後見草

ウィキペディアから、無料の百科事典

『後見草』(のちみぐさ)は、杉田玄白による江戸時代の書籍。玄白による警世の書で、天明7年(1787年)成立。上中下の3巻からなる[1]。

書名は古語にある「後見今亦猶今見古」から付けられた(「後見草序」[1][2])。

上巻は明暦の大火について書かれた『明暦懲毖録』の再録で、中巻と下巻は宝暦10年(1760年)から天明7年の間に起きた天変地異や世相の転変が記載されている[1]。

幕藩体制の危機が表面化したこと[3]などの他、当時起きた事件についても書かれており、中巻には明和4年(1767年)の明和事件が[4]、下巻には何家もの大名家の屋敷に侵入した盗賊稲葉小僧や[5]、藤枝外記の心中事件も記載されている[6]。

脚注

  1. 1 2 3 「後見草」『国史大辞典』第11巻、411頁。
  2. ↑ 岩本活東子編 『燕石十種』第2巻 中央公論社、95頁。
  3. ↑ 北島正元 『日本の歴史 18 幕藩制の苦悶』 中公文庫、26頁。
  4. ↑ 岩本活東子編 『燕石十種』第2巻 中央公論社、109-1105頁。
  5. ↑ 岩本活東子編 『燕石十種』第2巻 中央公論社、132-133頁。
  6. ↑ 岩本活東子編 『燕石十種』第2巻 中央公論社、133頁。

参考文献