痺れ(しびれ、英: numbness[注釈 1])は、知覚減退(英語: hypoesthesia)[注釈 1](触っても感覚が鈍い、痛さ、冷たさ、熱さを感じにくい)、異常感覚(ピリピリする感じ、針で刺されたような・焼けつくような感じ)、運動麻痺(手足に力が入りにくい、動きが悪い)などの様々な症状に対して用いられる言葉である[1][2]。
何らかの原因で血管内の血流が滞ると、中枢神経・末梢神経に障害が起こり、力が入らない、電撃を常に与えられているような異常な感覚が続くなどの現象が起こる。 脳疾患などの重病から起こるものや、正座などによって起こるただの一時的なものまでさまざまである。
痺れを起こす疾患は多岐にわたる。亜急性脊髄連合変性症、過呼吸、テタニー、ヒステリー、脳血管障害、脳腫瘍、多発性硬化症、脊椎疾患、手根管症候群、多発ニューロパチー、薬剤性と多岐にわたる。基本的に神経の圧迫(末梢神経において運動神経と感覚神経は並走するので両方検査すること)や血流障害などがあれば容易に痺れは起こりうると考えてよい。但し痺れ自体は単独では診断学的な価値は極めて低い。これらの疾患は他の随伴症状を踏まえることで診断をするべきであり、痺れが主訴で想起すべき疾患は実はかなり少ない。基本的には手の痺れでは頸椎症を始めとする頸椎疾患と手根管症候群、足の痺れならば脊髄病変(頚椎、胸椎、腰椎どれでもよい)か多発神経炎の計4つを診断できれば、日常診療では十分である。(脳卒中や多発性硬化症でしびれのみで来院ということはほぼない) その他、脊髄髄節レベルに一致しないような痺れや痛みのほとんどは、関節機能異常joint dysfunctionによるものと言われている[誰?]。
痺れを主訴にする患者の多く、脳血管障害の可能性を考えて来院する。近年はTIAという概念が確立し脳血管障害の前兆であるのではないかと受診する場合が多い。基本的には痺れは脳血管障害と関係ない。但し以下の場合は脳血管障害の可能性がある。
こういった場合を除き、脳血管障害の心配はないことを告げることが大切である。安易に抗血栓薬(アスピリンなど)を処方するべきではない。高齢者はしびれを主訴に来院する場合が多いが、どんなに検索しても重要な疾患が見つからず特発性良性慢性しびれという診断になってしまうことが多い。
痺れで重要な疾患としては顔面の痺れというものがある。これは脳血管障害や悪性腫瘍の可能性が高く、精査が必要である。また亜急性、即ち数週間で経過する四肢の痺れも悪性腫瘍や血管炎の可能性が高い。
可能ならば原疾患の治療を行うべきである。しかし症状緩和の意味や特発性良性慢性しびれの除外のために以下の処方がしばしば用いられる。
「痺れ」という単語は他にも用法がある。
「1 しびれ感の意味と意義」『しびれが診える−エキスパートのアプローチ』(PDF)中外医学社、978-4-498-32850-1。2024年11月21日閲覧。 - 数少ない専門参考書籍が紹介されている。
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