分子篩(ぶんしふるい、英: molecular sieve)とは、対象とする各物質の分子の大きさ(分子量)に応じてそれら物質を分離する性質を持った物質の総称である。1932年にマクベイン (J. W. McBain) が命名した。

またその効果を分子篩効果と呼ぶが、実際には吸着など他の効果と組み合わせて利用されることも多い。状態としては固体、ゲル、高分子の溶液がある。物質の分離(単離)と分析に応用される。

分子篩効果

分子篩効果は、分子径と穴の大きさによって決まり、例えば単原子分子のヘリウムは二原子分子の水素よりも重いが、透過量はより多い[1]。窒素とヘリウムでは100倍近くにもなる[2]。

分子篩効果の応用

応用は次のように分類される。

モレキュラーシーブ(molecular sieve, molecular は分子、sieve は篩のこと)という商品名の物質があるが、これは合成ゼオライトの一種で、分子篩効果を生じる微小な孔もあるが、実用的には極性の高い物質を吸着させて除去し(たとえば化学反応のために有機溶媒から水などを除去する)、あるいは触媒として用いることも多い。

脚注

  1. ↑ 吉岡朋久「多孔性無機膜における気体透過の分子シミュレーション」『膜』第30巻第1号、29-37頁。
  2. ↑ 久野博「ガスケット締結体における気体分子のリークの種類、及びリーク量の模型理論(1)」『配管技術』第54巻第9号、2012年、28-34頁。

外部リンク

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