天狗連(てんぐれん)とは、アマチュアの芸人達のことをいう。素人連(しろうとれん)ともいう。趣味が嵩じて自らも舞台に上がるようになった素人衆をさす。特に、素人同士でグループを結成した場合、そのグループを指す。
「天狗連」の名称の由来は、天狗のように鼻が高くなるように自慢するさまを「鼻が高い」ということから、転じて素人の芸達者が自身の芸を自慢する様子を自ら「天狗連」と名乗るようになったという[1]。
以下は、話芸(落語・講談・浪曲など)における天狗連を中心にした解説である[2]。
本業は職人や若旦那から会社員まで様々である。客がつくと、アマチュアながら貸席などを借り切って自主興行を行うこともある。さらに熱心になると本業を辞めてプロフェッショナルな専業の芸人に転業する者もいる。天狗連出身の芸人は意外と多い。また、社会人になってから落語を演じることの楽しさに目覚める者も多く、斎藤敏一(ルネサンス創業者・会長)は大日本インキ化学市原工場勤務時に社内に落語同好会を作り「遊び亭一生」の名前で落語を演じ始めたことが、後にカルチャーセンター事業の母体を立ち上げるきっかけとなっている[3]。
演者の側から見た場合の天狗連の本質は道楽にあり、生業にしたり高額の報酬を得ることが目標ではないとされる。それを大きく逸脱すると、プロの落語家になるための通過儀礼としての前座修行を経ていないとして[4]、プロの側から激しく批判されることが多い。2024年6月「東笑亭ガーシー」を名乗って落語家に転向することをweb配信で表明したガーシー(東谷義和)に対しては、亭号の音が「東生亭世楽」と共通することもあり、世楽以外のプロの落語家からも猛反発を受けた。[5][6]
アマチュアとして活動している中にも、落語の実演が上手い者、熱意を持つ者、観客を楽しませることができる者は少なからずいる。金額の多寡にかかわらず収入が発生するため、プロの落語家団体に入会してはいないが「落語家」を職業として確定申告をしても、法制上の問題はない。
プロの落語家になることができない事情があったり、また以下のような目的を持って話芸としてはアマチュアとして演芸を続けている者も多い。その場合、通常のプロの落語家とは別の枠組みにいることを示すために、肩書きを「落語家」とは異なる類似の名称にしている場合も多い[7]。
自分たちが演じるのとは別に、人脈などを活かしてプロの落語家を招く地域寄席を主催している者も多い。
学校の落語研究会なども、天狗連の一形態とみることもできる。
演者は本名で演じる場合もあるが、落語家風の芸名をつけることが多い。全く自由な名前にするか、実際にいる落語家の芸名をもじって似た文字や音にすることもある。また、プロの落語家に指導を受けた場合は、師匠の亭号や名前の一文字などを素人弟子としてもらうことがある[8]。
また、上記とは別に、プロの落語家である金原亭世之介が、日出郎、松井悠、渡辺裕太など、有名人に落語を指導する際、彼らが落語を演じる時の芸名に亭号として「天狗連」を使用して与えている[9]。
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学生対象のものは落語研究会(サークル活動)を参照。
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