好き嫌い.com

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好き嫌い.com
URL suki-kira.com ウィキデータを編集
言語 日本語
タイプ 投票・コメント型匿名サイト
運営者 一般個人(管理人)
主要人物 小沢一仁(代理人)
収益 広告
スローガン みんなのホンネが集まる場所
営利性 営利
登録 不要
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好き嫌い.com(すききらいドットコム)は、日本のウェブサイト。対象となる著名人らについて、好き派と嫌い派に分かれて投票・コメントを行うことを目的とする匿名サイトである。

サイトの機能・特徴

対象者

好き嫌い.comは、対象となる人物について「好き」か「嫌い」かを投票し、その人物に関するコメントを行うサイトである[1]。投票・コメントの対象には、芸能人や政治家など実在の著名人・有名人、あるいはフィクションのキャラクターなどが選ばれている[2]。なお、新規の投票対象者は、ユーザーの追加申請に基づいて運営側が追加する[3]。

投票

好き嫌い.comにおける投票画面のイメージ

対象者ごとの専用ページを開くと、最初に「○○(対象者の名前)のこと、好き?嫌い?」との質問文とともに、「好き」「嫌い」の二択のボタンが表示される[2]。ユーザーは、このボタンのどちらかを選んで、投票する[2]。投票は、対象となる人物ごとに一日一回まで行うことができる[1]。

サイト全体で集計された投票結果に基づき、「好感度ランキング」「不人気ランキング」「トレンドランキング」という3つのランキングが発表される[4]。各ランキングは5位までがサイトトップに表示され、「もっと見る」をクリックすることで、99位まで閲覧することができる[4]。

コメント

「好き」「嫌い」の投票を行うと、それぞれ「好き派」「嫌い派」の立場に分かれて、その人物に関するコメントを投稿できるようになる[1]。なお、「好き」「嫌い」の投票をしていないユーザーは、コメントを投稿したり、コメント一覧を閲覧したりすることはできない[1]。

コメントは匿名で投稿することができ、コメント欄は実質的に匿名掲示板として機能する[1]。他者コメントへの返信を行うこともできる[2]。ただし、各コメントには、投稿者が「好き派」と「嫌い派」のいずれに属しているのかが表示される[2]。

また、投稿されているコメントに対しても、そのコメントの「好き」「嫌い」を投票することができる[1]。こうした投票の結果に基づき、人気のあるコメントは大きなフォントで、逆に不人気なコメントは小さなフォントで表示されるようになる[2]。このほか、各自で気に入らないコメントを非表示にする機能も備える[2]。

運営体制

サイト管理人は一般個人であり、インターネット上の誹謗中傷問題を専門とする弁護士の小沢一仁(インテグラル法律事務所)が代理人を務めている[5]。もっとも、サイト内には「好き嫌い.com運営事務局」としてメールアドレスとXアカウントが記載されているのみである[2]。

コメントに関するルールは、コメント投稿の際のポップアップで確認することができる[2]。ただし、利用規約やプライバシーポリシーといった情報は公開されていない[6]。

2026年8月31日、特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律(情報流通プラットフォーム対処法)第20条第1項に基づき、大規模特定電気通信役務提供者(大規模プラットフォーム事業者)に指定された。[7]

評価

サイト運営側による自己評価

サイト運営側は、同サイトについて、「普段なかなか共感の得られないあの芸能人の同志と語り合える!」「あの芸能人の真実の好感度がわかる!」「あのアイドルグループ内の好感度ランキングは?!」といった楽しみ方があるとしている[3]。また、キャッチフレーズとして、「みんなのホンネが集まる場所」を標榜している[1]。

大衆文化の専門家による評価

編集者の都築陵佑は、若年層を中心に人気を拡大しているサイトとして好き嫌い.comを特集し、炎上マーケティングなどによって本当の意味での人気を計ることが難しくなった現代において、個人の好き嫌いの感情をそのまま指標として提示するという趣向について、「エポックな側面もある」と評価している[1]。一方で、都築は、グラデーションのある人間の感情を「好き」「嫌い」に二極化してラベリングすることにより、ファンとアンチによる壮絶な舌戦が起きていると分析し、インターネット上での誹謗中傷やいじめは深刻な社会問題であるとしたうえで、同サイトでは「それらの問題がより先鋭化され浮き彫りになっている」と評している[1]。

ライターのYugamingは、特に検索エンジンを用いたインターネットの検索結果で、著名人の名前とともに検索上位に好き嫌い.comの投票ページが表示されることを指摘し、「検索汚染や風評被害の温床」になっていると述べた[6]。

ポップメディアKAI-YOUの編集長を務める恩田雄多は、2025年にKAI-YOUのウェブラジオ番組において好き嫌い.comを採り上げ、「もう何年か前からある種、誹謗中傷であったりとか過激な批判という部分では、わりかし知られているサイト」と紹介した[8]。

KAI-YOUのCEOである米村智水は、好き嫌い.comについての記事をKAI-YOUに掲載した際、ユーザーからの反応が非常に大きくて驚いたと語り、VTuberや推し活を趣味にしている人の間でかなり有名なサイトであるとして、「すごい影響力を持っている」と述べた[8]。一方で、サイト内の投稿を「好き派」と「嫌い派」との「対戦」と形容したうえで、「アンダーグラウンドなサイト」と述べ、頻発する誹謗中傷が原因で好き嫌い.comというサイト自体がヘイトの対象になっていると分析した[8]。

誹謗中傷対策の専門家による評価

インターネット上の誹謗中傷問題を専門とする弁護士の清水陽平が監修した記事では、好き嫌い.comは「嫌い」というネガティブな感情を持つ人が集まるため、誹謗中傷コメントが書き込まれやすいサイトであるとし、実際にサイト内に投稿された誹謗中傷コメントの具体例として「ブサイク」「消えろ」などを挙げ、「名誉毀損に繋がる可能性のあるコメント」も投稿されているとした[2]。

株式会社エフェクチュアルが手掛けるWEBリスクマネジメント専門メディア「SORILa」では、好き嫌い.comについて、ネガティブな感情を抱いている人が多く集まる匿名サイトであることを前提とし、「好き派」と「嫌い派」の言い合いから誹謗中傷に発展することが珍しくないとしたうえで、誹謗中傷が多発するサイトに位置付けている[4]。

教育問題の専門家による評価

教育問題に関する著書のある著述家の物江潤は、誹謗中傷による子供への影響を分析するPRESIDENT Familyの記事の中で、「誹謗中傷が正当化される界隈」の代表例として好き嫌い.comを採り上げた[9]。物江は、誹謗中傷の巣窟とされがちなSNSやYahoo!ニュースのコメント欄と比べても、好き嫌い.comは「群を抜いてひどい」と批判している[9]。

話題になった出来事

2022年、YouTuberのHIKAKINが、自身が公開した動画の中で好き嫌い.comを「我々からすると地獄みたいなサイト」と紹介したことで、大きく話題となった[1]。米村智水は、HIKAKINの動画をきっかけに同サイトの存在を知った人が多いのではないかと分析している[8]。

2024年、プロゲーマーチームのZETA DIVISIONは、所属ゲーマーの関優太とその家族に対する殺害予告が投稿されたとし、好き嫌い.comに対する発信者情報開示請求を通じて投稿者を特定したと報告した[10]。その後の民事訴訟では、2025年3月に東京地方裁判所において不法行為に基づく損害賠償請求が認容され、控訴審において和解に至っている[11]。

2025年、YouTuberプロジェクトのぶいすぽっ!は、所属YouTuberへの誹謗中傷が行われている匿名掲示板として、5ちゃんねると並んで好き嫌い.comを挙げ、好き嫌い.comへの投稿に関して発信者情報開示請求を行うことを公表した[6]。Yugamingによれば、これまで誹謗中傷が行われているプラットフォームとして事務所やタレントが挙げるのはXやYouTubeなどが多かったため、匿名掲示板の好き嫌い.comが名指しされたのは異例のことだという[6]。

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 都築陵佑 (2022年7月28日). “好感度調査「好き嫌い.com」の危険性と現代性 アンチとファンの対立が激化”. KAI-YOU. 2025年11月3日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 清水陽平 (2021年8月5日). “好き嫌い.comの誹謗中傷を削除する方法!投稿者の特定はできる?”. WEBブランディング×マーケティングの情報発信コラム. 2025年11月9日閲覧。
  3. 1 2 “このサイトについて”. 好き嫌い.com. 2025年11月3日閲覧。
  4. 1 2 3 株式会社エフェクチュアル (2024年10月10日). “好き嫌い.comとは?誹謗中傷対策(削除依頼)を徹底解説”. WEBリスクマネジメント専門メディア「SORILa」. 2025年11月3日閲覧。
  5. ↑ 東京地方裁判所 令和7年5月27日判決 令和6年(ワ)第29396号。
  6. 1 2 3 4 Yugaming (2025年10月16日). “ぶいすぽっ!「好き嫌いドットコム」に法的対応 誹謗中傷対策委員会の活動報告を公表”. KAI-YOU. 2025年11月3日閲覧。
  7. ↑ “総務省報道資料「情報流通プラットフォーム対処法第20条第1項に基づく大規模特定電気通信役務提供者の指定」(令和8年8月31日)”. 総務省. 総務省 (2026年9月2日). 2026年9月2日閲覧。
  8. 1 2 3 4 恩田雄多、米村智水 (2025年10月23日). “「好き嫌い.com」どう思う?”. KAI-YOU Talks. 2025年11月7日閲覧。
  9. 1 2 物江潤 (2024年11月21日). “「低学歴」「Fラン大学」とひたすらバカにするだけ…中高生が熱中するYouTube動画に塾講師が抱く強烈な違和感”. PRESIDENT Family Online. 2025年11月3日閲覧。
  10. ↑ Okano (2024年3月27日). “ZETA DIVISION・関優太を「5ちゃんねる」や「好き嫌い.com」で誹謗中傷した人物に法的措置…開示請求や損害賠償など着々と進む”. インサイド. 2025年11月9日閲覧。
  11. ↑ 茶っプリン (2025年10月22日). “ZETA DIVISION、関優太とその家族に殺害予告をした人物と和解へ―これまで以上に誹謗中傷への対応強化も報告”. インサイド. 2025年11月9日閲覧。

外部リンク