口前葉(こうぜんよう、英語: prostomium)[1][2]とは、環形動物など、体節制をもつ動物[要出典]において、口より前にある体節的な構造である[3][1]。口前節[1]、前口葉[4]、頭葉[要出典]と呼ばれることもあり、一般に眼や脳を有し、頭部もしくはその一部となっている[1]。

環形動物は体節制をもつ動物で、体が数多くの同形な体節に分かれている。ただし頭部はやや特殊な構造で、囲口節(いこうせつ、peristomium)という口を含む、普通は付属肢を持たない体節があり、それよりも前にあるのが口前葉である。口前葉はトロコフォア幼生の上体部に由来し、不完全な体節のような形であり、通常は体節を数える場合には、これを含めない。
環形動物と同様に体節制をもつ前口動物で、節足動物などを含んだ汎節足動物は口前葉に似た部分を先頭にもつ。これは先節(ocular somite)と呼ばれている[1][3][6][7]。21世紀以前では、これは当時において主流だった環形動物と汎節足動物の類縁関係(体節動物説、詳細は汎節足動物#変動の経緯を参照)を踏まえて、口前葉に相同な部分と考えられ、統一の名称(acron)で呼ばれる経緯もあった[3]。しかし両者は遠縁な別系統だと判明した21世紀以降では、一般に別器官として区別されるようになっている[3][6][7]。また、環形動物の口前葉とは異なり、汎節足動物の先節は眼・脳・付属肢だけでなく、口も兼ね備え、一般に真の体節として認められる[3][7][8]。
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