マルグリット・ド・ブルゴーニュの絞殺
正式な死刑のかわりに、投獄中の虐待死や謀殺が古くから用いられている。『獄中におけるマルグリット・ド・ブルゴーニュの絞死』(オラース・ヴェルネ作、1820年)

獄死(ごくし、英: Death in prison)または獄中死とは、死刑執行以外の理由で拘禁・服役中の人物が死亡すること。

これには病死、寿命、アルコール・薬物中毒、自殺(英語版)、受刑者間での私刑、法執行官による拷問・虐待・私刑・怠慢などが含まれる。

概略

前近代的で監視の行き届かない監獄では、受刑者間での私刑が横行し、あるいは牢役人・看守・獄卒からの拷問・虐待による死もありふれたものだった[1]。

また、非民主的な政権下においては、政治犯などについて、裁判を経ない事実上の処刑として拘禁中に拷問・殺害される事例も見られる[2] [3]。

近代的な刑務所または拘禁施設でも、医療体制を含めた生活環境上の問題を抱えていることが多く、死亡率は一般社会よりも高いものとなる傾向が見られ、また、死因の調査が不十分なことも多い[4] [5] [6]。

国別の事例

アルゼンチン

汚い戦争を参照。

北朝鮮

北朝鮮人権問題を参照。

中国

中国の人権問題を参照。

日本

名古屋刑務所#名古屋刑務所事件およびウィシュマさん死亡事件を参照。

バングラデシュ

バングラデシュ・ライフル隊反乱事件#裁判と判決を参照。

フィリピン

ニュー・ビリビッド刑務所を参照。

ミャンマー

インセイン刑務所を参照。

リビア

アブ・サリム刑務所を参照。

関連項目

脚注

  1. ↑ 縄田一男, 菅野俊輔『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』宝島社、2023年1月27日。2023年4月22日閲覧。
  2. ↑ “バングラデシュ:反乱容疑者ら 拘禁中の拷問、死亡 続出”. Human Rights Watch (2012年7月4日). 2023年4月22日閲覧。
  3. ↑ 荻野富士夫 (2019年11月18日). “多喜二に襲いかかる治安維持法 | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所”. 2023年4月22日閲覧。
  4. ↑ Fruehwald, Stefan; Frottier, Patrick (2002-11-12). “Death behind bars” (英語). CMAJ (Cmaj.ca) 167 (10): 1127–1128. PMC 134293. PMID 12427704 2023年4月22日閲覧。.
  5. ↑ “Death behind bars” (PDF) (英語). Cmaj.ca. 2023年4月22日閲覧。
  6. ↑ 日本弁護士連合会 行刑改革会議バックアップチーム. “過去10年分の死亡帳とこれに対する調査から浮かび上がってきた 刑務所内の死についての死因確定手続、刑務所医療の深刻な問題点” (PDF). 日本弁護士連合会. pp. 1-10. 2023年4月22日閲覧。
  7. ↑ “国際刑事裁判所に関するローマ規程” (PDF). 外務省. p. 9. 2023年4月22日閲覧。
  8. ↑ 海渡雄一 (PDF). 行政改革会議報告・刑務所医療をめぐる問題点と改革の提案. pp. 9-11 2023年4月26日閲覧。

外部リンク

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