扇絵(おうぎえ)とはおよそ平安時代から描かれている肉筆画の一種である。
日本ではおよそ平安時代ころから檜扇や扇(扇子)に絵を描くことが行われるようになった。この扇に描かれた絵画を扇絵といった。また、扇絵は扇面画ともいい、金銀などの下地の上に色彩豊かに描かれ、平安時代末期から室町時代にかけて日本の特産品として中国に輸出された。また、そうして装飾された扇面を、屏風に貼り付けて鑑賞されることも行われるようになっていった。江戸時代には俵屋宗達、宮崎友禅らが扇絵を得意としていた。また、風俗画として一点あたりの単価が比較的安い浮世絵版画が誕生し、多数の浮世絵師が登場してくると、肉筆画を主に描くような絵師も現れ、そのようななかから鳥居清信、鳥居清長、喜多川歌麿、鳥文斎栄之、歌川豊国、歌川国芳、歌川国貞、葛飾北斎、河鍋暁斎といった絵師が小画面の扇絵を描くようになった。
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