恐怖コレクター

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『恐怖コレクター』(きょうふコレクター)は、鶴田法男と佐東みどりによる日本の児童文学シリーズ。

「Jホラーの父」、「Jホラーの先駆者」と呼ばれる映画監督・鶴田法男と、脚本家として活躍し児童文学を数多く手掛ける佐東みどりにより創作され、イラストレーターのよんが挿絵を担当し、角川つばさ文庫にて2015年に第1巻が刊行された。

児童向け人気ホラー小説シリーズであり、コミカライズも行われた。このシリーズは、都市伝説との戦いを通じて、友情や信頼、勇気などのテーマを描いており、ホラーとそれらの要素を組み合わせた作品となっている。

韓国語版と英語版に翻訳出版されている。2025年10月時点で全世界シリーズ累計発行部数は100万部を突破している[1]。

登場人物

声の項はテレビアニメ版の声優。

主要人物

千野フシギ
声 - 石橋陽彩[2]
本作の主人公。都市伝説を追って町を旅する、謎の美少年。黒い服を着て赤いフードの付いたパーカーを着ている。
赤い手帳を持っていて、それで呪いを回収している。
ヒミツに不老不死の呪いをかけられている。ヒミツは生身の人間のまま不老となっている(不老だが不死ではない)が、フシギは完全に怪異化している不死身の存在。
ジミー
声 - 福山潤[2]
フシギのバディである人面犬。関西弁を話し、黄色いフードの付いた服を着ている。
かつては週刊誌のカメラマンだったが、ヒミツの力で小さい人面犬になった。
千野ヒミツ
声 - 早見沙織[2]
フシギの双子の妹。都市伝説を具現化させる力を持つ。黒いフードの付いた服を着ている。
その顔を青い傘の男に消されて自我と記憶まで失い「呪いのマーク」を振りまいている。だが、操られた状態でも自由意志は残っているらしく、フシギを愛しており、フシギが他の女性と一緒にいると嫉妬する。
前文を読むと、年頃の乙女の純粋な恋心のように思えるが、その想いは青い傘の男に歪められてしまい、かなり狂気じみている。
青い傘の男
声 - 岡本信彦[2]
ヒミツの顔を奪った犯人で、本名は「城山一馬」。大きな目の模様がある青い傘をさしている。実は彼には「マリア」という恋人がいて、彼女を亡くした際、青い傘に騙されて合一する形で怪異(青い傘の依代)となった。
そのためフシギに真実を明かされた彼は絶望し、傘のエネルギー供給を絶たれ消滅した(=本体は傘であり、つまり傘の目の模様は本当の目)。
尚、その後マボロシにより、ある都市伝説として怪異化させられて救われている。怪異をパワーアップさせる青い霧が作れる。
MOMO
声 - 平塚紗依[3]
世間で流行している、ピンク色の猫の姿をしたAI秘書アプリ。
相川雷太
声 - 逢坂良太[3]
白いフードの少年。まっすぐな性格で行動力があり、手帳のことを知っているらしい。また、霊感や退魔の能力も持つ。
ある都市伝説によって行方不明になった妹を取り戻すため、フシギの行方を追っている。
紺野沙知子
声 - 菱川花菜[3]
雷太と共に旅する、緑色のカチューシャをつけた少女。
快活で優しい性格だが、剣道が得意で、危機に果敢に立ち向かう一面を持つ。
千野マボロシ
一連の事件の元凶。フシギそっくりの姿だが、青いフード付きの服を着ている。
その正体はフシギの兄にして半身だった。赤い手帳を作った張本人にして、フシギの記憶とヒミツの顔を消した元凶。
実はフシギに不老不死の呪いをかけた最凶の怪異『青い伝承』でもある。また、呪いのマークがない『本物の都市伝説』であるためフシギでも回収不能。マボロシはもう一人のフシギでフシギ自身の後悔の化身。二人の激しい戦いはそれぞれの心に歓喜や懐かしさをもたらした。
相川捺菜
雷太の妹。第一巻で登場。
とある都市伝説によって行方不明になった。

ゲストキャラクター

都市伝説の女
声 - 日笠陽子[3]
高田セイラ
声 - 上坂すみれ[3]
斉藤隆明
声 - 内田雄馬[3]

用語

赤い手帳
フシギの持つアイテムであり、都市伝説を回収することができる。
呪文は「セラテイロノ セツウイロノ シャ・エイ 『解』」。
なお、赤い手帳をフシギとマボロシ以外の人物が使用すると、回収するごとに封印していた都市伝説が復活していき、最終的には命を奪われる。
青い傘
青い傘の男の本体にして、ヒミツの顔を奪った都市伝説。
呪いのマーク
千野ヒミツの「お神様」としての力。
「怪」という刻印を介して都市伝説を具現化させる。具現化された都市伝説を回収することができるのは、フシギただ1人。
また、マークを全て集めるとフシギは不死身の肉体ごと消滅してしまうが、裏を返せばマークが一つでも残っている限りは絶対に死ねない。
よって、ヒミツはフシギに死の安息すら許さない(ヒミツはフシギを不死身にしてまで独占したがってる)。一方でヒミツ本人はフシギのためのつもりで呪いのマークを作っている。

既刊一覧

すべて角川つばさ文庫(角川書店→KADOKAWA)刊。

  1. 『巻ノ一 顔のない子供』[注釈 1] 2015年6月15日発売、ISBN 978-4-04-631526-7
  2. 『巻ノ二 呪いの鬼ごっこ』 2015年12月15日発売、ISBN 978-4-04-631527-4
  3. 『巻ノ三 真夜中の笑い声』 2016年4月15日発売、ISBN 978-4-04-631568-7
  4. 『巻ノ四 青い傘の悪夢』 2016年8月15日発売、ISBN 978-4-04-631628-8
  5. 『巻ノ五 不幸のアプリ』 2016年12月15日発売、ISBN 978-4-04-631667-7
  6. 『巻ノ六 消える犬』 2017年7月15日発売、ISBN 978-4-04-631668-4
  7. 『巻ノ七 白い少年』 2017年12月15日発売、ISBN 978-4-04-631711-7
  8. 『巻ノ八 裏切りの足音』 2018年4月13日発売、ISBN 978-4-04-631770-4
  9. 『巻ノ九 黒にそまる手帳』 2018年8月15日発売、ISBN 978-4-04-631771-1
  10. 『巻ノ十 届かない想い』 2018年12月15日発売、ISBN 978-4-04-631772-8
  11. 『巻ノ十一 すれ違う影』 2019年4月15日発売、ISBN 978-4-04-631867-1
  12. 『巻ノ十二 罠だらけの願い』 2019年8月9日発売、ISBN 978-4-04-631868-8
  13. 『巻ノ十三 13日の金曜日』 2019年12月13日発売、ISBN 978-4-04-631869-5
  14. 『巻ノ十四 集められた呪い』 2020年6月12日発売、ISBN 978-4-04-631974-6
  15. 『巻ノ十五 終わりと始まり』 2020年12月15日発売、ISBN 978-4-04-632025-4
  16. 『巻ノ十六 青いフードの少年』 2021年4月14日発売、ISBN 978-4-04-632065-0
  17. 『巻ノ十七 消えた村』 2021年10月13日発売、ISBN 978-4-04-632066-7
  18. 『巻ノ十八 明かされた過去』 2022年2月9日発売、ISBN 978-4-04-632138-1
  19. 『巻ノ十九 顔の見えない少女』 2022年7月13日発売、ISBN 978-4-04-632158-9
  20. 『巻ノ二十 宿命の再会』 2022年12月14日発売、ISBN 978-4-04-632186-2
  21. 『巻ノ二十一 怪しい協力者』 2023年7月12日発売、ISBN 978-4-04-632226-5
  22. 『巻ノ二十二 新たな絆』 2023年12月13日発売、ISBN 978-4-04-632239-5
  23. 『巻ノ二十三 操られた友』 2024年5月9日発売、ISBN 978-4-04-632287-6
  24. 『巻ノ二十四 消えない心』 2024年10月9日発売、ISBN 978-4-04-632330-9
  25. 『巻ノ二十五 もうひとりの犬』 2025年3月12日発売、ISBN 978-4-04-632346-0
  26. 『巻ノ二十六 引きさかれた兄妹』 2025年6月11日発売、ISBN 978-4-04-632369-9
  27. 『巻ノ二十七 マボロシの野望』 2025年12月10日発売、ISBN 978-4-04-632379-8
  28. 『巻ノ二十八 赤い手帳の誕生』 2026年5月13日発売、ISBN 978-4-04-632403-0
  29. 『巻ノ二十九 千野3兄妹』 2026年10月7日発売、ISBN 978-4-04-632417-7

漫画版

『月刊コミックジーン』(KADOKAWA)において、2021年10月号から2022年3月号までコミカライズされた[4][5]。その後、同誌2026年9月号から連載再開されている[6]。漫画は結城にこが担当[4]。

舞台版

2023年5月13日から21日にかけて、草月ホールを会場に全12回公演が行われた[7]。脚本・演出は畑雅文が担当し、原作者のひとりの鶴田法男が監修している。

観客を恐怖させるようなシーンや展開もあるが、ジミーや学生たちの明るさが恐怖の緩和剤になり、ホラーが苦手な人でも楽しめる作品に仕上り、特に後半は、ほっこりするやり取りや涙を誘う切ないエピソードもあった。また、「都市伝説」の世界を視覚化するため、プロジェクションマッピングを使用し、効果的にできた[7]。

キャスト

テレビアニメ

アニメ:恐怖コレクター
原作 佐東みどり、鶴田法男
監督 稲葉友紀
シリーズ構成 稲葉友紀
キャラクターデザイン よん(原案)、吉川佳織
音楽 甲田雅人
アニメーション制作 studioぱれっと
放送局 NHK総合
放送期間 2026年10月10日 -
話数 全12話予定
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

2026年10月10日からNHK総合にて全12話で放送中[8][9][2]。

スタッフ

  • 原作 - 佐東みどり、鶴田法男[2]
  • キャラクター原案 - よん[2]
  • 監督・シリーズ構成 - 稲葉友紀[2]
  • キャラクターデザイン - 吉川佳織[2]
  • 美術監督・撮影監督 - 井上歩美
  • 3DCGディレクター - 河本浩紀
  • 色彩設計 - 染取春花
  • 編集 - 余語奏美
  • 音楽 - 甲田雅人[2]
  • 音響監督 - 郡司哲也[2]
  • アニメーションプロデューサー - 斉藤友紀
  • プロデューサー - 藤田裕介
  • 制作統括 - 坂田淳、八木雪子
  • アニメーション制作 - studioぱれっと[2]
  • 制作 - NHKエンタープライズ
  • 製作・著作 - NHK

主題歌

「カゲボウシ」
スガシカオによるオープニングテーマ。
「迷路」
スガシカオによるエンディングテーマ。

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [10] 備考
2026年10月10日 - 土曜 23:45 - 日曜 0:10 NHK総合 日本全域 字幕放送[11]
NHK総合 土曜 23:45 - 日曜 0:10
前番組 番組名 次番組
恐怖コレクター
-

脚注

注釈

  1. ↑ 鶴田法男は本巻の監修と表記されている。

出典

  1. ↑ 『「恐怖コレクター」シリーズ累計100万部突破! 記念すべき10周年の節目に快挙達成!』(プレスリリース)KADOKAWA、2025年10月20日。2025年11月21日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 “NHKで放送のアニメ「恐怖コレクター」に石橋陽彩、福山潤、早見沙織、岡本信彦が出演”. コミックナタリー (2026年9月18日). 2026年9月18日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 “「恐怖コレクター」に平塚紗依、逢坂良太、菱川花菜 第1話に都市伝説の女役で日笠陽子”. コミックナタリー (2026年10月8日). 2026年10月8日閲覧。
  4. 1 2 “「SERVAMP-サーヴァンプ-」ドラマCDがジーン付録に、「恐怖コレクター」マンガ版も”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年9月15日). 2026年8月23日閲覧。
  5. ↑ “それ求愛性少女症候群じゃないですか?ボカロ楽曲が生んだ青春譚「ベノム」”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年2月15日). 2026年8月23日閲覧。
  6. ↑ “『月刊コミックジーン 2026年9月号』が2026年8月12日(水)に発売!”. KADOKAWA (2026年8月12日). 2026年8月23日閲覧。
  7. 1 2 『上原剣心(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)初主演! 舞台「恐怖コレクター」開幕!!』(プレスリリース)キョードーメディアス、2023年5月13日。2024年7月16日閲覧。
  8. ↑ 『アニメ「恐怖コレクター」総合テレビ 2026年秋 放送決定!』(プレスリリース)NHK、2025年12月5日。2025年12月14日閲覧。
  9. ↑ “「恐怖コレクター」アニメ化、2026年秋にNHKで放送開始 イメージビジュアル公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年12月5日). 2025年12月11日閲覧。
  10. ↑ テレビ放送対象地域の出典:
  11. ↑ “アニメ 恐怖コレクター [新](1)赤イ手帳[字](NHK総合1・東京)”. 番組表.Gガイド. IPG. 2026年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月11日閲覧。

外部リンク