翼猫(つばさねこ)とは翼のようなものがついた猫である。中国では「天使猫」とも呼ばれている。未確認動物とされる場合があるが多くの写真・資料、研究結果がある。

基本的に鳥のように空を飛ぶことはできない。空を飛んだという話も存在するが写真などで確認された例はない。

グラフィティの翼猫

翼が出来る原因

猫に翼に見えるものが形成される理由として以下のようなものがある。

  1. 皮膚、毛皮が固まったため
  2. 猫皮膚無力症(猫の皮膚病の一種)によるもの(詳しくは後述する)
  3. 奇形症候群によるもの(多指症のようなもの)

歴史

猫皮膚無力症

猫皮膚無力症は異常な弾力と伸張によって皮膚が変形してしまう病気である。揺れ動く翼のようなものは肩や尻辺りに形成される。この猫をなでると皮膚が裂け、伸びる原因となることがある。筋肉繊維をとりこむことにより羽ばたく可能性はあるが、猫のそれは鳥のように羽ばたいて飛び立つことは不可能である。

猫皮膚無力症はコラーゲン欠陥によりおこる。コラーゲンは皮膚細胞をつなぎとめる効果があるたんぱく質である。この症状はdermatoproxy、遺伝性皮膚欠陥、弾性皮膚とも呼ばれ、同様のものが人間、犬、ミンク、馬、牛、羊においても現れる(エーラス・ダンロス症候群)。牛、羊のものはdermatosparaxisと呼ばれる。馬の類似した症状はcollagen dysplasiaと呼ばれる。皮膚は異常に壊れやすく、皮膚で出来た翼は怪我が原因で容易に裂けたり抜け落ちたりする。この例として「モルフ」がある。

翼を形成するような劣性染色体はシャム猫および関連種の猫に見られる。

獣医による病例報告

サブカルチャー

翼猫に似た生物はゲームなどのモンスター・マスコットとして登場している。それら作品で登場する翼は実際の翼猫に見られない天使の羽を思わせるような鳥の羽に近いものが多く、妖精を思わす蝶の羽を持っているものもある。また「コウモリ猫」と呼ばれるコウモリの翼をもった猫も存在する。

SF作家のアーシュラ・K・ル=グウィンは、翼があって空を飛ぶことのできる猫たちが主役である絵本『空飛び猫』シリーズを書いている[7] 。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ↑ S.ピーター ダンス著 M.E. Sharpe出版 ISBN 978-0562000458
  2. ↑ “駿国雑志25巻”. 令和2年11月17日閲覧。 “有渡郡小鹿村の山中にあり。里人云。當村小鹿山に、一怪獣を生ず。 其面猫の如く、手足は猿に似たり。 其丈け犬に等しく、兩の翼三尺餘也。 文政九年二月七日、深山の積雪に堪へず、村中に出て農夫某に捕らへらる。云云。 是を何と云獣にや、未其名を知る者なし。”
  3. ↑ “駿国雑志. 8冊”. 令和2年11月17日閲覧。
  4. ↑ 湯本豪一 編『明治期怪異妖怪記事資料集成』国書刊行会、2009年、20頁。ISBN 978-4-336-05041-0。
  5. ↑ 『明治期怪異妖怪記事資料集成』、150頁。
  6. ↑ “Ready for take-off, Tiddles? Meet the cats which have sprouted wings | Daily Mail Online”. 令和2年11月17日閲覧。
  7. ↑ 『空飛び猫(英語版)』アーシュラ・K. ル・グウィン 著スティーブンD.シンドラー絵村上春樹訳 (講談社文庫) ISBN 978-4062632102

参考文献

関連項目

外部リンク

⌬ Phoenix Mesh CID: 未登録 IPFS未登録 📡 0ピア N=1 CRITICAL PQS C41