国際学士院大学
国際学士院大学(こくさいがくしいんだいがく、英称:The International Academy of Education University, I.A.E.U.)[1]は、国際学士院 (International Academy of Education) の高等教育機関であり、(2023年時点で)東京の銀座とニューヨーク州にオフィスを構えている[2]通信制大学[3]であるが、実態が不明で学位商法問題(ディプロマミル)に該当する団体として名前が挙げられている。カリフォルニア州にて大学認可証[4]を取得しているとのことであるが、入学手続きのページには「I.A.E.U. is not accredited」(国際学士院大学は認定大学ではない )[5]と記載されている。なお、州などによる大学運営の認可 (authorization) と、大学の認定 (accreditation) は異なる概念である。
国際学士院と交流のある日本文化振興会[6]によると、(2026年10月時点で)国際学士院は当会傘下の交流団体で「本部をアメリカ・ロサンゼルス市に置き1997年(平成9年)に再編スタートした」となっているが、2009年時点[7]では 「ニューヨークに本部を移し正式の財団法人の認可を得て1999年に再編スタートした」となっており、また「2006年にカリフォルニア州に米国教育法人として正式認可を受ける」と記載されている。なお、日本文化振興会の第十代会長かつ副総裁の中松義郎(ドクター中松)は国際学士院大学の総長の肩書を持っているとされている[8]。2000年12月に刊行された『日本文化振興会 創立30年史』または『日本文化振興会資料』によると、当時は日本文化振興会の国際顧問でもあるベイヤードブリックが国際学士院大学総長であった[9][10]。
組織図(2000年12月時点 『日本文化振興会 創立30年史』より)
- 世界平和文化連合
- └ 日本文化振興会
- ├ 新日本美術院
- ├ 世界婦人平和促進財団
- ├ 世界宗教法王庁
- ├ 国際学士院大学
- └ 国際芸術新聞社
- └ 日本文化振興会
「国際学士院大学は、中世のケンブリッジの学者を中心に組織された、ヨーロッパで最も古く権威のある学術団体を起源とする大学院大学である」と自称している。
既成の概念に捕らわれることなく、柔軟で幅広い価値観で、学術・研究に取り組んでゆくことを掲げ、以下を始めとした様々な学術活動を行っている。
一、世界各国の大学との姉妹協定(学術交流)
一、各国もち回りでの、テーマを決めての世界大会の開催(環境や平和等)
一、それぞれの専門分野での、人類の幸福と世界平和のための、功績顕著な個人の顕彰(世界最高功労賞)
一、すぐれた研究、技術、商品などの国際認定
一、フェロー、アカデミシャン、ドクター等、学位の認定
一、その他
学位商法問題
2007年4月2日、学位商法(ディプロマミル)問題を伝える産経新聞の記事[11]によると、早稲田大で定年退職した元教授が『実態不明の「大学」が出す博士号を取得、使用していたことが判明』し、『11年に取得した「国際学士院大学」 (International Academy of Education University) の博士号を早大の教員データベースなどに掲載』していたとある。また『国際学士院大関係者によると、同大本部は「ニューヨーク」だが、具体的な住所は不明』であり、『教育研究者が電話でニューヨーク州に確認したところ、「(同大は)存在しない」との回答』を得た上、『同大の日本事務局は「(住所も含め)答える必要はない」』とし、産経新聞の取材に応じなかった。『早大によると、元教授は「20万~30万円を払い、日本の事務局に日本語で論文を提出して学位を得た』とのことである。
「マカオ教育・青少年関連当局」のウェブサイトに置かれた資料「COLLEGES AND UNIVERSITIES NOT ACCREDITED BY CHEA」(CHEA、高等教育評価協議会の認定を受けていない大学・高等教育機関)に国際学士院大学はリストアップされている。この資料は2010年にミシガン州公務員委員会(Michigan Civil Service Commission)が作成した、職務内容書に記載された学歴要件を満たすものとして認めない大学・カレッジの一覧(一部)である。
脚注
- ↑ “国際学士院大学/The International Academy of Education University - I.A.E.U.”. 2023年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月20日閲覧。
- ↑ 公式サイトのページ下部に記載 TOKYO OFFICE: 8-8-15. Ginza, Chuo-Ku, Tokyo, JAPAN USA OFFICE: 666 Fifth Avenue, #229 New York, New York 10103 U.S.A
- ↑ “総長からのメッセージ - I.A.E.U.”. I.A.E.U. - iae-university (2021年11月1日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月23日閲覧。 “国際学士院大学では、社会人のために国際的通信制大学のシステムをいち早く導入し...”
- ↑ I.A.E.U’s Education Purpose & Ideas - I.A.E.U
- ↑ “Admissions Procedures - I.A.E.U.”. I.A.E.U. - iae-university (2021年11月1日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月23日閲覧。
- ↑ “日本文化振興会とは? - 一般社団法人日本文化振興会”. www.nihonbunka.jp. 2026年10月23日閲覧。
- ↑ “JCA日本文化振興会-交流・提携団体”. 2026年10月23日閲覧。
- ↑ “日本文化振興会とは? - 一般社団法人日本文化振興会”. www.nihonbunka.jp. 2016年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月23日閲覧。
- ↑ “受賞 山崎靖夫(催眠館ラディアンス代表 心理学博士 IOND大学教授)”. 催眠 ■催眠館ラディアンス■ 瞑想 催眠療法 前世療法 退行催眠. 2026年10月23日閲覧。
- ↑ “社会文化功労賞 受賞”. kiuchicleaning.com. 2026年10月23日閲覧。
- ↑ “聖心女子大教授がDM博士号 調査委設置 早大元教授も|学校教育|教育・福祉”. Sankei WEB. 2007年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月23日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 国際学士院大学公式サイト
- 文部科学省「国際的な大学の質保証に関する調査研究協力者会議(第3回)議事次第」
- 文部科学省「国際的な大学の質保証に関する調査研究協力者会議(第3回)議事次第」(資料3「ディプロマ(ディグリー)・ミル」問題について)