複合仙骨

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鳥類の骨格図。複合仙骨は緑色で図示されている。
鳥類の複合仙骨

複合仙骨(ふくごうせんこつ、英語:synsacrum)は、仙椎あるいはその前後に存在する後部腰椎(または後部胴椎)や前部尾椎が癒合した、四肢動物の一部に認められる腰帯の骨格構造[1][2]。現生鳥類[1][2]、鳥群[3]や竜脚類[4]のような恐竜、翼竜[5]、異節上目の哺乳類[6]に認められる。

鳥類において、種によって差異はあるものの、複合仙骨は寛骨(坐骨・恥骨・腸骨)と大なり小なり癒合して骨盤を形成する。この構造は腰帯の剛性を広範囲で向上させ、また飛翔・移動・呼吸に寄与する。複合仙骨よりも後位の尾椎は自由尾椎となり、またその末端には尾端骨(英語版)が存在する。複合仙骨の中心部は膨張してグリコーゲン体を収容している。グリコーゲン体の機能は不明であるが、体のバランス制御に関係する可能性がある[7]。

出典

  1. 1 2 “複合仙骨(ふくごうせんこつ)”. 小鳥のセンター病院. 2026年10月11日閲覧。
  2. 1 2 “鳥類の腰の骨(複合仙骨)”. ふなばし三番瀬海浜公園・ふなばし三番瀬環境学習館. FSPグループ. 2026年10月11日閲覧。
  3. ↑ 小林快次 著「第8章 獣脚類Ⅲ」、小林快次 編『恐竜学』東京大学出版会、2025年4月15日、147頁。ISBN 978-4-13-060260-0。
  4. ↑ Wedel, Mathew J. (June 2003). “Vertebral pneumaticity, air sacs, and the physiology of sauropod dinosaurs” (英語). Paleobiology 29 (2): 243–255. Bibcode:2003Pbio...29..243W. doi:10.1666/0094-8373(2003)029<0243:VPASAT>2.0.CO;2. ISSN 0094-8373.
  5. ↑ グレゴリー・ポール『グレゴリー・ポール翼竜事典』東洋一、今井拓哉 監訳、共立出版、2024年5月15日、31頁。ISBN 978-4-320-04740-2。
  6. ↑ Galliari, Fernando Carlos; Carlini, Alfredo Armando (December 2019). “Xenarthran Synsacrum Morphology and Evolution” (英語). Journal of Mammalian Evolution 26 (4): 493–504. doi:10.1007/s10914-018-9442-0. ISSN 1064-7554.
  7. ↑ Stanchak, K E; French, C; Perkel, D J; Brunton, B W (2020-01-01). “The Balance Hypothesis for the Avian Lumbosacral Organ and an Exploration of Its Morphological Variation”. Integrative Organismal Biology (Oxford University Press (OUP)) 2 (1). doi:10.1093/iob/obaa024. ISSN 2517-4843. PMC 7751001. PMID 33791565.