



火渡り(ひわたり)とは、火をつけて燃やした薪炭の上を裸足で歩くことである[1]。
適切に執り行われる限り、火傷を負う危険はない。日本の仏教寺院である高尾山薬王院の火渡り祭では、修験者だけでなく一般人も火渡りに参加できる[1]。忍耐力などの特異な精神力は必要とされないが、十分な知識のないままに行うと危険が伴う。また、熱かったとしても走ると足と炭との接触面積が増え逆に火傷するので危険である。
浄化、豊作祈願、信仰のためなどの儀式として、火渡りは以下のようなときに実施される[2]:
火渡りの運営者の中には、火傷しないためには瞑想や降霊などの超自然的な準備が必要であると説く者もある。
このような儀式が行われる背景として、社会学者はコミュニティを結び付ける共有された感情体験であると推察している[8]。
温度の違う2つの物体が接触すると、より温度の高い物体は冷え、より温度の低い物体は温まる。接触が断たれるか、一定の温度に達するかすると、温度の変化は止まる。このときの温度と、そこに達するまでの時間は、2つの物体の熱力学的性質によって決まる。中でも重要なのは、温度、質量、比熱容量、熱伝導率である。
質量と比熱容量の積は熱容量と呼ばれ、その物体の温度を1度上げるのに必要な熱エネルギーの量を表す。より温度の高い物体からより温度の低い物体に熱が移動するため、最終的な温度はより熱容量の大きい方の物体の温度に近くなる。
ここで問題となる物体は人間の足(水を多く含む)と熱せられた炭である。
次にあげる要因が相乗的に効果をあげ、足に火傷ができるのを防いでいる:
火渡りが正しく行われなかった場合は危険が伴う:
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