主な投資対象とし、単なる資金提供にとどまらず、投資先企業への経営支援も積極的に実施している。この投資事業を通じて、PKSHAテクノロジーは自社のアルゴリズム技術を活かしながら、AI技術の社会実装を幅広く支援している。

主要取引先

  • トヨタ自動車
  • NTTドコモ
  • LINE
  • リクルートホールディングス など

特徴

  • 創業以来黒字経営を継続
  • 導入企業累計約4330社(2024年時点)
  • アカデミック領域で高い専門性を有するメンバーが在籍
  • ソフトウェア自体が知識・経験を学習し、使用するほど精度が向上する特性を持つ製品の開発

企業理念[9]

「未来のソフトウエアを形にする」をビジョンとし、「人とソフトウエアの共進化」を目指す。

近年の活動

  • 対話型AIアシスタントの導入実績が累計約4330社に到達
  • 内閣官房デジタル市場競争会議構成員として活動
  • 内閣官房デジタル行財政改革会議構成員
  • デジタル庁参与として公務に従事
  • 生成系AI時代における個性重視のAIサービス開発を提唱
  • カスタマーサクセス領域やエンプロイーサクセス領域での事業展開
  • 社会におけるAI/ソフトウェアのあり方の検討・提言

出典

  1. ↑ “『東大発人工知能ベンチャーPKSHA Technology』代表取締役 上野山勝也さんのリクルート考 | 株式会社リクルート”. (c) Recruit Co., Ltd. (2024年10月31日). 2025年2月3日閲覧。
  2. ↑ “トップインタビュー(株式会社PKSHA Technology 代表取締役 上野山 勝也)理系ナビ2018春号|理系ナビ就活ガイド”. rikeinavi.com. 2025年2月3日閲覧。
  3. ↑ “PKSHA Technology Inc.”. www.pkshatech.com. 2025年2月3日閲覧。
  4. ↑ “会社概要 | Company | PKSHA Technology Inc.”. www.pkshatech.com. 2025年2月3日閲覧。
  5. ↑ “沿革 | Company | PKSHA Technology Inc.”. www.pkshatech.com. 2025年2月3日閲覧。
  6. ↑ “Business | PKSHA Technology Inc.”. www.pkshatech.com. 2025年2月3日閲覧。
  7. ↑ “PKSHA SPARXアルゴリズム1号 ファンド設立完了のお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年2月8日). 2025年2月3日閲覧。
  8. ↑ “独自のマッチングテクノロジーを活用したM&A企業、株式会社M&A総合研究所が3億円を調達。アルゴリズム開発と人員強化へ投資”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年10月7日). 2025年2月3日閲覧。
  9. ↑ “Mission/Vision/Value | Company | PKSHA Technology Inc.”. www.pkshatech.com. 2025年2月3日閲覧。

外部リンク