沖田×華

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おきた ばっか
沖田 ×華
生誕 (1979-02-02) 1979年2月2日(47歳)
日本・富山県魚津市
職業 漫画家
活動期間 2005年 -
ジャンル 青年漫画
代表作 『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』
『お別れホスピタル』
受賞
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沖田 ×華(おきた ばっか、1979年[1]〈昭和54年〉2月2日 - )は、日本の漫画家。女性。富山県魚津市出身[1]。富山県立新川女子高校衛生看護科卒業[1]。ペンネームは命名を任されたゲッツ板谷が催促の電話を受けて「うるせー起きたばっかなんだよ」と返答したことに由来する[1]。

来歴

魚津駅近くの中華料理店『朱喜』(現在は閉店)を営む両親の下に生まれる[1][2][3]。

小学4年生の頃に学習障害、注意欠陥多動性障害[4]、中学生の頃にアスペルガー症候群と診断されていたが、当初本人はこれを認めず、成人してからSNSでようやく自身の障害を自覚した。幼少期は前述の理由で忘れ物が多く、簡単な計算や読み書きもできなかったため[4]、同級生からのいじめや、教師からの体罰を受ける日々を送る[1]。高校卒業後に准看護師の資格、その後、正看護師の資格を取ったものの、他者とうまくコミュニケーションがとれず、首吊り自殺を図るも失敗に終わる[4]。その後、看護師を辞め風俗業に転身。ソープランド以外のあらゆる風俗店で働く[5]。風俗店の待機室にあった実話誌を読んでいた時に漫画家の桜井トシフミの存在を知り、そのギャグセンスに衝撃を受け心酔していく。これをきっかけに出版社にファンレターを送ったことで桜井との交流が始まり、その際に年賀状の絵が個性的だと褒められたという[要出典]。無職だった2003年頃に鞄ひとつで桜井の家に転がり込むように同棲をはじめ、その後結婚[6]。しかし、前述にある障害が原因で洗濯以外の家事一切が苦手であったため、名ばかりの専業主婦であった。そのうち桜井の仕事の簡単な作業(消しゴム掛けなど)を手伝うようになる。ある時、何気なく描いた個性的なイラストをみた桜井に「エッセイ漫画でも描いてみたらどうか」と勧められる[6]。その後『漫画アクション』(双葉社)の新人賞に応募、選外奨励賞を獲得し26歳で漫画家デビューを果たした。その後様々な出版社に売り込むも掲載契約は取れなかったが、ゲッツ板谷のホームページでWEB連載を始めることで人気を獲得、それによりいくつかの出版社から執筆依頼が来るようになる。

『ハツキス』で連載された『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』は、NHKでテレビドラマ化され[7]、2018年7月から9月まで放送された。

2021年9月14日、株式会社『ぱやぱや』を設立し、代表取締役に就任したことを報告した[8]。

人物像

奇異積極型~孤立型を経て30代から受容型アスペルガー。特定の環境においてのみコミュニケーション能力が高く、一見すると健常者にしか見えないが「変化」を極端に嫌い、限定した人間関係に拘りがあるため、「新しい知人関係」を「継続させる」ことが困難であるという。

基本的な性格は愛着の対象者にのみ従順で、それ以外の人間には無関心か冷淡。柔らかい声を持つ人と字の綺麗な人に好意や関心を持つ習性がある。極度のマザコンである他、バイセクシャルであること、結婚や出産はしないことを公言していたが、『本当にあった笑える話』(ぶんか社)2019年8月号の連載『毎日やらかしてます』で、作中に登場させていた「彼氏」が同じく漫画家である桜井トシフミであり、2003年に結婚していたことを明らかにした[9]。

好きな色はサファイアブルーで、部屋は青い服で埋め尽くされている。

家族は父と母[11]、弟が二人いるが、末の弟については沖田が特に苦手意識を持っている為か登場している作品は少なく、『蜃気楼家族』では一貫して登場していない。現在、ペットとしてミニチュア・シュナウザーの「ピノ」を飼っている[12]。

症状

数多くの発達障害と共生している。映像記憶(見た景色を映像のように記憶している)と共感覚(音楽を聴くとカラフルな玉が見える)の持ち主。

二次障害では、小学生の頃、授業中に場面緘黙症と過眠症を発症し、現在も完治していない。

その他

実家の中華料理屋は1930年代中頃に建設されたもの[13]で、祖母の家と繋がっていて、家に浴室は一貫して無かった。なお、この中華料理屋は後に沖田が風俗嬢になった頃から経営が悪化し、沖田の祖母の葬式後に店主の父が店を放棄して逃亡したため、そのまま閉店した[14]。また、実家の中華料理屋の他に沖田が中学生の頃に父が購入した山間部の一軒家や大昔に買った一軒家があったが、前者は殆ど使用されず(学生時代に沖田が友人らと住んでいた事がある程度)、実家が閉店した後に競売に掛けられている[3]。後者も買ってすぐ売却している[15]。

『蜃気楼家族』を執筆する際は、沖田は地元でも話題にならないだろうと考え、さらに母の旧姓を個人的に気に入っていたため、沖田以外すべて実名で、かつ自由に描いていた。しかし書籍化する際に地元の書店が積極的にPRしたため、それを聞いた母がそれを読んでショックのあまり過呼吸で倒れてしまった。これにより母と母方の親戚から猛抗議を受け、一時絶縁状態となった[16]。『ハイスクールばっかちゃん』でも、高校時代の友人に関する事を無許可で自由に描いたため、友人から絶縁されている[17]。

受賞歴

2018年

作品

作品の中には自身が抱える障害を題材とした作品もあり[1][19](『毎日やらかしてます。』シリーズ[19]、『ガキのためいき』、『ニトロちゃん』など)、アスペルガー障害を抱える読者からの反響や、障害について理解できたという内容の感想が寄せられたという[1]。

『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』は発売当初(2012年6月10日調べ)「Amazon.co.jp 書籍ランキング ノンフィクション部門売上げ1位」を記録した。

単行本

その他の連載一覧

単行本化されたものを除く。

メディア出演

テレビ

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 “人生赤裸々「何とかなる」 漫画家 沖田×華”. 北陸中日新聞から. 中日新聞 (2012年2月4日). 2021年8月15日閲覧。
  2. ↑ 杉江松恋 (2011年8月2日). “ウンコパンツをカラーボックスの裏に隠す父親……!『蜃気楼家族』1”. exciteニュース. Excite. 2013年2月23日閲覧。
  3. 1 2 「蜃気楼家族」ゆかりの地を巡る恐怖の魚津ツアー(幻冬舎編集部)より
  4. 1 2 3 北日本新聞 2017年1月26日付11面『終わらない青春 とやまの漫画人』より。
  5. ↑ 杉江松恋 (2011年8月2日). “ウンコパンツをカラーボックスの裏に隠す父親……!『蜃気楼家族』1”. exciteニュース. Excite. 2013年2月23日閲覧。
  6. 1 2 “毎日、病んでます”. 漫画SPA!. コミチ / 扶桑社 (2025年12月28日). 2025年12月28日閲覧。
  7. ↑ “沖田×華「透明なゆりかご」7月にNHKでドラマ化、主演は清原果耶”. コミックナタリー (2018年4月12日). 2018年6月26日閲覧。
  8. ↑ 沖田×華 新刊4冊夏祭りカウントダウン(2021年9月14日のツイート)(twitter、2023年5月27日閲覧)
  9. ↑ 『本当にあった笑える話』ぶんか社、2019年8月号、81頁参照。
  10. ↑ 『蜃気楼家族』1巻154ページより
  11. ↑ 母の父(沖田の母方の祖父)は魚津市議会議員を4期16年つとめていた[10]。
  12. 1 2 “#11【漫画家 沖田×華】”. 陽だまりのとき. フジテレビ (2025年8月12日). 2025年12月29日閲覧。
  13. ↑ 『蜃気楼家族』1巻123ページで、1980年代後半頃に家に浴室を増築しようとした際にリフォームの業者が築50年以上と言っているため。
  14. ↑ 5巻第16話『タカシ、失踪当日』より。
  15. ↑ 沖田×華の蜃気楼家族 第157回 霊視でわかったすごいこと(2016年9月25日閲覧)
  16. ↑ 『ガキのためいき1』21ページ『ガキの戯言』Rubbish1「絶縁のいきさつ」より。
  17. ↑ 『ハイスクールばっかちゃん』2巻169ページより。
  18. ↑ “第42回講談社漫画賞発表!BEASTARS/フラジャイル/透明なゆりかご/傘寿まりこ|今日のおすすめ|講談社コミックプラス”. 講談社 (2018年6月21日). 2018年8月20日閲覧。
  19. 1 2 山脇麻生 (2012年6月11日). “毎日やらかしてます。[作]沖田×華”. ブック・アサヒ・コム. 朝日新聞社. 2012年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月23日閲覧。
  20. ↑ “不浄を拭うひと 1”. ぶんか社. 2021年11月12日閲覧。
  21. ↑ “不浄を拭うひと 2”. ぶんか社. 2021年11月12日閲覧。
  22. ↑ “不浄を拭うひと 3”. ぶんか社. 2021年11月12日閲覧。
  23. ↑ “不浄を拭うひと 4”. ぶんか社. 2023年5月27日閲覧。
  24. ↑ “不浄を拭うひと 5”. ぶんか社. 2023年8月16日閲覧。
  25. ↑ “不浄を拭うひと 6”. ぶんか社. 2024年7月16日閲覧。
  26. ↑ “不浄を拭うひと 7”. ぶんか社. 2024年12月13日閲覧。
  27. ↑ “不浄を拭うひと 8”. ぶんか社. 2025年10月14日閲覧。
  28. ↑ “不浄を拭うひと 9”. ぶんか社. 2026年5月31日閲覧。
  29. ↑ ヘルパーあつこと愉快な上流老人(分冊版)〔dブック、2023年5月27日閲覧〕
  30. ↑ “ヘルパーあつこと愉快な上流老人 1”. ぶんか社. 2024年11月29日閲覧。
  31. ↑ “ヘルパーあつこと愉快な上流老人 2”. ぶんか社. 2024年11月29日閲覧。
  32. ↑ NHKネットクラブ・ハートネットTV ブレイクスルー File.6「発達障害の漫画家・沖田×華」(2018年9月7日閲覧)

外部リンク