吉良大弥

ウィキペディアから、無料の百科事典
吉良 大弥
基本情報
本名 吉良 大弥
通称 キラキラ・ダイヤモンド[1]
階級 ライトフライ級
身長 163cm
リーチ 156cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (2003-05-30) 2003年5月30日(23歳)
出身地 大阪府門真市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 5
勝ち 5
KO勝ち 4
敗け 0
引き分け 0
無効試合 0
テンプレートを表示
獲得メダル
日本の旗 日本
男子 ボクシング
アジアジュニア選手権
金2019  フジャイラ男子50キロ級

吉良 大弥(きら だいや、2003年5月30日 - )は、日本のプロボクサー。大阪府門真市出身。東京農業大学中退。現WBA世界ライトフライ級レギュラー王者。志成ボクシングジム所属[2]。

来歴

幼少期

父親がキックボクシングジムを経営しており4歳からキックボクシングを始め、小学生になってから柔道とボクシングを始めた。2人の姉達[3]と切磋琢磨しながら練習に励み格闘技の大会に出場した[4]。

アマチュア時代

ボクシングでは、2015年全国U-15ジュニアボクシング大会の32・5kg級決勝で坂間叶夢を破り優勝[5]。中学1年になるとボクシングに専念した。

2019年、ボクシングの名門王寺工業高校に入学。高校1年時のインターハイと国体ではどちらも高見亨介に判定負けを喫し優勝を逃した[6]。10月にアラブ首長国連邦で開催されたASBC主催のアジアジュニア選手権50kg級で優勝し、大会最優秀選手にも選ばれた[7]。高校2年時の全国高等学校ボクシング選抜大会を優勝[8]。同年4月、ポーランドで開催されたAIBA世界ユース選手権フライ級に出場しベスト8まで勝ち進むもウズベキスタンのシャフゾッド・ムザファロフに判定負けを喫した[9]。同年8月、高校3年時のインターハイを優勝して高校2冠を果たした[10]。

2022年、東京農業大学に入学すると1部リーグ戦のレギュラーとして1年時から活躍し、フライ級の階級賞も得るなどしてチームの勝利に貢献した[11]。パリオリンピックを目指し個人戦にも出場したが、全日本選手権の決勝で牧野草子に敗退[12]。翌年の全日本選手権は階級を上げて五輪階級のフェザー級で出場したがトーナメント2回戦における韓亮昊との試合中、偶然のバッティングによる裂傷を負い1Rで試合がストップ、4-1の負傷判定負けを喫し[13]、目標であった五輪への道が閉ざされた。その後、プロへ転向するため大学を2年で中退した。

プロ時代

2024年5月7日にB級ライセンス(6回戦)でのプロテストを受け合格、同月15日に記者会見を開きプロ転向を発表した[2]。

2024年6月27日、後楽園ホールにてコムサン・カエウルエアンとプロデビュー戦ならびにスーパーフライ級6回戦を行い、初回1分58秒でKO勝ち[14]。この試合がWBAに評価され、同年8月1日に発表されたWBA世界ランキングで世界スーパーフライ級15位にランクイン。プロデビュー戦にしては異例となる世界ランキング入りとなった[15][16]。

2024年10月31日、後楽園ホールでベネズエラライトフライ級4位および1年2カ月前に当時WBA世界ミニマム級レギュラー王者だったエリック・ロサとノンタイトルで対戦した経験を持つオルランド・ピノとフライ級8回戦を行い、初回1分19秒KO勝ちを収めた[17]。

2025年5月11日、大田区総合体育館にて行われた井岡一翔対フェルナンド・マルティネス第二戦の前座でWBA世界ライトフライ級13位のジャクソン・サパタと110ポンド契約8回戦を行い、2度ダウンを奪い8回3-0(79-73、79-71、80-70)判定勝利を収めた[18]。

2025年12月31日、大田区総合体育館にて行われた井岡一翔対マイケル・オールドスゴイティの前座でWBA世界ライトフライ級7位のイバン・ガルシアとWBA世界同級挑戦者決定戦を行い、2回に右ストレートでダウンを奪い2回27秒KO勝ちを収めWBA・WBO世界同級統一王者のレネ・サンティアゴへの挑戦権を獲得した。試合はLeminoプレミアムで独占生配信された。

2026年5月2日、WBAはWBA世界ライトフライ級王者のレネ・サンティアゴと同級1位の吉良に対して指名試合を指令。交渉期間は6月2日までで、対戦同意に達しない場合は入札となる。しかし同意に至らずWBAはさらに交渉期限を30日間延長した末に同意に達した。

プロ5戦目での世界王座獲得

2026年9月2日、横浜BUNTAIで元WBAレギュラー・WBC世界ライトフライ級王者のカルロス・カニサレスとWBA世界ライトフライ級王座決定戦を行い、2回に大振り気味の左フックでダウンを奪い、7回に左フックで2度目のダウンを奪う展開となり7回38秒TKO勝ちを収め初の世界王座獲得とともに田中恒成と並ぶプロデビュー5戦目での世界王座獲得の日本男子最速タイ記録となった。当初はWBA・WBO世界ライトフライ級統一王者のレネ・サンティアゴと対戦する予定であったが、サンティアゴが肘を負傷したことにより中止となり、2026年7月28日付でサンティアゴはWBO王座を保持したままWBA休養王座に認定した[19]。しかし2ヶ月後の同年9月30日、サンティアゴが2026年内の復帰をするにも関わらずWBAが休養王座に認定した上で正規王座決定戦を行った事に反発してWBA規則を盾に法廷で争う姿勢を見せていたが、WBAは事態を重く見てサンティアゴを休養王座から正規王座に復帰させた上で統一王座に認定、吉良をレギュラー王座へと降格させた[20]。

人物・エピソード

  • 東農大時代、プロ選手とスパーリングをする機会が多く、京口紘人、比嘉大吾、井岡一翔らプロの世界王者達と手合わせしていた[21]。特に井岡は東農大ボクシング部の先輩でもあり、スパーリングを行った際に井岡本人から直接プロ転向を誘われた経緯がある[22]。
  • 名城信男、村田諒太、寺地拳四朗、西田凌佑らを育てた名伯楽であり奈良の王寺工高時代に吉良を指導した高見公明監督(現日本ボクシング連盟男子強化委員長)は「吉良はセンス抜群。これまで見てきた中でも屈指の潜在能力の持ち主」と吉良の才能を絶賛している[2]。

戦績

  • アマチュアボクシング - 52戦46勝(16RSC)6敗
  • プロボクシング - 5戦5勝(4KO)無敗
戦 日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
12024年6月27日☆1R 1:58KOコムサン・カエウルエアンタイ王国の旗 タイプロデビュー戦
22024年10月31日☆1R 1:19KOオルランド・ピノベネズエラの旗 ベネズエラ
32025年5月11日☆8R判定3-0ジャクソン・サパタベネズエラの旗 ベネズエラ
42025年12月31日☆2R 0:27KOイバン・ガルシアメキシコの旗 メキシコWBA世界ライトフライ級挑戦者決定戦
52026年9月2日☆7R 0:38TKOカルロス・カニサレスベネズエラの旗 ベネズエラWBA世界ライトフライ級王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル

アマチュア
プロ
  • WBA世界ライトフライ級王座 (防衛0=レギュラー王座認定)
  • WBA世界ライトフライ級レギュラー王座(防衛0)

受賞歴

アマチュアボクシング

  • 2019年 ASBCアジアジュニア選手権大会 最優秀選手賞[7]

脚注

  1. ↑ “【ボクシング】世界ランカー吉良大弥デビュー2戦連続1回KO勝ち「早く倒せて成長」79秒殺”. 日刊スポーツ. 2024年10月31日. 2025年1月11日閲覧.
  2. 1 2 3 “アマからまた逸材がプロ転向 万能型の吉良大弥 6.27デビュー戦に向けラスベガス合宿”. ボクシングニュース (2024年5月17日). 2025年1月11日閲覧。
  3. ↑ “ボクシングでアマ3冠の吉良大弥が6・27後楽園でプロデビュー 井岡一翔が誘った逸材”. デイリースポーツ. 2024年5月16日. 2025年1月11日閲覧.
  4. ↑ “第3回 All Japan Jr Kick 藤原敏男杯 全国大会”. NEXT☆LEVEL (2014年3月30日). 2025年1月11日閲覧。
  5. ↑ “東京でU-15ボクシングの大会/元世界王者らが注目の激闘”. 四国新聞社. 2015年9月8日. 2025年1月11日閲覧.
  6. ↑ “【インタビュー】テクニックに一番の自信!国体、世界ユースにも準備中(高見亨介)”. 日本ボクシング連盟 (2020年5月19日). 2025年1月13日閲覧。
  7. 1 2 “アジア・ジュニア選手権 吉良大弥が金、尾崎優日が銀”. BOXING NEWS (2019年10月18日). 2025年1月11日閲覧。
  8. ↑ “令和2年度 第32回全国高等学校ボクシング選抜大会 徳島特別大会” (PDF). 公益財団法人 全国高等学校体育連盟 ボクシング専門部 (2021年3月28日). 2025年1月11日閲覧。
  9. ↑ “【世界ユース選手権】堤麗斗がメダル確定!吉良はウズベキスタンに惜敗”. 日本ボクシング連盟 (2021年4月10日). 2025年1月12日閲覧。
  10. ↑ “変幻自在で吉良V、「プレシャーはあったからうれしい」…ボクシング・フライ級”. 読売新聞. 2021年8月14日. 2025年1月11日閲覧.
  11. ↑ “令和4年度 関東大学ボクシングリーグ戦結果報告|農友会ボクシング部”. 東京農業大学 (2022年7月19日). 2025年1月11日閲覧。
  12. ↑ “全日本フライ級は牧野草子がV2 世界王者・坪井智也とボックスオフで同門対決へ”. スポニチ. 2022年11月27日. 2025年1月12日閲覧.
  13. ↑ “65試合 男子Fe Rボクシングクラブ韓 亮昊○WP1R 4-1×吉良 大弥東京農業大学”. 日本ボクシング連盟 (2023年11月24日). 2025年1月11日閲覧。
  14. ↑ “【ボクシング】アマ3冠の吉良大弥、プロデビュー戦で1回KO勝ち「パウンド・フォー・パウンド1位を目指している」”. サンスポ. 2024年6月27日. 2025年1月11日閲覧.
  15. ↑ “【ボクシング】那須川天心、WBA世界バンタム級2位に浮上 寺地拳四朗はフライ級1位に”. サンスポ (2024年8月1日). 2025年4月29日閲覧。
  16. ↑ “プロデビュー戦の鮮烈KOで世界ランク入りのアマ3冠、吉良大弥が31日にプロ第2戦 相手は15勝2敗のピノ”. 東京中日スポーツ. 2024年10月9日. 2025年1月11日閲覧.
  17. ↑ 吉良大弥デビュー2戦目は1戦目を39秒上回る開始79秒でKO勝ち 強烈左ボディーに「手応えありました」 スポーツ報知 2024年10月31日
  18. ↑ 堤駿斗、アルボレダを3回TKO 吉良大弥も勝つ Boxing News(ボクシングニュース)2025年5月12日
  19. ↑ “Santiago named champion in recess; Kira and Cañizales to fight for the WBA light flyweight title”. WBA. 28 July 2026. 2026年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2026年8月2日閲覧.
  20. ↑ “Official Ratings as of September”. WBA. September 30, 2026.
  21. ↑ “井岡、京口、比嘉らとスパー積んだ吉良大弥がフライ級決勝進出 国体王者・平塚を撃破”. スポニチ. 2022年11月26日. 2025年1月12日閲覧.
  22. ↑ “ボクシング】井岡一翔が太鼓判を押すアマ3冠の吉良大弥、プロデビュー戦の前日計量をクリア”. サンスポ. 2024年6月26日. 2025年1月12日閲覧.

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル獲得者
レネ・サンティアゴ
WBA世界ライトフライ級王者
2026年9月2日 - 2026年9月30日(レギュラー王座認定)
空位
次タイトル獲得者
レネ・サンティアゴ
空位
前タイトル獲得者
エステバン・ベルムデス
WBA世界ライトフライ級レギュラー王者
2026年9月30日 - 現在
次王者
N/A