水岡不二雄
| 生誕 | 1951年 |
|---|---|
| 研究分野 | 経済地理学 |
| 影響を 受けた人物 |
デヴィッド・ハーヴェイ A・J・スコット |
| 実績 | 経済地理学の理論を人為的な異質的空間の生産過程として体系化した |
人物
青森県出身。一橋大学大学院社会学研究科では竹内啓一に師事[2]。1980年代に米国に留学して批判的社会・経済地理学の新しい潮流を学び、デヴィッド・ハーヴェイならびにA・J・スコットによる空間編成・建造環境・産業空間の理論を日本に紹介した。経済地理学の理論を、経済・社会が空間を包摂することによる人為的な異質的空間の生産過程として体系化した。経済地理学のほか、英国植民地時代の香港地域研究についても、業績がある。最近は、グローバリズムにも関心を広げ、ネオリベラリズムのもとでのグローバル化と、そのオルタナティブについて探求を行う。教育活動では、ほぼ毎年、学生と海外巡検に赴いている[3]。そこでは、グローバル化、国境の透過性、土地と民族との自生的結びつき[4]、建造環境の固着性など、経済・社会地理学の主要なテーマを現場における直接の経験の中から学生に体得させる活動を行っている。水岡の思想を解釈するには弁証法的アプローチが必要である。
かつては経済地理学会で活躍し、大学院生だった1979年から長く役員(幹事)を務めていた[5]。学会を離れた後も、論文やウェブ上などで経済地理学会を厳しく批判し続けている[6][7][8]。
児相被害活動家としての水岡不二雄
2013年5月1日、水岡の息子が児童相談所に一時保護された[9]。2017年4月に東京都内の大学で開催された児童相談所問題の学習会を契機として任意団体「児相被害を撲滅する会」を設立、代表となる[10]。2019年8月には「全国の闘う児相被害者の先頭に立って……妥協なく徹底的に闘ってゆきます!」と抱負を述べている[10]。2022年7月、水岡の息子は児童養護施設を退所し自宅に戻った[11]。一時保護から施設退所までの小・中・高の9年間、1度も親子面会が無かった[12]。
2016年9月にXアカウント「恐怖の館・児童相談所」を開設し、児童相談所問題に係る投稿を開始[13]。2021年1月12日に「暴君に子供や家族を奪われることが、市民を抵抗に向かわせる原動力。家族が、人権の基本なのです。」との投稿をして、以降、これをプロフィールページの先頭に固定している。「恐怖の館・児童相談所」が水岡のXアカウントであることは、投稿内容や投稿写真等から周知となっている[14]。自身を「児相被害活動家」と称している[15]。
水岡は、児童相談所のマニュアルにより親が虐待を認めなければいつまでも親子分離が継続してしまうことを「人質児相」と呼んで痛烈に批判する[16]。その一方で、「虐待を絶対に認めてはいけません。虐待を認めず、児童相談所と徹底的に闘いましょう!!」[17]などと、虐待を認めないように呼びかける投稿を繰り返してもいる。水岡が、親が虐待を認めなければ親子分離が継続することを知りながら、第三者に虐待を認めないよう勧めていることについて、Xアカウント「児童相談所適切化協会」[18]は、水岡の投稿によって親子断絶が引き起こされる懸念があると注意喚起し、水岡を強く批判している[19]。
水岡が「虐待を認めず、児童相談所と徹底的に闘いましょう!!」と主張する真意は、児相職員を精神的に疲弊させるためであることが、水岡の過去の投稿「児相被害家族が児相職員と果敢に闘うので、メンタルをやられた職員が次々離職しています」[20]「最近は、児相に対抗する親によって児相職員のメンタルがやられ、離職に繋がったり志望者が減ったりする問題が顕著」[21]「被害者が児相職員と闘うことによって、メンタルが不調になった児相職員の離職が増え、ブラック企業並みの拉致ノルマ強要とあいまって児相職員のなり手が乏しくなり、児相増設は大きな壁にぶつかって、社会的養護利権やこども家庭庁の企図はクラッシュしつつあります」[22]「我が子を拉致された親が、児相の面接室で厳しく児相職員とやりあうので、児相職員がメンタルを壊し、休職・離職などで定着しなくなっているのだ」[23]等から伺える。Xアカウント「児童相談所適切化協会」は、水岡を「そんなことのために子供を犠牲にするな!」と強く非難している[24]。
経歴
学歴
- 1969年 3月 東京教育大学附属駒場高等学校卒業
- 1975年 3月 立命館大学経済学部卒業
- 1977年 4月 一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
- 1982年 4月 同博士後期課程単位取得
- 1983年 8月 クラーク大学地理学部大学院入学(フルブライト・プログラムによる)
- 1986年 5月 同よりPh.D.(地理学)学位取得
職歴
- 1979年 11月 香港大学文学部地理及地質学系客員講師(国際交流基金専門家、1981年7月まで)
- 1985年 2月 ジョンズ・ホプキンス大学Visiting Fellow(1985年4月まで)
- 1985年 9月 クラーク大学地理学部 Departmental Assistant(1986年4月まで)
- 1987年 4月 一橋大学経済学部助教授(経済地理学部門)
- 1992年 4月 一橋大学経済学部教授(同、1996年4月より現代経済部門)
- 1993年 7月 香港大学地理及地質学系兼任客員教授(1993年10月まで)
- 1998年 4月 一橋大学大学院経済学研究科教授(2003年4月より、経済地理部門所属)
- 2014年 3月 定年退職
- 2014年 4月 一橋大学大学院経済学研究科特任教授、一橋大学名誉教授
著書
単著
編著
共著
- 『児相利権―「子ども虐待防止」の名でなされる児童相談所の人権蹂躙と国民統制』(八朔社、2016年)
共訳書
出典
- ↑ “水岡不二雄”. 水岡不二雄. 2022年8月18日閲覧。
- ↑ 「昭和56年 学位授与・単位修得論文一」一橋研究
- ↑ “ゼミ巡検の報告”. 水岡不二雄. 2016年8月10日閲覧。
- ↑ “ケーニヒスベルクの追憶”. 水岡不二雄. 2016年8月10日閲覧。
- ↑ 『経済地理学会50年史』2003年、資料編・経済地理学会歴代役員、pp.141-144.
- ↑ Mizuoka F; Mizuuchi T, Hisatake T, Tsutsumi K, Fujita T (2005). “The critical heritage of Japanese geography: its tortured trajectory for eight decades”. Environment and Planning D: Society and Space' 23 (3): 453 – 473 2013年3月29日閲覧。.
- ↑ Mizuoka F (2006). “The Demise of a Critical Institution of Economic Geography in Japan”. Critical and Radical Geographies of the Social, the Spatial and the Political (Urban Research Plaza Research Paper) (Osaka City University Urban Research Plaza) (1): 22-34.
- ↑ “経済地理学会Q&A”. 水岡不二雄. 2016年8月10日閲覧。
- ↑ “体罰抗議と児童相談所通告の相関関係|晃華学園事件|国連勧告に違反し児相送致した晃華学園との長期裁判記録”. kokagakuen.jp. 2025年3月5日閲覧。
- 1 2 “児相被害を撲滅する会”. hit-u.ac (2019年8月12日). 2025年3月5日閲覧。
- ↑ “謹賀新年 2023年 - 児相被害を撲滅する会”. hit-u.ac (2023年1月1日). 2025年3月5日閲覧。
- ↑ “小・中・高の9年間……”. 2025年3月5日閲覧。
- ↑ “恐怖の館・児童相談所”. 2025年3月5日閲覧。
- ↑ “謹賀新年”. 2025年3月5日閲覧。
- ↑ “集団訴訟だとか言うから……”. 2023年3月5日閲覧。
- ↑ “児童相談所のマニュアルには、……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “「虐待」を絶対に認めてはいけません。……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “児童相談所適切化協会【公式】”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “水岡さん、もうやめましょう。……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “児相被害家族が児相職員と果敢に闘うので……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “児相に対抗する親によって児相職員のメンタルがやられ……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “メンタルが不調になった児相職員の離職が増え……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “児相職員がメンタルを壊し、休職・離職……”. 2025年3月10日閲覧。
- ↑ “そんなことのために子供を犠牲にするな!”. 2025年3月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 【退任教員インタビュー】経済学研究科・水岡不二雄特任教授 - 一橋新聞WEB
- 論文一覧(KAKEN、CiNii、IRDB)
- 水岡不二雄 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 水岡不二雄 - J-GLOBAL
- 水岡不二雄 - researchmap