en:Promenade Plantee, a 4.7 km (2.9 mi) パリ12区の廃止された鉄道インフラの上に作られた高架#リニアパーク。
アメリカン・タバコ・トレイルの一部3,000-マイル (4,800 km) en:East Coast Greenwayの一部。

緑道(りょくどう、Greenway)とは、通常、都市部または農村部において、レクリエーション利用または環境保護のために確保された未開発の土地に沿った共有利用道のことである[1][2][3]。緑道は、レールトレイルのうち廃線になった鉄道跡、河川・運河沿いの曳舟道、公益事業者のrights of way、または廃した工業用地を利用して作られることが多い。緑道は線形の公園であることもあり、農村部であると野生生物の回廊として機能することもある[4]。ヨーロッパ・緑道協会が定義する緑道の特徴は「通りやすさ」としている。つまり「勾配が低いかゼロ」であることで、「移動に不自由のある人を含むあらゆるタイプの利用者」が利用できるようになっている[5]。

イングランド南部では、この用語は古代のトラックウェイやグリーンレーン、特にリッジウェイのような白亜のダウンランドに見られるものも指す[6]。

定義

フィンランド、ポリのジョギングコース

緑道は植生があり、直線的で、多目的である。直線的な公園の中に歩道や自転車道が組み込まれている。アーバンデザインでは、自転車通勤や歩きやすさのための構成要素である。自転車道や緑道の建設に携わるイギリスの団体「サストランス」は、交通のないルートは「誰もが利用することを前提に設計されなければならない」とし、「視覚障害者や移動障害のある利用者を支援する」対策が取られるとしている[7]。

アメリカの作家であるチャールズ・リトルは、1990年に出版した『アメリカのための緑道』[8]の中で、緑道を次のように定義している:

川沿い、渓谷、尾根線などの自然の回廊、またはレクリエーション用に転用された鉄道路、運河、風光明媚な道路、その他のルートに沿って設けられた直線的なオープンスペース。公園、自然保護区、文化的特徴、史跡を互いに、また人口密集地と結ぶオープンスペースのコネクターであり、地元では公園道路や緑地帯として指定されている特定の帯状または直線的な公園である[9]

緑道という用語は、グリーンベルトのgreenとパークウェイのwayに由来し、典型的な街路の通路ではなく、レクリエーションや歩行者用であること、また植生が乏しい場所への植生の導入や維持に重点が置かれていることを意味する。緑道には、樹木や低木からなる典型的な公園スタイルの造園だけでなく、コミュニティ・ガーデンを含むものもある。また、ほとんどが連続した小道を持つ傾向がある。緑道はリニアパークに似ているが、後者は都市や郊外の環境でのみ見られる。

ヨーロッパ緑道協会は緑道を次のように定義している。

モーターを使わない移動のためだけに確保された連絡路であり、周辺地域の環境と生活の質を高める統合的な方法で開発されたもの。これらのルートは、幅、勾配、路面の状態について満足のいく基準を満たし、あらゆる能力の利用者にとって使いやすく、危険の少ないものでなければならない。 - リール宣言、ヨーロッパ緑道協会、2000年9月12日

野生動物の回廊も緑道であるが、保護が第一の目的であるため、必ずしもレクリエーション用の公園として管理されているわけではなく、公共の歩道のような施設が含まれていない場合もある。

特徴

北ロンドンのパークランド・ウォークにある鉄道ホーム
ドイツ、ノルトホルンの都市運河に接する標識のある緑道

チャールズ・リトル(Charles Little)は、1990年に出版した『グリーン ウェイ・フォー・アメリカ(Greenways for America)』という本の中で、緑道には一般的に次の5つのタイプがあると述べている:[10]。

緑道は都市部だけでなく農村部にも見られる。緑道として再開発された回廊は、しばしば都市と田舎両方を通り、両者をつないでいる。農村部であっても、緑道は住民に公園として管理されたオープンな土地へのアクセスを提供し、農地のように植生はあるが公共利用には不適切な土地とは対照的である。とくに歴史的な田園地帯の道路網が拡大整備され、高速自動車での移動に便利になるように設計し直された場合においては、緑道は、高齢者や若者、移動が苦手な人、あるいはゆったりとしたペースを求める人たちに代替手段を提供しているのである。

ニューヨークのハドソン川緑道に掲げられた「NO MOTOR VEHICLES E-BIKES E-SCOOTERS」の標識

トム・ターナー(en:Tom Turner)はロンドンの緑道を分析し、成功している事例に共通するパターンを探る。彼は建築家クリストファー・アレグザンダーのパターン・ランゲージの手法にインスパイアされたのである。パターン・ランゲージとは、組織化された首尾一貫した「パターン」の集合のことで、それぞれの「パターン」は、特定の専門分野内でさまざまな方法で使用できる問題と解決策の核を記述している。ターナーは、緑道には7つのタイプ、つまり「パターン」があると結論づけ、各用語を下記の通りに名付けている [11]。

沿岸道路

シカゴ・レイクフロント・トレイル

オーストラリアでは、沿岸道路/フォアショアウェイ(前浜道路またはオーシャンウェイ)[16]は遊歩道やボードウォークに類似する。

前浜道路は持続可能な交通手段のアイデアに関係している。歩行者とサイクリストの両方が通行可能であり、海辺に沿って妨げられることなく移動する機会を与える。海へのアクセスのみを提供する行き止まりの道は、こうした前浜道路ではない。

こうした路の回廊には、海沿いのアクセスを提供する下記のような路が備わっていることが多い[17]

ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の州境に、ポイント・デンジャー灯台とゴールドコースト・シーウェイを結ぶゴールドコーストの共有利用歩行者およびサイクリスト用通路がある。このネットワークには36キロメートル (22 mi)で中程度と高質の小道(シカゴ・レイクフロント・トレイル、ドバイ・マリーナ、イースト・リバー・緑道、ニュープリマス海岸ウォークウェイ、マンハッタン・ウォーターフロント・緑道)などがある。

世界中の浜辺の前浜は公道に指定されているものも多い。法的な議論では、前浜はしばしばウェットサンドエリアと呼ばれる(詳細は通行権 (Right of way) を参照)。

リニアパーク

リニアパーク (linear park) とは、都市部や郊外にある公園で、幅よりも長さがかなり長いものを呼んでいる[注 1]。レール・トレイル(「rails to trails」)のように、使われなくなった鉄道敷をレクリエーション用に転用したものもあれば、運河に隣接する公有地を利用したもの、また運河や小川、拡張された防壁、電線、高速道路に隣接する公有地を利用するもの[18]、海岸線[19]などが活用される。また、緑道と表現されることも多い[20][21]。オーストラリアでは、海岸沿いのリニアパークはen:foreshorewayとして知られている。

事例

アジア

日本

オーストラリア

カナダ

ニュージーランド

ヨーロッパ

イギリス

アメリカ合衆国

脚注

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注釈

  1. ↑ この用語の辞書的定義はOxford Dictionary of Englishにはない。直線的: 長さに比例して非常に狭く、幅が均一である。オックスフォード英語辞典。リニアパークという言葉は、1960年代から1970年代にかけて一般的に使われ始めたようである(Google Ngram Viewer)。イギリスでの最も古い用法は、テムズ川の構想に言及したlinear national parkで、エリック・サミュエル・デ・マレによるTime on the Thames (Architectural Press, 1952)にある「直線的な国立公園」である(Ngram)。しかし、Google Ngram Viewerは、1939年のアメリカの例など、それよりも前の例をあげている(Supplementary report of the Urbanism Committee to the National Resources Committee, Volume 2. アメリカ合衆国。国家資源委員会。都市論研究委員会、クラレンス・アディソン・ダイクストラ。U.S. Govt. 1939.) 。1873年にも使われていた可能性があるが、Ngramは出典を示していない。

出典

  1. ↑ Oxford Dictionary of English
  2. ↑ Encyclopedia of Environmental Studies by William Ashworth and Charles E. Little. New York:
  3. ↑ Environmental Studies Encycledia by William Ashworth and Charles E Little
  4. ↑ “pdf BUILDINGコネクション....”. 2020年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月1日閲覧。
  5. ↑ "Greenways", ヨーロッパ・緑道協会
  6. ↑ リッジウェイ・プロジェクト Archived 2014-11-29 at the Wayback Machine.
  7. ↑ "People", Sustrans
  8. ↑ Susquehanna Greenway
  9. ↑ Tennessee Greenways and Trails: 「緑道とは」
  10. ↑ テネシー州の緑道とトレイル
  11. 1 2 『パークウェイ』 "Webster's Third New International Dictionary, Unabridged. Merriam-Webster, 2002." http://unabridged.merriam-webster.com (14 Apr. 2007).
  12. ↑ トム・ターナー「緑道、ブルーウェイ、スカイウェイ、その他のより良いロンドンへの道」。Landscape and Urban Planning 33 (1995) p. 278.
  13. ↑ Tom Turner, p. 279.
  14. ↑ Tom Turner, p.280.
  15. ↑ トム・ターナー「緑道、ブルーウェイ、スカイウェイ、より良いロンドンへの他の方法」。Landscape and Urban Planning 33 (1995) pp.269-282.
  16. ↑ Foreshoreways of Australia's Gold CoastArchived 2015-09-24 at the Wayback Machine.
  17. ↑ “オーストラリアのゴールドコーストの前浜道路”. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月13日閲覧。
  18. ↑ “Parks and Recreation Programming Master Plan”. Hurst, Tx City Council. 2007年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月6日閲覧。
  19. ↑ “gov/safety/pedbike/pubs/05138/appxa.htm Study Trail profiles”. U.S. Department of Transport Federal Highway Administration. 2009年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月6日閲覧。
  20. ↑ Truman Greenway, Savannah, Georgia, US
  21. ↑ City of Kelowna, British Columbia, Canada
  22. ↑ American Trails: Pearl River Greenway, China
  23. ↑ “Greenway Cooks River to Iron Cove”. Inner West Council (2017年). 30 March 2017閲覧。

出典

関連項目

外部リンク

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